880話では、サニー号が巨大な波に覆われてしまって、
ナミが「ダメかも・・・」と言ってしまってました。
これって単なる前フリにしかなくて、この山場を回避するのは、
間違いなくジンベエだとお伝えしていきました。
一体、どうやってジンベエの手によって巨大な波から回避していくのか、
881話の考察をしていきます。
”波の部屋”
前回のあらすじはこちら。
→880話の考察はこちら
巨大な波にサーファー的な形でビッグマムが波乗りしている状態で、
前回は終わりました。
その波乗りした足元というのはもちろん、
ペロスペローの能力のアメによって支えられています。
その状態でビッグマムはナミの上に乗っている状態で、
ウェディングケーキと求めています。
普通に考えたら、そんな大きなナミに乗った状態でサニー号を襲えば、
ケーキも沈んでしまいますが、全くそのあたりはお構いなしです。
なぜか、ペロスペローは「このままだとケーキごと沈んじゃうよママ」
とケーキの心配をしているようですが、ケーキが麦わらの船に無いことは当然知っています。
問題なのは、ケーキを沈めたことによって、怒りの矛先が自分に向いて、
寿命を抜き取られて死亡してしまうことを恐れてのことだと思われます。
どこまでも自分のことしか考えない人間だなと思いますが、
それによってカタクリとは強さの次元が異なる印象です。
そして、巨大な波の中には、ゼウスらしき顔があり、
やはりコントロールできるのではないでしょうか。
波の高さ、強さ、速さなどをコントロールすることで、
サニー号を追いかけることが可能となるのです。
”グリーンルーム”の存在へ
麦わらの一味は何やら準備をしていますが、これは本当に予想外でした。
大きな帆を張って、波に乗ろうとしているのです。
高速でタッキングして、船を旋回させ、波に向かおうと考えてます。
波に対して真正面から向かっていく姿勢というのは、
圧巻です。
さすがはジンベエでしょう!
この辺りの根性は、麦わらの一味にとっては無くてはならない存在です。
グリーンルームというのは、天国のことだと勘違いするブルックですが、
そんなものではなく、「波の中の部屋」ということを意味します。
波の中にできるということは、その一瞬の中を走っていくことができれば、
その波から逃れることができる、という算段なのです。
ジンベエの操舵技術により、その波の中を猛スピードで走りきることができるのです。
波の中はものすごくきれいで、とてもこの世のものとは思えない景色であり、
天国のようなものなのでしょうか。
そして注目はこの後のジンベエのセリフです。
「ええ船とええ航海士もおる
操舵が良けりゃぁこの船は無敵じゃのう」
つまり、これは自分がこの船に乗れば渡れない海はない、
ということを意味しています。
ビッグマムの元を離れて、自分が麦わらの一味に加わることになれば、
サニー号は新世界の海をわたるのに、これ以上ない人材を仲間にすることになります。
それもジンベエ本人が望んでいるので、今回のホールケーキアイランド編を終えて、
ジンベエが仲間になるのは確実でしょう。
(ただ、それまでに乗り越える壁は、魚人島も含めて非常に高いとは思いますが)
そして、ルフィ達は巨大な波の攻撃を間一髪で交わして、
無事に逃げ切ることができたのです。
本当に命がけの行動ですし、もし一瞬でも逃げるタイミングが遅れたら、
船は完全に沈んでいたことになります。
一瞬の躊躇があれば、逃げ切ることはできなかった今回の波の部屋ですが、
乗りこなしたジンベエは一流のドライバーのようでした。
ちなみに、過去にこのようなシーンがありました。
そして、鏡の世界では船が沈んだと勘違いしているカタクリ含む一同。
キャロットが船に攻め入ることができないことを残念がっています。
しかし、鏡の向こうでは海の水が見えないことを不思議がる、
ジョスカルポーネとマスカルポーネの二人。
(キャラ的に少しうざいですね笑)
すると鏡が割れたことに気づくビッグマム一同。
鏡が割れたのは、サニー号側で鏡を割ったためです。
これにより、鏡の世界から誰一人として立ち入ることができなくなります。
ナミが「船長命令よ、急いで!」
と意気込むシーンは圧巻です。
これで、船に通じる鏡がなくなってしまっています。
ただ一つ、ルフィが持っている鏡を除いて。
そのため、ルフィがナミ達と会話ができるようになるのですが、
その様子を見て不思議がるカタクリ。
船の鏡を全て割ったことで、
これで連絡する手段が一切なくなってしまいました。
しかし、ルフィが持っている鏡の切れ端は使いようによっては、
サニー号に行くことができるかもしれません。
カタクリがルフィに攻撃をしかけてきますが、
それをとっさに気づいて、口の先っぽに鏡をいれて割ってしまいます。
これにより鏡がほぼ粉々になり、
実質、鏡の中を通っての移動が不可能となります。
これにより、ルフィはニヤッと笑って、
目的を果たすのです。
最後に念のために、ルフィが鏡をさらに粉々に割り、
サニー号に到着させる可能性をゼロにします。
これでカタクリは目の前のルフィと戦うより他ありません。
最後に、ルフィが「こんなところで死ぬわけにはいかねぇよ」
と伝えて、最後終わるのです。
それを事前に未来予測していたカタクリ。
さて、今回は「ナミ」がテーマだったと思われます。
波の部屋から、グリーンルームで、ジンベエが操舵手としての本領を発揮して、
間一髪で回避しましたね。
また、麦わらの一味の船にある鏡を全て割るように、
とっさの命令に戸惑う中で、ナミが「船長命令よ」と全員に命じたシーンは圧巻でした。
鏡というのはそもそも、光の反射であり、光は波でもあります。
鏡の世界というのは、そもそも光の世界に通じてもいて、
そこから情報を伝達することでお互いに意思疎通していたことからも、
今回はその波を通じて、ジンベエが波を操り危機を回避したこと。
また、船長命令で鏡の世界との交信をシャットアウトした、
ナミの判断が秀逸だったこと、
などがあげられる回だと思われます。
波の部屋=ナミの部屋
とすれば、サニー号内はトラファルガーローの言う、
「ルーム(=部屋)」の領域内になっていたのかもしれません。
それだけ室内を自分の領域とするには、
情報を知り、自分のものとして使いこなしていなければなりません。
そういう意味でも、今回のテーマはナミの回だったかなと思います。
次号、882話のあらすじはこちら。
→882話の考察はこちら