873話では、食い煩いをおこしたビッグマムがついに麦わらの一味に直接襲い掛かってきます。
しかも、ゼウスの雲に乗って、一直線で向かってきたため、
海の外に逃げても、すぐに追いかけて来る可能性が高いものと思われます。
食い煩いを止めるには、ビッグマムが食べたいお菓子を与えるしか、
治める方法はありません。
そうでなければ、ホールケーキアイランドそのものが滅んでしまう可能性もあると、
カタクリも恐れるくらい、ビッグマムを止めるのは至難の業なのです。
874話「キングバーム」では、いよいよビッグマムがルフィ達と直接対決が行われます。
(とは言え、一方的に攻撃されるのみだと思われます)
874話キングバーム、見ていきましょう。
ビッグマムvs麦わらの一味・・・
前回のあらすじはこちら。
⇒873話「八方塞菓子」はこちら
ビッグマムがキングバームに乗る麦わらの一味に襲ってきます。
ビッグマムと麦わらの一味の戦いが繰り広げられる、
というよりはどちらかというと一方的に攻撃される形になりそうです。
ビッグマムは食い煩いで、目がぐるぐる回った状態で、
そこからエルバフの槍である、“威国”を披露します。
(なぜか、巨人族の技が使えることが驚きですが、
巨人族の王子、ロキとの関係性が関わってくると思われます。
ビッグマムは巨人族の誰かを“食べた”事があるのかもしれません。
というのも、マザーカルメルを食べて、ソルソルの実を手に入れたように、
その人間の力そのものを手にして自分の感覚にすることができるのだとすれば、
過去60年の間で巨人族と何かしらいざこざがあり、
食してしまったという展開も考えられるのではないでしょうか。)
「何か来るぞ!」
といって避けようとする一堂。
ビッグマムの「威国」が披露されます。
それを受けて、キングバームの左頬が吹っ飛んでしまいます。
麦わらの一味もキングバームから落ちてしまいそうですが、
皆必死で捕まってます。
ルフィがキャロットを捕まえたり、
ジンベエが必死に気に捕まってます。
威国はそのまま海の外にまで威力は届いており、
麦わらの一味及び、ジンベエは驚きを隠せません。
「巨人族の技に似ている
何でだ!?」
そう疑問に思うルフィですが、
ビッグマムが変わらず襲い掛かってきます。
「キングバーム!」
そういって、斬りかかってこようとしますが、
とにかくひたすら謝り続けるキングバーム。
ビッグマムは食い煩いとは言え、
裏切りものには一切容赦はしません。
キングバームが泣いて逃げようとしますが、
そこでナミが食い止めます。
ナミ
「キングバーム、さっきの女の子誰!?
彼女?」
レディツリーという名前の女性の木です。
彼女を思い出し我に返る、キングバーム。
キングバーム
「フィアンセだジュ!」
ナミ
「だったら生きなきゃ」
そう言われてハッとなるキングバーム。
鬼のような形相になり、一目散に逃げ出しますが、
ビッグマムの背後からの攻撃には全く対応ができそうにありません。
ルフィが「俺が止める!」と言い出しますが、
ナミが「待って!」と止めに入ります。
ビッグマムが「威国」を再び披露しようとしますが、
ナミが”ブラックホール”をポポポポポという音を出して、
クリマタクトからゼウスに送り続けます。
黒い雲で、雷雲のようですが、
ナミ曰く「雷は雷が好き」とのことで、
ゼウスはすぐに食いつくのでした。
すると、ビッグマムを支えていたゼウスが急に雷雲を食べだしたので、
ビッグマムがずるっとコケてしまいます。
それにより、キングバームにナポレオンで攻撃しようとしてましたが、
全然違うところを攻撃するハメになってしまうのでした。
ゼウス
「んまーい!」
そう言って、「もぐもぐ」と食べていますが、
一方でビッグマムは「ドテっ!」と転んでしまうのでした。
それを見た、プロメテウスとナポレオンは、
「ママ!」ととっさに心配し、
また、ゼウスに対して怒るのでした。
プロメテウス&ナポレオン
「何やってんだ、ゼウス!」
ゼウス
「んまい んまい」
そういって、全く聞いてないゼウス。
食べ物になると夢中になる、というのは最大の弱点なのだと思われます。
すると、その隙にキングバームが全速力で逃げていきます。
プロメテウス
「ほら見ろ!逃げたぞあいつら!」
そう叫んでいるものの、ゼウスは雷を食べるのに大忙しなのです。
誘惑の森に入っていきますが、
その森はキングバームの住処でもあり、森に入れば死角ができるので、
より逃げやすくなるはずです。
キングバームは森の主であり、そこに行けば森の木達が道を開けてくれるのです。
すると、外にはサニー号があり、
そこに向けて一直線です。
ナミの作戦通りで、ここまでくればほぼ安心の状況です。
ビッグマムがゼウスの上に乗って剣を振り切って来なければ、
こんなことにはなりませんでした。
ある意味でものすごく助かったともいえるのかもしれません。
(ゼウスに乗ってたから、ルフィ達のところにやってこれたのですが)
すると、ナミがさらに悪ノリをはじめます。
ジンベエがナミに聞かれて「あの雲ってゼウスっていうの?」
というのを聞いて、すかさずゼウスがやってきます。
ゼウス
「うん、おいらゼウス!」
プロメテウス達が「何してんだ!」と怒っていますが、
全く聞く耳を持っていないゼウス。
ゼウス
「なーなー!
今のちっちゃい雷雲、もっとおくれよ!」
ゼウスがそう答えますが、ナミが驚きます
「え、おいしかったの?」
ゼウス
「あんなに濃厚で喉越しのいい雷雲は初めて食べた~」
と大絶賛なのです。
雷雲でも濃厚というものがあるので驚きですね(笑)
ルフィはゼウスをふにふにと触って興味津々です。
ルフィ
「俺も乗せてくれ!」
といいますが、流石に乗せてくれることはできないようです。
魂を分け与えてくれたビッグマムだからこそ、
雲に乗せてくれるのです。
(ルフィが乗ってしまったら、筋斗雲になってしまいますね)
そして、ナミが驚きの発言をするのです。
ナミ
「私の下僕(しもべ)になる?」
そう聞くと、「なるー!」と真っ先に答えるサンジ。
そして冷静に突っ込むジンベエ。
ゼウスはというと、
「えー、どうしようどうしよう!」
と悩んでいます。
しもべになれば、ブラックホールはずっと食べさせ続けることが可能になるのです。
ボスへの忠義は無いのか、と呆れるジンベエ。
ナミ
「空を覆う程の大きい雲になれるので、
かっこいいね!」
と褒めると嬉しそうに答えるゼウス。
ゼウス
「おいらそんなに褒められたの初めてだ!」
そう言って更に高揚感に浸るのでした。
目の前で裏切られたのを見ていて、
ビッグマムが黙っているはずがありません。
ここからビッグマムのさらなる反撃が繰り広げられるのです。
誘惑の森は主人とその親分、どっちにつかえるのか?
ビッグマム
「誘惑の森!そいつらを止めな!」
そう一喝して、森の木達がビクっとなります。
森中の木々達が道を開けていましたが、突然道を防ぎだします。
森中の木達も悪い顔をしてます。
ルフィ達もかなり焦りだしますが、
「このまま蹴散らしていこう!」
と怖い発想をしているサンジ。
しかし、この森の本当に恐ろしいのは、
暴れているうちに、右も左も分からなくさせてしまう、
誘惑の森なのです。
すると、キングバームはここで黙っているわけにはいかず、
フィアンセのことを思い出します。
このままではフィアンセに会うこともできないかもしれません。
キングバーム
「どけー!ここで死ぬわけにはいかんのジュー!」
そういって、森の木達を蹴散らしていきます。
すると、キングバームに対して、
「裏切ったな」
と話しかけるプロメテウス。
気がつくと、キングバームの何倍もの大きさに膨れ上がっており、
キングバームの真上に落ちてきます。
キングバームが丸焦げになってしまいます。
太陽の神なだけあり、凄まじい勢いですね。
「ウェディングケーキ!」
とまだ執着するビッグマム。
ルフィ達は果たして無事に船まで辿り着くことができるのでしょうか。
ルフィたちを待ち構えるビッグマムの部下達・・・
首都スイートシティにて、ホールケーキ城が真っ二つになっています。
誘惑の森ではビッグマムがルフィ達と交戦中の情報が入ってきます。
すると、鏡の世界では、なんと兵隊1万が待ち構えており、いつでもどこでも出撃する準備をしています。
チョコレート、チーズ、ナッツ、
その島にでもいけるように島中を包囲しており、
特に南西の海岸にはルフィ達の船、サウザンドサニー号が停泊しているので、
入念にチェックしているのです。
しかも、サニー号にはカタクリが待ち構えており、
万が一、ルフィ達が船に戻ってきたとしても、
倒すことが可能になるのです。
麦わらの一味が絶体絶命のピンチであり、
このままではどう考えても島から抜け出すことは不可能なのです。
一方で、ベッジも1人島から抜け出そうと必死になって、逃げています。
しかし、「タルトタンク」で攻撃されていて、
簡単に逃げられない状況はルフィ達と変わりません。
すると、プリンが上空から絨毯にのってやってきます。
ベッジ
「うぉーびっくりした!」
まさか、そこから声がするとは夢にも思ってなかったようで、
ベッジも驚いたのではないでしょうか。
ベッジ
「プリンとて、容赦はしない!」
そういって銃を突きつけますが、
プリンはシフォンに用があるのです。
ベッジの体内にいる、シフォンに話しかけます。
プリン
「ママがまた食い煩いをして、
シフォンケーキが必要なのね!」
やけに物分りがいいシフォン(笑)
シフォン
「でも、ごめんね。
私はローラの様にここを出て行く。
この国やママがどうなろうとも知ったこっちゃない」
そういうシフォン。
すると、プリンが答えます。
プリン
「違うの!
私の目的はママや、この国のためじゃない。
あの人とその仲間たちが殺されちゃうの!」
そう言って、涙ぐんでいるシフォン。
どうやらサンジの身を心配しているのです。
そして、完全にサンジに対して「好き」という感情を持っているのは間違いありません。
875話のあらすじはこちら!
⇒875話「女の仁義」はこちら