ワンピースは2013年12月の時点では
累計発行部数が3億部を突破するほどの
大人気漫画になっていますね。
そんなワンピースですが、ヒットしている
理由については諸説ありますが、
今回は中でも尾田栄一郎先生が
いかにワンピースを描くにあたって
こわだりを持っているのか、という点に
焦点を絞ってみました。
作品作りの原点はドラゴンボール!?
まず、尾田先生がワンピースを描くに際し、
『原点』があり、それに忠実にのっとって
ワンピースを描いていると言われています。
その原点とは、鳥山明先生のドラゴンボールの
“ワクワク感”だと尾田先生が発言しています。
『ドラゴンボール』のワクワク感。
あれをもう一回教えてやんないと、少年に。
ワクワクする演出。
コンビニにジャンプ買いに行って、
帰り道に我慢できずに立ち止まって
読んじゃう。あの感じ。
参考:コミッカーズ
また、アンパンマンの作者、
やなせたかし氏との対談では、
週刊誌で連載しているので、毎週何か1つは
読者をびっくりさせるものを入れようと
思っているんです。
読者が次の号を待ってる間
「こうなるんじゃないか?」と
思いを巡らせる、その想像よりもすごいのを
見せたいんです。
参考:カラーズ
という発言もしていました。
ワンピースを描く上で、
読者をとにかく楽しませよう、
ワクワクさせよう、と1日24時間頭を
使っているということが
お分かり頂けるでしょう。
尾田先生はよく『天才』という風に
言われることがありますが、
『読者を楽しませる』ために、ありとあらゆる
考えを巡らせられる『天才』といえるのかも
しれませんね。
『こだわり』はとにかく作りこみが半端じゃない!?
次に、尾田先生がワンピースを描く上で
『こだわり』が尋常ではない点について
まとめてみました。
もちろん、多くの漫画がこだわりをもって
作るのは当たり前ですが、尾田先生の場合は
他の漫画家よりもはるかに作りこんでるのは
間違いありません。
例えば、
●ワンピースの最終回はすでに完成している
●会話はそのキャラが自然に話す『言葉』を
選択する。それくらい、キャラを作りこむ
●誰が主役になってもおかしくない、
それくらいの仲間たちを連載前に完成させてる
といったことがあげられるでしょう。
連載前からワンピースの世界観をひたすら
作りこんでおり、そのために1日何時間、
時には10時間以上も思考にふけるのだとか。
ちなみに、尾田先生の一週間のスケジュールは
ネーム作成・・・3日
仕上げ ・・・3日
単行本準備・・・1日
となっており、『休日は0日』です。
しかも、1日の作業時間は14時間以上であり、
一週間のうちのほとんどがワンピースを
描くために何かしらの作業をしている
ということがお分かり頂けるでしょう。
つまり、ワンピースを描くために
命をかけているといっても過言では
ないでしょう。
尾田栄一郎のマーケティング力は半端じゃない!?
スラムダウンクの井上雄彦先生がワンピースを初めて
ご覧になった時に、
●すごい漫画が始まった
●間違いなく大丈夫だと確信した
●『ONEPIECE』のすごいところはルフィの
目が点なところ。
”面白いものはあれこれ足さなくても
面白い”という意思表現の象徴
参考:井上雄彦ぴあ
と発言されていました。
要するに、ルフィの目の描き方から
尾田先生の漫画に対する姿勢を絶賛している
といえるでしょう。
どういうことかというと、尾田先生は
ルフィの目を描くにあたって、
様々な漫画を調査しまくって、
考えに考えぬいた上で、”あの目”を
描いたとのことでした。
(ルフィの目について)
意図的に作った絵柄なんです。
自然に出たものじゃない。
とにかく人の描いていない絵を描こうと
思って。例えば小さい目ん玉にするのも
結構苦労したんです。
参考:コミッカーズ
ワンピースの話については連載前から
すでに完成していましたが、
ルフィの絵をはじめ、『他にはない絵』を
目指して、
●ひたすら調査をしまくる(マーケティング)
●他にはない絵をみつける
●他にはない描き方を体現する
という努力を何度も実践されてきた
ということがお分かり頂けるでしょう。
尾田先生は『感性』のみならず、
こういったマーケティング力も
半端じゃないからワンピースが大ヒットして
いるのではないでしょうか。
ちなみに、尾田先生のワンピースを描く上での
モットーは
『編集者の力を借りてアイディアを出さない』
と発言されていました。
自分自身の手で、面白いものを作り出し、
面白いものも、面白くないものも
自分の責任で描きたいという強い思いが
あるということでしょう。
ワンピースという作品は歴史上最も
大ヒットする漫画となっている原点が
少しお分かり頂けたのではないでしょうか。
今後も尾田先生の裏側について
何か分かり次第追記していきますので
お楽しみに。