924話「は」を見ていきます。
この「は」とは一体何を意味しているのか、
物語を見ていく中で明らかになります。
また、
・キッドが覇王色の覇気の使い手であること
・おでんも覇王色の覇気を使えること
・ワノ国の牢獄の中には謎の囚人が隠されていること
・ルフィとキッドが共闘する可能性もあること
・ワノ国編の第一部が完となったこと
が明らかになります。
924話「は」ネタバレ考察を見ていきましょう。
ルフィがカイドウに敗北へ・・・
前回までのあらすじはこちら。
→923話でルフィ死亡の真相は?
「博羅町」の大通り。
そこには、カイドウとの戦いに倒れたルフィがいた。
一方、それを見ていたカイドウの部下はルフィが盛大に大暴れしたことに驚きつつも、
たったの一撃で勝敗が決してしまったカイドウの強さを、
当然かのように言いつつ恐れていた。
また、別な部下が致命的ともいえる大ダメージを追ったルフィの横に跪いては、
いまだルフィの息があることに驚くと、
カイドウは「だろうな」とさも分かっていたかのように言う。
こうした中、その横ではローが瀕死の重傷を負ったルフィを
自身の能力で連れ逃げるため、密かに手を構えていた。
「タァン!!」
すると、そんなローの肩に突然痛みが走り、
直後、ローはその場に崩れ落ちてしまう。
「やめておけ!!トラファルガー!!」
それはホーキンスにより放たれたもので、馬に乗り駆け寄ってきてはやめるように言う。
続けて、「またか」と言うローに世界中で使われている
「海楼石」がこの国で生まれたことや、
その「海楼石」を「そんなに小さく加工」できる技術者は、
「ワノ国」にしかいないことを告げる。
そこで、ローは自身の肩を見る。するとそこには小さな釘が刺さっていた。
そう、先ほどローの肩に走った痛みは「海楼石の釘」だったのである。
力が入らずその場にうずくまるローに、ホーキンスの「藁備手」が襲いかかる。
「不屈の闘志か」
「虚勢か知らねェが」
「さっきからずっと」
「おれを睨みつけてきやがる」
そのような中、気絶したルフィを見下ろすカイドウがそう告げた。
カイドウのその言葉に、居合わせた部下が驚き互いを見合わせては、
ルフィを見やり「ただ気絶しているようにしか見えない」と口にする。
片や、カイドウはそうした部下たちに「ブチ込んどけ」と命令しては
「心を折ればいい戦力になる」と言い、その場を後にするため背を向けた。
その時、いきなりルフィから波動が放たれ、
それに当てられたカイドウの部下たちが次々と気絶し倒れていく。
これに驚いた部下たちが駆け寄っていった。
それを遠巻きに見ていた酒天丸は「おでん様の術」と驚いた様子でいる。
一方、カイドウもルフィに向かって振り向いており「お前もか」と口にすれば、
キッドも「覇王色」を持っていることを挙げ、「覇王は何人もいらない」と言う。
また、再び巨竜に姿を変えては、
ローを見逃し飲み直すため「すっかり酔いが醒めちまった」とその場を後にした。
片や、その時ローはある林の木に背をもたれ、
ホーキンスから聞いた「海楼石の釘」について考えるとともに、
ベポ達の安否を気にかける。
また、「博羅町」ではローがすでに町内にいないだろうという報告を受けたホーキンスが、
部下に「一人捕らえたので十分だ」と答えていた。
そのようにルフィがカイドウとの戦いに敗れた頃、
「おこぼれ町」のあるところでは、「ルフィ太郎さんに謝りたい」という一人の老人の声が響き渡っていた。
周囲の住人からごろ兵衛と呼ばれるその老人は傷を負っており、
「せっかく貰った食料をダメにしちまって」と言いつつお菊の看病を受けている。
また、戸からはなんと錦えもんがそれを密かに見ており、
自分の時代から20年経った今でも変わらない様子に安堵しつつも、
「再会できるのはおでん様の志を成し遂げた時」と身を潜めていた。
するとそこへ、馬の蹄が聞こえてくる。
これに錦えもんが振り向くと、
「博羅町」と「おこぼれ町」を区切る鳥居の前を酒天丸が通過するところであった。
しかし、錦えもんにとって彼は酒天丸ではなかった。
そう、酒天丸の正体はただの盗賊ではなく「アシュラ童子」だったのである。
このように、錦えもんが「アシュラ童子」を見つけた頃、
「おでん城跡」ではチョッパーやベポ達の叫び声が響き渡っていた。
これによりお菊が彼らを見つけると、
大きく口を開いた穴を覗きこみ全員の無事を確かめ安堵する。
対し、そんなお菊にペンギンたちが「激しい地盤沈下により助かったがこのままでは海まで落ちてしまう」と、助けを求めた。
そこで、お菊がサンジを引き上げ続いてサンジが女性たちを救出し、
サンジがさも全員救出し終えたかのように言うと、
穴底にいるペンギンたちが自分らも助けるよう突っ込む。
その後、全員が大穴から無事脱出した後、
しのぶが「わたすの“熟熟 妖艶の術”はあらゆる物を熟れさせる」と自慢げに話し、
それにお菊が「しのちゃんの術で助かったのですね」と笑っていた。
また、しのぶの「あらゆる物を熟れさせる」という言葉に、
お菊が「触れたものは何でも腐る」と容赦なく付け加えると、一同がその言い方に突っ込む。
「―――ところで状況なんですが…」
「心して聞いてください」
するとここで、改まった様子でお菊が一同に話し始めた。
これに全員が、注意を向ける。
そのようにお菊が真剣な面持ちで皆に話し始めた頃、
「おこぼれ町」のある小道ではイヌアラシ侯爵達が誰かを助けようとしていた。
いまだ息があることを確かめた後、
すぐに手当てをするため目立たない林の中へ移動しようと仲間が告げる。
その横には砕けたリンゴの残骸があった。
これにイヌアラシ侯爵は、瀕死の傷を負った幼子の姿に
それを負わせたと容易に想像のつくカイドウに対し、怒りをあらわにする。
こうしてお菊によりサンジたちが助け出されイヌアラシ侯爵がお玉を見つけた頃、
「ワノ国」全土にはルフィとカイドウの戦いが号外により知れ渡っていた。
それはもちろんフランキーやロビンまたブルックやゾロたちの下にも届いていており、
各々の場所でそれを見ていた。
だが、それを見た瞬間、ルフィが無事「ワノ国」に着いた安堵と共に、ルフィのしてしまった所業に驚き愕然としては、ゾロも食べていたわさび寿司を思わず吹き出してしまう。
これに屋形船に乗り合わせていた男が、驚きつつも「代金を払えるのか」と心配するのであった。
その翌日、「ワノ国」内の「兎丼」では、鉄打ちの作業が行われていた。
「より硬くより強い武器を生み出せば!!都は栄える」
「お前らの命はオロチ様のもの!!」
このような号令のもと、幾人の男たちが鉄を打ち続ける。
また、号令をかける男は「生きたくば鉄を打て」と言っては
「休みたくば殺してやる」と、鉄を打ち続ける男たちにはっぱをかけるのであった。
そうして強制労働の下次々と武器が作られていた頃、
ある牢の前では「毒魚」が準備され囚人に与えられようとしていた。
看守の1人が「毒魚」を手に「何がいるんだ」と牢内を覗きこむと、
調理中のもう一人が「一日一回毒魚を与える」「魚の骨は抜いてやる」という決まりを挙げ、
「もともとは処刑は図の毒魚で生きているらしい」ことを告げる。
これに、「毒魚」を手にしていた看守が「サメワニか何かか」とすれば、
わざわざ骨をとってやることを不思議がった。
すると、ここで「兎丼」の入り口である扉が開かれる。
それにより、「新入り」やってきたことに看守の1人が気が付き振り向くと、
そこには連行されるルフィの姿があった。
「九里」でカイドウを相手に、街で大暴れした当本人が目の前にいることに
興奮する看守は、ルフィの体が予想よりも小さいことに驚く。
対し、そのルフィはというと手には海楼石で作られた手錠がはめられており、
全身包帯だらけで歩いていた。
目をギラつかせ歩くその姿に、別な看守が「イジメ倒して光を失わせてやる」と笑う。
だが、そんな看守にルフィが一睨みすると一転、棒を振り上げ近寄り殴りかかろうとした。
その時である。
突如、その看守の喉元に魚の骨が突き刺さる。
これによりその場は騒然とし、檻の中から魚の骨が飛んできたことと、
魚の骨が抜かれていなかったことへの驚きの声が混じっていた。
また、「何が入ってるんだ」という一人の看守の問いに、
別な1人が「知らねェよ」と答える。
檻の向こう側では、誰かが魚を食べ終えゲップをした。
「さァまずは入ってろ」
「心が折れてカイドウ様に服従を誓うまでな!!」
そう言っては、2人の看守の手により牢へと投げ込まれるルフィ。
「明日からこき使ってやる」「シゴキ殺してやる」という看守たちの声が響き渡る中、
牢の戸は閉じられた。
しかし、この牢に入れられていたのはルフィだけではなかった。
なんとそこにはキッドがいたのである。
ルフィ&キッド
「覚えてろ…カイドウ…!!!」
そう言っては、目に怒りを宿らせ睨む二人。
「ワノ国」第一幕、完結である。
果たしてルフィは牢を破り、カイドウを討ち果たせるのであろうか。