まずは、週刊少年ジャンプ第22・23合併号
ワンピース第941話「えびす町の人気者」のネタバレ考察について、
まずは見ていきます。(942話については随時お届けしていきます)
>>ワノ国に隠されたすべての未回収伏線と回収される可能性のある伏線を考察した記事はこちら
前回までのあらすじはこちら。
⇛ワンピース941話でトノ康が処刑になった真の理由
ここから本編をお届けしていきます。
場所は花の都…
「事故だ事件だ~~~~~!!」
「「九里」にて山火事!!」
「ワノ国」の「花の都」では、「九里」で
火事が起きたことを知らせる声が響き渡っていた。
さらに、これに続いて「丑三つ小僧」が
捕まったことも告げられ、
当然ながらこの知らせは
オロチ将軍の下にも届けられようとしていた。
しかし、オロチの居る部屋のふすまは固く閉ざされており、
必死に話しかける福ロクジュにオロチは
「どうでもいいわコソ泥の話など!!」と聞く耳を持たない。
そこで、福ロクジュはそんなオロチに
「丑三つ小僧の正体がただ者ではなく」と、
控えめ気味に申し出る。
すると、福ロクジュのこの言葉にオロチは激高、
号泣しながらふすまを突き破り飛び出してきた。
「貴様らなどに最愛の女を
失ったわしの心がわかろうものか!!」
「あんな美しい女はもうこの世のどこにもおらぬ!!
小紫を返せ!!!」
そう言うオロチに福ロクジュは、
「歯向かったものをもしあの場で生かしておけば
殿の威厳も評判もがた落ちであったかと!!」と進言し、
なだめようとする。
また、「狂死郎の判断は実に懸命であった」と自分の考えを述べれば、
「よくぞ出て来て下さいました」と
出て来たオロチを歓迎した。
続けて、貧乏人にとっての英雄である「丑三つ小僧」を現在
「羅刹町牢屋敷」に捕らえてあると言えば、ついにその正体を明かす。
その頃、暗闇の中には一人の男が拘束され捕らわれていた。
対し、これを聞いたオロチは目を血走らせ驚きで目を見張らせる。
「…………!!」
「…………!!」
「―――――なぜ奴が生きている……!!?」
このように、明らかに驚いた様子を示すオロチに福ロクジュは、
捕らえた「丑三つ小僧」をどうするか指示を仰ぐ。
これにオロチは、「見せしめにするに決まっておろうが!!」と声を荒げれば、
国中に“光画”をさらすよう指示をした。
「“光画”ならもう手配済みです 殿」
するとここで、いつの間にかやってきていた狂死郎が口を開く。
次いで、小紫を手にかけた狂死郎の姿に怒りを必死にこらえるオロチに、
今日が小紫の葬式であることを指摘すれば、「一つ所に人が集まりすぎ大混乱を招く恐れがある」と、
“光画”を事前に設置した理由を述べた。
「――――では「丑三つ小僧」は小紫のお供に死なせよう……」
一方、こうした狂死郎の言葉にオロチは「丑三つ小僧」の処刑法を思いついたようで、
言葉を続ける。
「“殉葬”にするのだ……!!」
「都の「二大スター」が同時に死ぬとは皮肉なものよのう!!」
そう言って不敵に笑うオロチは、処刑の場へ向かうため馬を出すよう指示をするのであった。
「ウソだァ――――!!」
「朝から悪い冗談やめてくれよカイドウさん!!」
こうして、「丑三つ小僧」が捕らえられその処刑が決まった頃、
「囚人採掘場」ではクイーンの叫び声が響き渡っていた。
これにオロチは、「ホントだ!!」と言っているが相変わらず酔っている様子である。
対し、クイーンはカイドウの言葉を聞いた途端、
小紫の名を呼び号泣しており、そうしたクイーンに光画タニシをつなげてみるように言う。
そこでクイーンは、部下に「花の都」を映すよう指示しこれに部下は応えるが、
部下は内心で小紫の大ファンであったクイーンに小紫の死が分かってしまったことにより、
クイーンが思わぬ行動をすれのではないかと恐れていた。
「ん――――!?何だ何だ」
「おい風船!!」
そのような中、突如ルフィが声をあげクイーンを呼ぶ。
これにクイーンが振り返ると、なんとルフィとヒョウ五郎の腹が
前日とは嘘のように膨れ上がっており、
クイーンはこれに驚き目を見張る。
さらに「今日の相撲はまだか!?」と勇むルフィであったが、
驚きもつかの間クイーンは小紫についてのことの真相を確かめるため、
光画タニシに注意を戻す。
また、その少し離れたところでは雷ぞうとカリブーがこれを見守っており、
一晩で体形が変わったことをクイーンに気づかれてしまったことにあきれる雷ぞうと、
ルフィがどこか抜けているにも関わらず
ここまで生き延びたことを不思議に思うカリブーであった。
片や、クイーンの部下たち。
真ん丸になったルフィ達を目の前に彼らは、
夜の間におしるこがなくなったことをクイーンに
報告すべきかと密かに話し合っていた。
だが、2人のうち一方が「ダブルショックでクイーン様何をするか!!」と、
報告することに反対する。
こうした中、光画タニシの映像が再生され始め、
ルフィも注意を向ける。
そうして、小紫死亡の知らせにクイーンが動揺し、
その葬儀の模様が「囚人採掘場」で映されようという頃、
「九里」の「頭山」盗賊酒天丸のアジトでは山火事の対応に追われていた。
しかし、それにも関わらず山火事は一向に収まる気配を見せず、
部下たちは消火を諦め逃げ惑う。
また、酒天丸の目の前では部下がホールデムの部下を、
山火事放火の犯人として突き出しており、
これに酒天丸が予想していたような口ぶりで口を開けば、
「あの野郎ブッ潰したらァ!!!」と怒りをあらわにした。
だが、部下は
「「博羅町」を潰せばカイドウの軍が押し寄せてくる」
ということを気にしており、これに反対する。
このように、ホールデムの部下による放火に酒天丸たちが揺れ動く中、
錦えもんが身を隠す「九里」の「ある廃村」にイヌアラシがやってくるところであった。
イヌアラシがやってきたのは、
酒天丸が「博羅町」に向かっていることを知らせるためで、
これを受けた錦えもんもイヌアラシを伴い急ぎ「博羅町」へ向かう。
そこでイヌアラシは、想像よりも大ごとになったことを指摘するが、
錦えもんは「「百獣海賊団」の目の敵になってくれれば良い」とすれば、
「ああいうバカはこうでもせんと動かぬ!!」と付け加えた。
さらに、作戦が頓挫し先が見えないことを挙げれば、
アシュラは我々に必要な男だと言葉を締める。
こうして、酒天丸ことアシュラ童子や錦えもんまた
イヌアラシが集まろうという「博羅町」では、
そこを管轄するホールデムがちょうど部下たちに、
「光画タニシ」をつけるよう指示をするところであった。
それはもちろん、
小紫の葬儀及び「丑三つ小僧」処刑の実況を見るためである。
また、「酒天丸が山火事で死ぬところも国中に見せてやりたかった」と悔しがりながらも、
不敵な笑みを浮かべた。
「図にのって食料や武器を盗みやがって頭山海賊団!!」
その手には、「頭山盗賊団参上」という文字の書かれた紙があった。
「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?」
「誰!?何!?」
このようにして、都が小紫の死や「丑三つ小僧」の捕縛に揺れ、
「頭山海賊団」アジトの山火事をきっかけに酒天丸とホールデムがぶつかろうという頃、
「鈴後」の「北の墓場」にあるある小屋では叫び声がこだましていた。
その声の主はブルックで、人が住んでいたとは思わなかったらしく、
また「取り込み中」だと勘違いし詫びを言う。
一方、これに眠っていたゾロは薄ら目を開けるが、
横にはおトコと日和の姿があり、
ゾロは驚き飛び起きた。
対し、ブルックも思わぬところにゾロがいたことに驚き、
さらに声をあげる。
また、これにより眠っていたおトコや日和も目を覚ますが、
2人を初めて見たブルックは日和の美しさに喜び、
「恐れ入りますが」といつもの調子で話しかけようとした。
しかし、日和が叫び次いでおトコも叫んだため、
ブルックはそれを言いきることができなかった。
その後、ブルックは3人に自分がここにいた経緯を説明する。
これに日和が、井戸の前にたくさんのお供え物があったことを納得すれば、
ブルックも錦えもんから「お腹がすいて恨めしや」と、
言い続けるよう指示されていたことを明かした。
また、日和がモモの助の妹であることを感慨深げに口にすれば、
「花魁のような美しさ」と日和を褒める。
そうしてブルックと日和が言葉を交わす中、
ゾロの横ではおトコがブルックが骸骨の風貌で髪の毛が生えていることに笑い転げていた。
さらにブルックが、ゾロが日和と寝ていたことを羨ましがると、
日和は寒かったと言い謝罪する。
「――――でも私の添い寝は皆さん鼻の下を伸ばされます!!」
「嬉しかったですか?」
そこでゾロが、「寝てただけだろ」とそれを許すと一転し開き直る日和。
こうした日和に、ゾロは呆れた様子を見せるのであった。
それからブルックは、都の湯屋に行ったナミたちに出会えなかったことや、
そのいきさつについて話す。
続いて、花魁小紫の葬式のため人だかりができ、
都が大騒ぎであることを付け加えた。
さらに、“丑三つ小僧”が捕まりこれまた都を騒がせていることをブルックが話すと、
日和はたいそう驚いてみせる。次いで、ブルックは“丑三つ小僧”の正体が謎であったことをあげつつ、
その人物を思い出そうとするが「えびす町」の人気者であることと、
「何ヤス」であることしか思い出すことができずにいた。
すると、今度はゾロが耳を疑ったように驚き、トの康の名を口にする。
それにブルックが同意すると、今度はおトコが切り出した。
「え!!?あたいのお父ちゃんだよ!!?」
これに、小屋にいた全員が驚きの声をあげる。
次いで、ブルックが「言いづらいですが」としつつ今日都で処刑されることを告げた。
途端、おトコは日和がとめるのも構わず走り出してしまう。
自分も命を狙われているのにもかかわらず、走り出したおトコを追いかけるため日和も小屋を後にしようとする。
対しゾロも、「バカ待てお前じゃ守り切れなかっただろ!!」と、自分に礼を言って慌てて去っていこうとする日和のあとを追いかけるため、刀を手に取った。
ブルックもまた、これに続く様に都から来た後を追うのであった。
こうしてゾロや日和たちが都へ向かう頃、「花の都」ではまさに小紫花魁の葬式が執り行われていた。
侍達が前後を護衛する中、小紫花魁の巨大な棺には写真が掲げられている。
また、小紫の死を悼む都の住人たちが口々に小紫の名を呼び、「こんな花魁道中見たくない」と泣き叫んでいた。
加えて、ある住人が行列の向かう方向が「羅刹町」であることからその理由を尋ねると、
行列の前を守る侍が「オロチ様に逆らった女だ!!」とすれば「羅刹町牢屋敷」にて、
“罪人”として火葬すると告げる。
そうして、小紫最後の花魁道中が「羅刹町牢屋敷」へ向かう頃、「えびす町」では「光画タニシ」により「羅刹町牢屋敷」の正門が映し出されていた。
そこには、トの康がはりつけにされており、「えびす町」の住人も笑いながらトの康の名を口にする。
さらに、ロビンやウソップもトの康が“丑三つ小僧”出会ったことに驚きを隠せずにいた。
「思い出した……」
「あの髪型で」
「泥棒なんて小さな問題よ………!!」
するとここで、おもむろにカン十郎としのぶが口を開く。
これにサンジが、「何が!?何者なんだ」と口を開くと二人から出たのは思わぬ言葉でたのであった。
「康イエ様だ!!」
「かつておでん様と並び光月家に仕えた「大名」の一人!!」
「「白舞」の大名“ハリネズミの康”!!」
「とても厳格で当時の面影がまるでなかった!!」
そう、あの剽軽で常に笑っているトの康は、光月を支えた大名の1人だったのである。
こうした思わぬ事実に、ウソップは驚くのであった。
そのようにして、トの康の正体が大名であったことが判明した頃、
「羅刹町」の「牢屋敷」前にはトの康がはりつけにされていた。
また、柵ごしには住人たちが押し寄せており、トの康を“康イエ様”と呼んでは口々に
“康イエ様を下ろすよう”役人たちに叫んでいる。
片や、康イエはうつむき無言を貫いているが、住人たちは康イエが生きていたことを喜び「よくぞご存命で!!」と、
康イエに呼びかけていた。
こうして住人たちは、必死になって康イエに呼びかけ続ける。
すると、ついに康イエは笑い声と共に口を開いた。
「わはははは!!まだ忘れ去られておらなんだか……」
そう言っては、必死になって自分に呼びかけ続ける住人たちに語りかける。
「ムダじゃ皆の衆オロチはわしを逃がしはせぬ!!」
「まずは皆に詫びたいことが二つ!!」
「オロチのバカに言いたき事が一つ!!!」
「それを言うたら!!」
「笑ってあの世へ参ろうぞ!!」
そうして、康イエが何かを語り始めようという頃、雪の中をおトコは必死になって走り続けていた。
その後ろには、日和やゾロまたブルックも続いている。
涙を浮かべ必死に走るおトコ。
すべては、父親である“康イエ”のために…。
942話に続く…