【最悪の世代集結】ワンピースネタバレ975話確定あらすじと考察!

「丑三つさんお金が入ったから…………!!」

狂死郎を“丑三つ”と呼ぶ小紫は、金が手に入ったことを告げます。

対し、狂死郎はそうした小紫に「また無茶を…」と口にすれば金を改め、「えびす町」にばらまいて来ると言いました。

また、これに小紫が返事をすると、狂死郎は “毎日着物に血のりを仕込む”よう小紫に進言しては、小紫がおでんの娘だとも知らずにオロチが惚れていることを指摘します。

あわせて、狂死郎が小紫の心中を察する言葉を告げると、“万が一”の時には死でもって小紫とオロチを引きはがすと言いました。

「―――もう少しだから大丈夫…」
「もう少しで……20年!!」

そのように、自分をいたわる狂死郎に、小紫は力強くそう答えるのでした。

「来た!!亡霊たちが…!!!」

「本当に来た!!」
「トキの能力はやはり本物だったんだ!!」

こうして、狂死郎と小紫が密談をする数か月前、「花の都」の城内ではオロチが叫び声をあげていました。
また、錦えもんやカン十郎また雷ぞうや菊の丞そしてモモの助の名を口にすると、彼らが20年前のあの日から飛んできたことを指摘し震えおののきます。

対し、そうしたオロチにカイドウは時を越えさせる能力の存在に疑いを示せば、恐怖するオロチを担いでいるのではないかと意見しました。

すると、これにオロチは激怒し、自身が手に持っていた手紙を見るように言うのです。
次いで、オロチは従臣に“海岸を見張り続ける”よう命令すると、“出国する者達がいるハズだ”と付け加えます。

これにカイドウは、彼らを殺さないよう言い、20年の間で光月の生き残りに聞きたいことができたことを口にしました。

そこでオロチは、一転して自慢げに協力者の存在を明かします。

「こいつはな信頼に足る男だ」

オロチはそう切り出し、その男が大衆演劇の一座に生まれながらも、国からの迫害により舞台上で両親を失ったと、男について説明を始めます。

その当時、男は大名殺しの一族として両親を殺され、泣き叫ぶしかありませんでした。

続けて、オロチは彼が舞台の上でしか生きられないことや完全に心を失っていたこと、結果何者かを演じることで生き永らえていたことを加えます。

また、オロチと出会った当初、男はオロチが「黒炭」の本家の末裔であることに驚きました。
これに対し、オロチがそれを認め、男の両親を殺したものを消したことを告げると、ひぐらしは“復讐はまだ序章に過ぎない”と言葉を続けます。

すると、オロチは男に悪魔の実を差し出しました。

「お前は本物の「光月」として生き…!!」

「そして誰にも気づかれる事なく」
「光月として死ね!!」

加えて、オロチが「それがこの大舞台で与えられたお前の大役だ」「演じきれるか」と尋ねると、死に場所を探していた男はたいそう喜んだとオロチは言いました。

「何者かに成りきる事だけが奴の快楽!!」

そう言っては、オロチがおでんから金を借りる際に、男が必要額の倍の金額を金庫から出してきたことを指摘すると、カイドウは自分たちが組めたのはその資金があってこそだと言います。

すると、オロチはおでんの討ち入りに関する情報を流してきたことも挙げれば、男がこれまでに成した業績を連ねていきました。

「奴のイカレた所は……その後の処刑でおでん達と共に本当に死ぬつもりだった事」

あわせて、そのように言うとオロチは男には心がないことを加えれば、自分が止めるまで完璧な光月の家臣として生き、淡々とその情報を送ってきていること明かします。

それは、オロチをもってしても気味が悪いと、いわしめるものでした。

そして、時は戻り現代。
「花の都」には桜が舞い散っています。

伝説の侍たちは伝説として語り継がれ、光月おでんの死から20年の年月が流れていました。

かくも因縁深き、「光月家」と「黒炭家」及び海賊カイドウ。

7人の侍たちは、光月おでんから託された「開国」の願いを果たすために20年後の未来へ飛び、共に戦う同志を募ることに数か月に徹しました。

その執念が通じたのか、立ち上がった有志はなんと4200名。

武器よし船よしと、討ち入りに十分な兵たちが「火祭り」である本日夕刻に「常陰港」にて揃い踏みする…、はずでした。

しかし、目の前に広がるは荒れ狂う海で、今まさにモモの助の制止を他所に錦えもんたちが、「鬼ヶ島」への進行を強行しようとしています。
対し、モモの助はそうした男たちに止まるよう必死に説得を試みていましたが、それでも錦えもん達は出航を辞めようとせず、イヌアラシも荒れ狂う海の上で出航の準備にいそしんでいました。

4200の兵たちは一人も姿がなく、港には破壊の爪跡が残され、嵐により退路ですら断たれてしまっている状況です。

そうした中、錦えもんはというと真剣な表情を浮かべています。

「諦めてはおりませぬ!!モモの助様!!!」

「少数なればこそ!!」
「潜入し人知れずカイドウの首に刀を突き立てられましょう!!!」

「命ある限り!!!諦めはしませぬ!!!」

錦えもんのこの言葉に、モモの助はしのぶの腕の中で泣き叫び、菊の丞も静かに涙を流していました。

「おかしいですよ…こんなの」

ついて出た、菊の丞のこの言葉に河松や雷ぞうまたイヌアラシやカン十郎、そして酒天丸がハッとします。

片や、菊の丞はそうした彼らに言葉を続けていきました。

「作戦が漏れてるって事でしょう!?また!!」
「それがしも……いや皆同じ事を考えていた筈!!」

これに、みな言葉を失いますが、ただ1人錦えもんが「考えたくなかったが……!!!」と、口を開きます。

「―――この中におそらく敵の“内通者”がいる…!!!」
「正直今更知りたくない…!!」

錦えもんのこの言葉に、菊の丞は「あなたらしくない」と錦えもんに掴みかかり、“内通者を見つけ斬り捨てて前へ進む”よう訴えかけました。

そうでなければ、“拙者たちも前に勧めない”と。

ですが、錦えもんは「当人は自主など住まい」とうなだれます。

すると、ここでカン十郎が口を開きました。

「菊の言う通りだ!!錦!!」
「はっきりさせようぞ!!!」

「おれがそうだって事を!!!」

今のこの瞬間まで、号泣していたカン十郎ですが一転、このように言うと不敵な笑みを浮かべます。

対し、これに錦えもんは驚きカン十郎の方を振り向けば目を見開き、カン十郎の名を口にしました。
また、「冗談はよせ」と付け加えると、カン十郎含め全員が釜茹でにて処刑されるところであったことを指摘します。

片や、錦えもんがこのように言うと、カン十郎はそれを肯定した上で「共に死んでこそ“役”が完成していた」と、返しました。
次いで、幼少の頃に心を失ってから死に場所を探していたことや、自分のような男は初めから居ないことを告げます。

カン十郎のこの告白に、イヌアラシや酒天丸また雷ぞうや河松も驚きで言葉を失ってしまいました。

そうした彼らに、カン十郎は言葉を続けます。

「お前らと共に日々一喜一憂し」
「完璧な信頼を得て…」

「誰も恨まず」
「傷つける気もない」

「ただ…唯一情報だけをオロチ様に送り続けた」

カン十郎がこのように言うと、菊の丞は情報をオロチに送り続けた理由をカン十郎に尋ねます。

すると、カン十郎の口から驚くべき事実が明かされたのです。

「おれの名は」

「黒炭カン十郎!!!」

「理由はこれでいいか?」

この事実に、その場に居た全員が衝撃を受けます。

そうした中、カン十郎は最初の作戦が漏れたのもローの部下が口を割ったわけではないこと、それを見事にフォローし自身の命と引き換えに集合場所を変えた康イエの行動も、自分に伝わった時点で無駄となったことを口にしました。

これに錦えもんは、目に怒りの涙を浮かべます。

しかし、まるで追い打ちをかけるかのように、カン十郎は「ビブルカードなしで行きつけるはずもない「ゾウ」にジャックが現れた時不審に思ってたなイヌアラシ」と、言葉を続けました。

「なぜおれ達を疑わなかった……!?」

「こうなるまで!!なぜ身内を疑わなかった!!?」
「おかしかった筈だ!!ずっと!!!何もかも!!!」

意気揚々と、このように言うカン十郎。

すると、錦えもん達の目の前にはいつの間にか「百獣海賊団」の船団が立ちはだかり、オロチの部下は、オロチから聞いていた通り小舟で「鬼ヶ島」へ向かおうとする者がいることから、バカにしたように笑います。

また、カイドウの部下たちは伝説と言われた“赤鞘”が目の前にいることや、自分たちのスパイが潜んでいたことに驚いていました。

そこで、カイドウの部下の1人が「お前がそうか!!」とカン十郎に尋ねると、カン十郎も「いかにも」と答えます。

その時、カイドウの部下とカン十郎のやりとりに業を煮やした錦えもんが、一閃カン十郎を斬りつけました。
これに菊の丞は思わず口元をおさえ、カン十郎の頭は宙を浮かびます。

ですが、驚くべきことに斬りつけられたはずのカン十郎の体からは笑い声と話し声が聞こえ続けるのです。

「カカカ!!!正体を明かさず」

「ここでお前らと共に海の藻屑となるのも役者冥利に尽きるが」
「今回はオロチ様に止められた「よくやった終幕だ」と」

「モモの助を連れ鬼ヶ島へ来いと!!」

そこには斬りつけられたはずのカン十郎が笑顔でモモの助を抱えており、その姿はいつの間にか港にありました。

カン十郎の腕の中で、錦えもんの名を泣き叫ぶモモの助。

これに錦えもんは驚きの声をあげ、雷ぞう達は錦えもんが斬りつけたはずのカン十郎へと振り返ります。

すると、驚くべきことに錦えもんが斬りつけたはずのカン十郎の体は目の前で消えようとしており、実態ではないことを示していました。

これにより、一同はそれが絵であることを悟り、自分たちの知るカン十郎ではあり得ないような絵の精巧さに、イヌアラシは悪寒を憶えます。

港では、カン十郎が笑みを浮かべていました。

「もー!!あんたらよくこんな時に寝てられるわね」

その時です。

どこからか、ナミの声が聞こえてきます。

続けて、ローの声とルフィの声。

突如聞こえてくる3人の声に、カン十郎たちはどよめきます。

次いで、「撃てー!!!」との声とともに左舷を襲う爆撃に、「百獣海賊団」の船員たちは叫び声をあげました。

「わりい!!ちょっと遅くなった!!!」

笑い声とともに響き渡る、ルフィの声。

思わぬ急襲に、「百獣海賊団」の部下たちは驚きと動揺を隠しきれません。

すると、錦えもんたちの乗る船の下から突如地響きが聞こえ、驚きの声をあげます。

直後、ローの怒鳴り声とともに巨大な潜水艦が、錦えもんたちの乗る小舟を持ちあげるように姿を現しました。

「こんな小舟で嵐の海に出るなんてバカかお前ら!!」

「海をナメすぎだ侍共!!」

突如現れたローの姿に、錦えもんは驚きを隠せません。

また、潜水艦は畳みかけるように砲弾を放ち、砲弾は「百獣海賊団」船団の右舷を直撃し、オロチの部下も叫び声をあげました。

すると、今度はなんとキッドの声が聞こえてきます。

「向こうの港にバカみてェに船と侍が集まってたが」
「ありゃ何だ!?」

「邪魔で沈めてやろうかと思ったぜ!!!」

これには雷ぞうが驚きの声をあげ、錦えもんもルフィ達の無事に驚きました。

また、ルフィとキッドは口争いをしています。

一方、カン十郎はというと思いもよらない事態に驚き動揺しており、“小舟に乗った侍達を鎮めるだけ”と聞いていたオロチの部下も、驚きを隠せません。

そればかりか、“最悪の世代”の海賊が現れたことで、動揺をあらわにします。

「お前らー!!」

「なに侍の小舟いじめてんだ!?」

そうした中、潜水艦からはルフィの怒声がこだましました。

「海は海賊が相手だ!!!」

錦えもん達が窮地の中、30人の“最悪の世代”がそろい踏みます。

目指すは「鬼ヶ島」。
打倒オロチを控えた戦いの幕が、今、切って落とされようとしていました。

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