※扉絵「バルトロメオがルフィ先輩の商品を売ろうとしたら、赤髪海賊団の縄張りだと知る」
872話ではビッグマムがウェディングケーキを食べれずに、
目がぐるぐる回っている状態になり、
65年前の時のように、暴れまわる前兆が出てきました。
ビッグマムが自分の仲間たちを食べてしまったり、
また、島ごと破壊してしまうような事になりかねない事態ですが、
ルフィ達も無事にこのまま逃げられるとは到底思えません。
873話では、ビッグマムがいよいよ癇癪を起こして、
自分の息子達にも手をかけてしまって、
島中を破壊しにかかります。
今後の展開を知る上で、非常に重要なシーンも登場します。
873話「八方塞菓子」みていきましょう。
島中の人間が危機一髪で助かる・・・
前回のあらすじはこちら。
→872話「とろふわ」はこちら
シュトレイゼンの能力によって、
崩れてきたホールケーキ城が全て泡になり、
ビッグマム海賊団も含む、島の住民も助かります。
泡だらけになりながらも、
なんとか生きながらえています。
たまご男爵も怒り狂い、
なぜホールケーキ城が崩れたのか、
その原因を考えています。
ベッジが企んだものだと考えてますが、
しかし、それならば全員同じ屋上にいたので、
計画した自分たちも自殺行為になります。
どうして爆発したのか、謎は残ったままです。
長女コンポートも登場して、
何が起きたのか全く把握できてない状態です。
ただ、一つ言えるのが、連絡手段が傍受されていて、
それは間違いなくベッジ達の仕業だということです。
ベッジは護衛を任されていて、ビッグマム海賊団の護衛の責任者でも有り、
ある意味で自由に振る舞うことも可能です。
そのため、たまごは「ベッジの奴め!実力を買っていたのに裏切りやがって!」
と怒っているのも無理ないでしょう。
ヴィンスモーク家を暗殺しようとしている変わりに、
ベッジ達がビッグマム暗殺を企てていたこを嘆くたまご。
ペコムズが起きてきます。
「魚人海賊団は自分達の目的を果たして、
脱出しようとしてる・・・」
その首謀者というのはジンベエだというのです。
ジンベエが魚人海賊団を辞めて、
麦わらの一味に入ったことを知り驚くビッグマム海賊団。
そして、麦わらの一味追跡部隊、ジェルマ暗殺部隊をすでに派遣している報告を受けるカタクリ。
ブリュレが、
「麦わらの一味だけは絶対に許さねぇ!」
と怒り狂っています。
ブリュレをボロ布のように扱ったルフィたちに対して、
怒りがおさまらないようですです。
カタクリが麦わらのルフィを追いかけると周囲に伝えます。
将来、このまま放置すると必ずママを脅かす存在になると断言するカタクリ。
そのために、今ここで麦わらのルフィを消しておこうと決意しているのです。
すると、そこに「町を離れろ!」と叫んで、
走ってやってくるスムージー。
その背後には、ビッグマムが癇癪を起こしてやってきます。
「ウェディングケーキ!」と言って、
街中を破壊しています。
短い周期で癇癪を起こすことは滅多にありません。
ウェディングケーキが食べれなかったことで、
街中を暴れまわっているのです。
すると、ビッグマムの横にはオペラがいて、
寿命を抜き取られてしまっています。
癇癪を起こしたビッグマムに対して、
立ち向かったがために、やられてしまったのでした。
身内だろうがなんだろうが、
癇癪を起こしたら周囲の人間の寿命をどんどんと抜き取ってしまうのです。
スムージー
「ママの食い患いを止めるには食べたいものを差し出すしかない」
そう伝えますが、総料理長がどこにいるか気にする一同。
総料理長が唯一、ウェディングケーキを再現できる男であります。
本人は派手に着地に失敗してしまい、
そのまま寝込んでしまってます。
どうやってビッグマムを止めるのか、
その方法は見つかりようがなく、全員困り果ててしまいます。
このまま放置して暴れさせるのは絶対に良くない、
と思い、ペロスペローがビッグマムに話しかけます。
実はケーキに予備があり、
しかもそれは材料を厳選しており、さっき壊れたウェディングケーキ以上に、
もっと美味しいものがある、と伝えるのです。
それを盗んだのが麦わらの一味であり、
南西の海岸から逃げ出そうとしているというのです。
「ウェディングケーキ・・・!?」
すると、聞く耳を持ち始めたビッグマム。
ビッグマム
「嘘をついたらお前の寿命を償えよ」
と言われて、涙目で顔面蒼白のペロス・ペロー。
「ゼウーーース」
と伝えて、ウェディングケーキ!と喜んで動き出すビッグマム。
筋斗雲のような使い方をして、
目的地まで飛んで行くビッグマム。
ビッグマムがルフィ達を殺したとしても、
肝心のケーキが存在しないために、街に戻ってきたとしても、
全員皆殺しにされてしまいます。
シュトロイゼンが何日もかけて作ったケーキを、
すぐに目の前で出すことはほぼ不可能です。
「幻の食材」が必要であり、
それは他国から仕入れてきて作る必要があるのです。
食材がない、作れる人物もいない、
そもそも何を作ればいいのか分からない、
という状況の中で、八方塞がりになってしまいます。
※タイトルの八方塞菓子というのは、八方塞がりの中で、
作らなければならないお菓子がある、ということですね。
ビッグマムはケーキを一口も食べたことがなく、
その妄想の中で膨らんだ美味しいケーキのため、
それを上回るのは事実不可能なのです。
そんなものを一体どこの誰が作れる!?
そう言って、おじけずく一同。
まずいな・・・
と嘆くカタクリ。
この島自体が滅ぶのも時間の問題であり、
その先は「未知数」なのです。
それほど、ビッグマムが食べたいお菓子を食べれないのは、
死活問題でもあるのです。
すると、そこに救世主が登場します。
プリンがウェディングケーキを作ることに!?
花嫁であるプリンが登場します。
今回のウェディングケーキと言うのは、
チョコレートシフォンケーキだというのです。
チョコレートなら、プリンが作ればシュトレイゼンにも負けるわけがなく、
シフォンケーキなら姉のシフォンの方が得意だというのです。
二人が合わされば必ず、シュトレイゼンに負けないケーキを作ることができるのです。
しかし、シフォンは現在ベッジの嫁としているため、
自分たちに協力してくれるかは一切不明です。
むしろ、敵であることからも、拒否するのです。
「必ず、言うこときかす!」と言って、
プリンが悪い顔をします。
実は今回のケーキの材料と言うのは、
カカオ島ショコラタウンにあり、幻の食材が常に在庫を予備でおいてあるというのです。
ビッグマムがもし、麦わらの一味を消してしまったら、
その後、ショコラタウンへ誘導することで、
治めることができると断言するプリン。
サンジに侮辱されたことを気にする、プリン。
プリンの三つ目を美しい瞳と言って、
惚れ込んだサンジに対して憎しみを持っているのです。
一方で、ナミ達は追っ手が来ることを気にしてます。
ナミがジンベエに乗っている上で、指示を出すだけですが、
口だけ出されてイラッとしているルフィ。
それに対して「ナミさんは可愛いから」と許すサンジ。
「誘惑の森」を抜けるのが最短ルートであり、
キングバームを偶然に発見して喜ぶナミ。
・・・ただ、キングバームが女性の森の木とイチャイチャしているのを見つけます。
キングバームが従わざるを得ない状況なのは、
ナミがビブルカードを未だに持っているからです。
※ローラのビブルカードを持っているということは、
ビッグマムがその影響で何かしらの影響を受ける可能性もあるかもしれません。
誘惑の森の主であり、
森も直進できるので、一気に進むことが可能になります。
ただ、そこに追撃隊の斥候の姿も。
ルフィたちを追撃するということも言っていて、
このまま無事に逃げ切ることは難しいでしょう。
森の精霊達がどーんと追いかけてきます。
すると、上空からびゅお~~っという音が聞こえてきて、
「ウェディーングケーーキ!」
と叫んでいるビッグマムの姿も。
「よこせ、ケーキ!」
目をぐるぐるさせて、右手にはナポレオンの刀も持っており、
飛びかかって来ます。
キングバームの前方まっすぐにいるので、
逃げることはほぼ不可能な状態です。
ここからどうやって戦うのでしょうか。
ビッグマムの様子からみても、ケーキが無ければ絶対に治まることはありません。
ですので、キングバームを犠牲にして、
一旦追撃を食らうものと思われます。
ただ、その後で何らかのカタチでサンジが最終的に介入し、
プリン、シフォンと一緒にチョコレートシフォンケーキを作る、
という流れになるものと思われます。
ビッグマムが満足の行くケーキを作れるのは、
シュトロイゼンのみですが、プリンとシフォンの二人では実質不可能と予想をしています。
そこで、赫足のゼフ、イワンコフの下で修行してきたサンジの手によって、
ビッグマムの胃袋をつかむというのは自然な流れだと思われます。
そこから、ビッグマムがはじめて麦わらの一味に対して心を許す、
という流れになるのではないでしょうか。
そうすれば、戦わずして勝つ、ということにもなり、
むしろルフィ達の応援をしてくれるものと思われます。
百獣のカイドウの前に、一旦四皇と戦う、
という流れを組んだのも、カイドウと戦って勝つのに、
ちょっとずつステップになっているからでしょうか。
いずれにせよ、ビッグマムのためにサンジも含めて
ケーキを作るという流れは自然かなと思います。
新郎新婦の二人がウェディングケーキを作って、
親たちを治めるというのは皮肉な流れですね(笑)
874話のあらすじはこちら。
⇒874話「キングバーム」はこちら