879話までは、ルフィとカタクリの一騎打ちがいよいよ開始して、
カタクリが圧倒的に「優勢」であることが描かれていました。
同系統の能力でも、カタクリの方が優れていると思えるかもしれませんが、
基礎的な能力の積み重ねがルフィよりカタクリの方が上になるのかもしれません。
一方で、いよいよ880話ではサンジ、プリン、シフォンの3人での協力体制で
チョコレートシフォンケーキを作成します。
これにより、ビッグマムの怒りを鎮めようと考えてますが、
そう簡単にはいかないはずです。
ここから、880話を考察していきます。
チョコレートシフォンケーキの作成・・・
前回のあらすじはこちら。
→879話の考察はこちら
カカオ島にようやくたどり着いたサンジ、プリン、シフォンの3人ですが、
本来ならプリンとシフォンの2人でビッグマムが求めるウェディングケーキを作る予定が、
そこにサンジも加わっています。
カマバッカ王国にて、イワンコフの下で修行を経て、
さらに料理人としての腕も一層と上げたこともあり、
サンジの力も必要になってくるのだと思われます。
プリンがカカオ島にて、シフォンを紹介しますが、
その際、気になるのがギャングベッジを売っているところです。
今回の結婚式を台無しにした張本人でもあり、
主犯はルフィではなく、ベッジだと伝えているのです。
どうしてこのようなことを言ったのかというと、
ルフィが主犯と言ってしまうと、サンジも一緒に捕えられてしまうからでしょう。
万が一にもサンジが見つかってしまったら、そのまま捕えられてしまい、
一緒にケーキを作ることは難しいでしょう。
そのために、とっさの判断でプリンはベッジを売ったのです。
しかし、それに対してあまりいい顔はしてないシフォン。
シフォンに対しても、ケーキを一緒に作るのですが、
一応、体裁を整えるためにも裏切ったベッジの妻ということもあり、
手錠をしている状態です。
プリンも抜かりはありませんが、かなり計算していることにもなると思います。
現在、ホールケーキアイランドがめちゃくちゃになっているのは、
そもそもベッジ達のせいにしておくことで、とりあえずその場は治まるということでしょう。
後でシフォンからプリンへの不審感が出てくるとは思いますが、
この辺りは和解に至るまではまだ時間がかかりそうです。
ホールケーキアイランドには、シュトレイゼン以外にも31人の料理長がいるようです。
イッシー21みたいに、お菓子の国にはお菓子のスペシャリストが揃っているということなのでしょう。
この料理長達を従えて、ケーキを作っていくというのです。
プリンもこの料理長達に指示を出すくらいなので、相当な腕前ということになりますね。
そして、プリンがすごいのがサンジがきちんと手伝えるように、
根回しをするという点です。
料理長達の記憶の書き換え
第一厨房料理長プッシュがくらい部屋に入りましたが、
プリンがそこで記憶のメガを抜き取ります。
工場内にて、ウェディングケーキの設計図を全て頭にいれていたというサンジ。
レシピはもちろん、作成する工程や、隠し味などの詳細なところまでも
全て設計図に起こしているのです。
そもそもこれって本当に可能なのか?というと、
実際にできるのです。
サンジが何をしたのかというと、香りをかいだだけで、
分かるというのです。
香りは五感の中で唯一脳に直接情報を伝達するため、
香りをきちんと認識することができれば、
食べずともその食材が何なのかを見極めて、作成する工程も頭の中に浮かべることができるのです。
サンジがまとめた設計図については、WCI31(ホールケーキアイランド31人の料理長)達も驚きます。
シュトレイゼンが一週間かけて作ったレシピが全て描かれており、
それを元に作成していけばホールケーキが再現できるというのです。
サンジが揃えて欲しい材料というのが、てんさい、バナナ、セサミ、ヨールグルトです。
あれほどの巨大なウェディングケーキを作るのに、時間が迫っているというのはかなり無茶難題です。
サンジの計画では、船上でデコレーションして、
ルフィ達のサニー号と落ち合う計画で考えています。
船の上で波に揺られながらケーキを作る、というのはかなり無茶でしょう。
その時間も計算しているとはいうものの、
実際にあれほどのケーキを作るのは至難の業だと思われます。
国が滅んでしまうことを恐れて、何としてでもチョコレートシフォンケーキを作成しようとしています。
・シフォンはローラの恩人であるサンジ達のために
・プリンはサンジ達のために
・サンジはルフィ達のために
3人全員がそれぞれの想いを持ってお菓子を作っています。
しかも、
シフォンは天にも登る様なふわっふわのシフォンケーキを、
プリンは甘い甘いチョコレートで、
サンジは攻めの料理を、
それぞれのベクトルの中で作成しているのです。
この3人は方向性が異なりますが、調和した時にはじめて本物のウェディングケーキになるのだと思われます。
ただ、それぞれがバラバラになってしまっていると、
単なる寄せ集めのケーキになってしまいます。
この3時間の間の中で、3人がどこか一体となる瞬間が訪れることで、
“本物”になるので、サンジも今回のウェディングケーキを作る過程で料理人として一層と成長していくのではないでしょうか。
ルフィとカタクリの戦いが続く・・・
ルフィが一方的にカタクリにボコられてしまっていますが、
ここからカタクリがサニー号に報復に行かせようとします。
ルフィが船長として仲間を守ろうとしていますが、
結局のところはビッグマム海賊団の三将星の前では全く歯が立ちません。
「そんなざまでこれ以上一体何ができるのか?」
とカタクリ的にはルフィを挑発している部分もあるのだと思います。
そもそも、いきなり自分たちの島に乗り込んできて、
ここまでめちゃくちゃにしたこともあり、
ルフィ達に仕返しをしようと考えているのだと思われます。
「船に行って火をつける」ということを企みますが、
それを聞いてルフィがブチ切れます。
ジョスカルとマスカルの二人が鏡を持っています。
(マスカルポーネチーズに対しての、ジョスカル(女)ということなのでしょうか。)
ルフィが二人をぶちのめそうとしますが、カタクリに止められます。
間一髪でカタクリの攻撃を逃れたルフィの方が、ナミ達に鏡越しで話しかけます。
サニー号内に残っている鏡を全て割れ!と命令するのです。
「なんとかなる!」と答えるルフィですが、すでに部屋の中から火が燃え盛っているのです。
それを阻止しようとマスカルポーネとジョスカルポーネを攻撃するルフィ。
そのルフィを邪魔してくるカタクリ・・・
カタクリ1人に対してのみ集中したいようですが、
それができない状況です。
すでに戦いがかなり不利になっている状態で、さらに邪魔されるルフィ。
カタクリに勝つことは不可能です。
そして、最後のトドメが来ます。
(これが今回の退路ゼロというタイトルに繋がります)
ビッグマムが大きな高波にのてやってくるのです。
ゼウス、又はプロメテウスを使っているのか、波に魂を与えているのか、
詳細は分かりませんが、波を操っているのです。
その力を使って高波からルフィ達の船を襲ってきます。
それを知ってショックを受けるナミ。
ここからの考察ですが、おそらくキーマンはジンベエになると思われます。
海水を自由自在に操れるはずですし、高波が来ても最悪ジンベエは生き残ることはできます(笑)(ナミ達には悪いですが・・・)
水を自由自在に操ることができるため、水上での戦いでも問題ない、ということを示すことができれば、麦わらの一味のステージも更に上がっていくものと思われます。
操舵手、又は副船長として、麦わらの一味の仲間になった際はジンベエは頼もしいキャラになるでしょう。
ビッグマムに対しても全く物怖じしないことから、
度胸はあると思いますし、かなりの実力者ということになるでしょう。
2年前の頂上決戦から、エースにルフィを託されているジンベエです。
いざという時の救世主はジンベエなのではないかと思います。
次号、881話のあらすじはこちら。
→881話の考察はこちら