前回はルフィがヴィンスモーク家の猫車を発見して、
サンジを連れ戻そうと働きかけました。
しかし、サンジがルフィを追い払ってしまい、
ルフィとサンジが一触即発の事態に!
コックとして一味に連れ戻したいルフィと、
戻りたいけれども人質に取られているために逃げ出せないサンジ・・・
二人の戦いは果たして!?
844話「ルフィvsサンジ」みていきましょう!
(サンジとルフィの生き方の違いに注目です。)
ルフィとサンジの言い争いからスタート!
前回のあらすじ考察はこちら!
→843話のあらすじはこちら
ルフィを目の前から追い払おうと挑発するサンジ。
あくまでルフィを”敵”とする言動を続けることで、
周囲にルフィ達との関係を怪しまれないようにしています。
(アーロンパーク編でナミがウソップに対して、
ボロカスに言ったのと被るのは気のせいでしょうか)
周囲で見守るヴィンスモーク家の面々。
ジャッジ、レイジュ、イチジ、ニジ、ヨンジの5名とその部下達。
特に見守っているだけで、手出しすることはないように見えます。
サンジの腕には島外に出たら爆破する腕輪がついてるので、
その辺りは安心しているのかもしれません。
ここから、サンジの挑発もピークを迎えます。
ルフィ達と一緒にいるのは貧乏で嫌だけれども、
ビッグマム海賊団は強大で、美女と結婚できるので、
「幸せ」だというのです。
それに対してイラつくルフィ。
しかし、サンジはさらに続けます。
「ルフィが海賊王になること事態が疑わしい」
という発言も。
ルフィの元にいたら勝ち馬に乗れないので、
サンジはこのままビッグマムの配下につくことをルフィ達に宣言しているのでした。
ナミが「冗談はやめてよ、サンジくん」と発言しますが、
ギロッと睨みつけるサンジ。
ルフィは「じゃあずっとおれをダマしてたことになる」ということを言ってますが、
あくまで馬鹿正直に正面から向かうルフィは一貫してます。
しかし、サンジも引きません。
ここからいよいよ戦いが繰り広げられる展開に・・・!?
サンジの一方的な攻撃に!
腹のなかでバカにしていたことを告白するサンジ。
(もちろん、これも嘘だと思われます)
ルフィに対して挑発を続けるサンジですが、
見下していたことを”体現する”と宣言します。
そして、右足が光りだし、”悪魔風脚”でルフィに蹴りかかります。
顔面を”ほほ肉シュート”で蹴り上げますが、避けられたであろうルフィは
一切避けるそぶりは見せずに攻撃を受け止めます。
顔面の蹴りを深く沈ませて大きく右足を蹴り上げて
ルフィを遠くへ吹き飛ばします。
しかし、ルフィも回転することで勢いを緩和し、
両足で地面にブレーキをかけて、立ち止まります。
そこから仁王立になるルフィ。
両鼻から血が出てしまってますが、
表情はこわばっており、サンジをずっと睨みつけています。
そして一言・・・
「お前とは戦わねぇ」
サンジはその言葉に苛立ち、
「じゃあ消えろよ!」
といってさらに襲いかかります。
武装色の覇気でルフィの顔面を蹴り上げて、
地面に叩きつけますが、ルフィも踏みとどまります。
そこからサンジが過去の記憶をフラッシュバックしていきます。
(ちなみに、人間本気で変わろうとした時は過去の色んな記憶が蘇ってきます。
サンジはビッグマムの元に行きたくないのだと思われます。)
ルフィと仲間になったときの記憶を思い出します。
そのとき、ナミから「やめてよ、サンジくん」と止めに入ります。
ルフィが夜通し幹部と決闘して戦って疲労困憊であることも伝えようとしますが、
ルフィに止められます。
「口出しはするな」と伝えるルフィ。
サンジも怒ってしまい、
「何が決闘だよ」と怒り、ルフィの右脇腹、腹、顎、と全身を蹴りで攻撃し続けます。
しかし、一歩も引かないルフィ。
ナミも涙目ですが、サンジも攻撃が加速してきます。
「早く消えろ、俺の視界から」と言いますが、
ルフィも「断る」と一言。
息が上がっていて、ルフィにも限界が近づいているようにも見えます。
ただ、蹴られれば蹴られるほどルフィの顔もこわばり、
サンジに対して向かっていく姿勢を見せます。
サンジもルフィとの過去の思い出がフラッシュバックしてきますが、
それを振り切るかのようにルフィの頭を叩きます。
空高くサンジが何回転もした上で、
ルフィの頭を叩くことで、ルフィが倒れます。
ルフィは力果てて倒れてしまい、
サンジがそこから立ち去ろうとします。
そこでナミがサンジを呼び捨てにして引き止めて思いっきりビンタでほほを張り倒します。
「さよなら、ごめんね余計なことをして」
ジャッジ
「やっと振り切れたな不要な縁が・・・」
サンジもそこから立ち去っていきます。
猫車が動き出しますが、なんとルフィがそこから立ち上がります。
「待て、サンジ!何が下級海賊だ。
言いたくもねぇ言葉並べやがって。
嘘つくんじゃねえ。
こんなもんでおれを追い払えると思ってんのか。
おれのこと蹴るだけ蹴ってもイテェのはお前だろ」
そう言われて、サンジは涙が止まりません。
サンジは自分が泣いてる姿をレイジュに気付かれていますが、
そのまま猫車を進ませます。
サンジ回想シーン
「お前さ・・・オールブルーって知ってるか!?」
そして現実に戻り、ルフィが
「旅はまだ途中だぞ、おれはここで待ってるからな。
お前が戻ってこねぇならおれはここで”餓死”してやる
お前はおれの船のコックだからおれはお前の飯しか食わねぇ。
必ず戻って来い、お前がいねぇと
おれは海賊王になれねぇ」
ルフィはこのように叫ぶのでした。
サンジはルフィのその声を聞いて、涙が止まりません。
回想シーンでは兄弟たちにネズミの餌を作っていたことをバカにされて、
蹴られていたことを思い返します。
ルフィたちと兄弟たちとではどっちの方向に進みたいかは明白ではあるようですが、
赫足のゼフを人質にとられて、身動きが取れない状態なのだと思われます。
サンジが果たしてどうやってルフィたちの元に戻ってくるのか注目です。
844話「ルフィvsサンジ」からの考察・学び・気づき
今回はルフィvsサンジとは言いながらも、
二人が直接戦っているというわけではありませんでした。
ただ、二人の生き方が対照的だったように感じました。
過去に縛られているサンジと、
未来に生きているルフィ、
という二人の構図がぶつかっていたという点から見ると、
ある意味で戦いだったのかなと思ったりしてます。
サンジが過去の嫌なシーンだったり、
ルフィたちとオールブルーを語ってたシーンを思い返してましたが、
いざ振り切ろうとすればするほど、嫌な過去の記憶は蘇ってきます。
これは現実世界でも同様で、
何か自分が変わろうとすればするほど、過去の自分が足を引っ張ったり、
嫌な記憶が蘇ってきたりして、手が止まってしまうことがあります。
サンジもおそらく、ルフィたちのところに戻りたいのだと思いますが、
全力で振り切って忘れようとしてるのだと思います。
しかし、自分の兄弟たちに虐げられていたり、
ルフィたちと楽しかったことを思い返すと、後悔がどうしても残っているのだと思われます。
ここを断ち切るには、家族と縁をきって、
ビッグマムからの支配から逃れるよりありません。
そのためには、ローラのビブルカードが唯一の切り札になりそうですが、
これによって等価交換になるのかは分かりません。
一方で、今回のルフィの生き様には個人的にはすごくしびれました。
サンジのことを最後の最後まで信じて、
叫んでいた姿はサンジに届いていたと思います。
仲間に形上は裏切られたように見えても、
ルフィは”ここで待っている”と言っているのは
熱い生き方だと感じました。
海賊王になるためにはサンジがどうしても必要だと確信しているルフィですが、
仲間をどこまでも信じきる生き方をしてきたからこそ、
海賊王への一本道を進むことができるのかなと思います。
四皇ビッグマムとの戦いも避けては通れない予感もしてますが、
ヴィンスモーク家、ビッグマム海賊団という二大勢力を相手に、
どのような展開が繰り広げられるのか注目です。
845話のあらすじはこちら!
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