ワンピースの世界における基軸通貨は“ベリー”だ。
通貨単位は日本円と同じ1、5、10、50、100、500ベリーの硬貨と1000、5000、10000の紙幣に分かれている。
さて、今回はベリーについての考察だ。
いつ、基軸通貨はベリーとなったのか?
95巻まで、ワンピースは続いている訳だが、なんとなく見聞きしているベリーなのだが、そもそも誰がベリーを流通させたのかという事だ。
現在判明している中で、ベリー以外の通貨は空島のエクストル、アマゾンリリーのゴル、ワノ国の銀、金、白金といった通貨が確認されている。
それ以外の国では、世界政府に加盟している国にはベリーが流通しており、ジャヤのような無法地帯でもベリーが流通しているし、フーシャ村の辺境の田舎でも流通しているようだ。
この事から、空島の様な超高度地域、アマゾンリリーの様な男立ち入り禁止、ワノ国の様な鎖国国家以外は流通していると考えている。
非加盟国と言えど、ベリーを流通させている。
さて、先程出てきたジャヤは無法地帯の筈なのだが、ベリーが流通しているのだ。法律がまかり通らない場所なのに、きっちりベリーは流通しているという変な話だ。
更に、白ひげの故郷であるスフィンクスは天上金が払えない国にもベリーを払えと迫っている。
この様に法律がない島や産業が無くベリーを生み出せない様な国にも、天上金を払えといっている。
というか、天上金という言葉自体、まるで神に貢ぎ物をしろと言わんばかりの言葉だ。
私からすれば、ベリーという世界中で使える基軸通貨を定めた一番の理由は“天上金”を納めさせる狙いがあったと考える。
もし、ベリー以外にもポンドや円や元などの基軸通貨を国が勝手に定めたら、両替が面倒になり、流通も面倒だと思う。
価格調整も難しいだろう。
故に世界政府はベリー以外の基軸通貨を認めず、ベリーを世界中に広めたのだ。
ベリーは世界政府によって、800年前から始まった
ワンピースの考古学の権威であるクローバー博士は、空白の100年が終わった後に世界政府と一大組織が創られたと言っている。
ともすれば、世界政府がベリーという基軸通貨を広めた可能性が大いにあり得ると感じる。
世界政府はある王国を滅ぼした後、今度は支配して世界を纏める段階に入った。そこで彼等はそれまで世界に流通していなかった基軸通貨を流通させた可能性が高い。
その理由は勿論、彼等世界政府が明確な基軸通貨を世界中に広めさせる事で、誰が上に立っているか分からせ、天上金を払わせる為だ。
つまり、ベリーとは世界政府が世界中の国に世界政府という一大組織を広ませる為に作ったともいえる。
ベリーが誕生する前は、自由に基軸通貨が無かった可能性。
現在のワンピースの世界はベリーが流通しているが、ベリーが誕生する前の世界は、私は物々交換が主流だったと考える。
つまり、世界を支配する一大組織が居ないので、通貨よりも現物の方が都合が良かったと言えるのだ。
いきなり、個人が適当に拾った石や葉っぱで「これは君の持っているマグロと同じ価値だからこれと交換してくれ!!」と頼んでも、マグロと適当な石や葉っぱに同じ価値があるだろうか?
手間が違う。手間が。マグロを釣る方が、10人に聞いたとしても石を拾うよりも労力が違う。
故に世界政府が居なかった世界は交流する場合は物々交換が主流だったのかもしれない。