947話では、ビッグマムが登場して、
・ルフィが流桜を修行中…
・霧の雷ぞうが福ロクジュのライバルであることが発覚!
・河童の川松登場!
・残雪の菊之丞登場!
・お菊の性別が女ではなく、男であることが確定!
・赤鞘九人男がかなり出揃ってきて、その実力はいかに!?
948話「”河童の河松”登場」ネタバレ考察をお伝えしていきます。
948話「”河童の河松”登場」あらすじ!
前回までのあらすじはこちら。
⇛947話でビッグマムが本気になった実力が凄まじい件
ルフィが覇気(流桜)をカイドウの部下を相手に修行中…
948話は「ワノ国」内「兎丼」「囚人採掘場」で始まります。
そこでは、クイーンたちのいないうちに
「兎丼」をババヌキたちから奪おうと現れたルフィを、
看守たちが捉えようと飛びかかっていた。
対し、ルフィは先程の“覇気を体に流すイメージ”を確認し看守相手に試みるが、
上手くいかず通常の打撃になってしまう。
だが、大勢の看守に囲まれるこの状況を
ルフィは前向きに捕らえており、
修業相手に困らないことから、
この機械に新たな覇気の使い方を習得する気でおり、
ルフィは息を切らせつつ腕を構えた。
片や、ヒョウ五郎はこうしたルフィの諦めの悪さを
感心深げに見ており、笑みを浮かべていた。
また、その少し離れたところでは、
お菊が連れ去られたビッグ・マムことおリンを案じ
「助けに行かなきゃ」と口にするが、
チョッパーはおリンが連れ去られたことを“良い”としつつ“ほっとしている”と返す。
次いで、ルフィ太郎の援護をするよう言えば
ルフィが逃げないことを、不思議に思うのであった。
そうして、ルフィが看守たちを
相手に新たな覇気の修練を始めようとし、
それをチョッパーたちが見守る中、
看守の1人が囚人たちを牢に入れるかババヌキに尋ねているところであった。
これは、ルフィが現れたことで囚人たちが
勢いづき反乱を起こすことを恐れてのことであったが、
ババヌキの返答は“必要ない”というもので、これに看守は耳を疑う。
このような中、ババヌキは囚人たちに呼びかけ始めた。
その内容は、“お前らの仲間ルフィ太郎が暴れて
困っているからお前達の力で抑え込め”という奇異なもので、
こうしたババヌキの発言をルフィは理解できずにいた。
すると、どういうことか近くに居た囚人たちが
次々とルフィに近づき抑え込み始めたのである。
これにルフィは驚き、自分が味方であることを
口にしては“ここ出たくねェのか”と囚人たちに呼びかけるが、
その声が彼らに届くことなく囚人たちはルフィを抑え込み続け、
ルフィは離すよう叫んだ。
その時である。
囚人の1人である若い男が、
小声でルフィに話しかけ始めた。
それは、カイドウに恨みがあることやルフィ達が暴れてくれた時、
胸のすく思いであったというものであったが、
その一方で自分たちが20年前に“光月おでん”の敵討ちのため戦ったと言うもの。
続けて、結果的にカイドウによって家族や同志を失い
完全に打ちのめされたことや、先ほどの康イエの処刑に
20年前の恐怖と絶望がよみがえったと加えると、
そうした男の言葉にルフィはハッとする。
「ここを出た所でおれ達には帰る場所もない食い物もない」
「この国のどこを探してももう“自由”なんてねェんだよ!!」
次いで、抑え込まれているルフィに、
ルフィが「ワノ国」の外から来たことを挙げては逃げるも
暴れるも自由だとするも、自分たちを巻き込まないでほしいと言う。
対し、こうした男の心からの言葉をルフィは無言で聞いていた。
そうした中、ここで突然ダイフゴーが発砲し、
撃たれた囚人が苦しみだす。
これに、ルフィに語りかけていた囚人と別な男が駆け寄ると、
苦しむ男の首元には妙なあざが浮かび上がっていた。
疫災弾が発動し、囚人達をどんどんと接触感染させることに…
ダイフゴーはそうした囚人たちに“気を付ける”よう言うと、
苦しむ囚人に現れた症状を接触感染する“疫病”だとすれば、
“触れたら伝染る”と続ける。
囚人たちは、ダイフゴーのこの言葉にハッとし後悔するが時すでに遅く、
ある囚人は苦しみ続けまた別な囚人はとっさにそこから離れては、
“厄災弾”(エキサイトダン)だと周囲に知らせた。
こうして慌てふためく囚人に、ダイフゴーは上機嫌で
「一応見せしめておくぞ」とすれば、
「妙な動きをする奴にはこの弾を撃ち込む」と宣言する。
また、そのようなダイフゴーの宣言に囚人たちが衝撃を受けていると、
看守たちがクイーンの趣味が、“カラクリ武器”や“病原体づくり”が
趣味であることを明かし、銃を構えた。
すると、ダイフゴーも“麦わらを押さえてろ”と囚人たちに念押ししては、
「囚人たちが共に戦うと思ったか」と言い、
「こいつらの反骨の心はもうヘシ折れちまってんのさ」とルフィをあざ笑う
一方、ルフィはそうしたダイフゴーを睨みつつ歯を食いしばると、
「全部言って良けりゃこいつらも気が変わるのに!!」と悔しがる。
また、こうしたルフィの言葉に囚人たちが首をかしげると、
ルフィは自分へ銃を構えてくるダイフゴーに、
「そんなもん当たらねェぞ」とやめるよう言う。
こうして、自分に歯向かってくるルフィにダイフゴーは、
「誰かに当たりゃいい」としては「後は伝染る」と言葉を返すのだった。
その時である。
突如、“開かずの檻”から盛大な笑い声が響き渡った。
河童の川松登場!「かーっぱっぱ」という笑い声と共に正体が発覚!
「おい!!言ってやれよ麦わらの小僧!!」
「希望ならあると!!もう一度だけ最後のチャンスがあると!!」
こうした声にルフィは“開かずの檻”へ顔を向け、
その中に誰かが捕らえられていることを思い出す。
さらに、そこから少し離れたところではチョッパーが
その独特な笑い声に首をかしげており、
その横ではお菊が何かに気が付いた様子でいた。
看守の1人も、“開かずの檻”から声が聞こえることに驚いており、
「猛獣でも入ってんのかと……!!」と言いつつ、
“誰なのか”とババヌキに尋ねている。
これにババヌキは、““工場排水をたっぷり飲んだ魚”を与え続けりゃ苦しんで死ぬ”
という考えの下、自分たちにオロチは処刑のつもりで
“開かずの檻”に捕らえられた人物へ、
汚染された魚を与えさせ続けたことを明かした。
「殺して来い」
「……今なら「事故死」で片付く!!」
「あの中に入ってんのは」
「“赤鞘九人男”の1人だ……!!!」
こうした思わぬババヌキの告白に、
その場にいた看守一同驚きの声をあげ、
“開かずの檻”に捕らえられた男も笑いつつ
錠を外すように言う。
彼らは今まで“赤鞘九人男はすでに全滅している”と思いこんでいたのだから、
驚くのもおかしくない。
また、これを聞いていたお菊も半ば頭に
浮かんでいたことに確信を得たように、
“河松”の名を口にする。
そうした傍ら、ババヌキの命を受けた看守らは明らかに楽しげで、
“開かずの檻”に捕らえられた男に近づいて行った。
続けて、その3人の1人が男の錠が外れていないことを確認すると、
「出世のチャンス!!」「いや手柄はおれのもんだっ!!」
と口々に言う。
さらに、離れたところからは
お菊が“開かずの檻”に駆け寄ってきており、
これに捕らえられている男も気がついては“菊”とお菊の名を口にした。
「いたぞ小汚ねェのが!!」
「お前か毒魚が好物の変人は!!」
「こいつが伝説の侍か!!!」
こうした中、ついに看守たちが“開かずの檻”に
捕らえられた男のもとにたどり着く。
そこで看守が、「首は貰うぞ!!!」と男に言い渡すと、
捕らえられた男は口に何かを咥えていた。
するとここで、
まるでタイミングを図ったかのように
看守塔の窓から雷ぞうが飛び出し、
その場にいた全員の注目を集める。
その直後、檻の中の男が看守たちに向け手裏剣のように
何かを投げつけ、看守の1人に突き刺さった。
檻の中の男が投げつけたもの、
それは魚の骨でこれに看守たちを慌てふためく。
そして、ついに雷ぞうは“開かずの檻”に近づき、
“手錠の鍵”と男の“刀”を投げつける。
これに男も、それらを受け取っては襲い掛かる
看守たちの目の前に刀を一閃させた。
「間に合ったな……」
「雷ぞう……」
「懐かしき」
「愛刀「外無双」!」
そう言っては、刀を構える男。
川松の実力が明らかに…突風の如く流れる突撃で、凄まじい強さを発揮!
次いで、「相撲は好きか?」と看守らに問いかけると、
「櫓流桜〈やぐらりゅうおう〉」を放ち身構える看守らを吹き飛ばしてしまう。
また、これに周りを囲む看守たちやババヌキが驚いていると、
雷ぞうは「浮いたが負けよ」と男の腕っぷしが健在であることを喜んだ。
また、それはお菊も同じで、男が繰り出した技にほっと肩を撫でおろす。
「大河の急流をも泳ぐが如し」
「人呼んで“河童流”!!」
片や、男はそう言うと元“開かずの檻”で再度剣を構え、
先ほどの技により浮かび上がった看守たちに向け大技を繰り出した。
「“滅南無川”!!!!」
これとともに、宙に浮いていた看守たちは斬撃を受け、
叫び声とともに地面へ落ちてしまう。
「毒魚が美味かと聞かれりゃあ」
「吐く程マズくて五臓六腑が音を上げた」
「だが生きも生きたり13年!!」
「いかなる苦行も主君の無念を思えば“そよ風”!!」
「待っていたぞ!!!」
「河童の河松!!!只今参上!!!」
そう、“開かずの檻”に捕らえられていたのは、
お菊の察し通り赤鞘九人男の1人、
河童の河松こと光月家家臣横綱河松だった。
このように名乗りを挙げた河松の風貌は、
あたかも河童のそれとそっくりである。
片や、そうした河松やお菊の出現に
ババヌキたちはどよめきだっているが、
その傍らでお菊や雷ぞうは河松との再会を
喜び抱き合っていた。
だが、あろうことかこのタイミングで13年間毒魚を
口にし続けていた吐き気が河松を襲い、
口をおさえ必死に抑えようとするも、
耐えきれず河松はそれを吐き出してしまう。
これに看守らは当初呆気にとられるが、
勢いよく吹き出されるそれの巻き添えになり叫び声を上げた。
そのような中、ババヌキはお菊たち赤鞘九人男のうち
3人も揃ってしまったことから、
部下へ“災厄弾”の準備と臨戦態勢を命令する。
残雪の菊之丞、霧の雷ぞうと赤鞘九人男がほぼ出揃った結果…
それに続けて自分の知らないうちに3人も
侵入者がいたことに、理解が追い付かずにいた。
また、囚人たちにより抑え込められていたルフィも
ここまでを見守っており、
嬉しそうに「かっぱ」と口にする。
そこで、お菊は刀の切っ先を
囚人たちに向けルフィから離れるよう命令した。
これに、囚人たちは慌ててルフィから離れ、
また別な囚人は突然がたいの良い見知らぬ女が現れたことに驚く。
「菊!!雷ぞう」
するとその時、ビッグ・マムの攻撃を避けるため身を
隠したはずのヒョウ五郎が姿を現し、2人に声をかける。
その姿に今にも死んでしまいそうなこれまでの様子はなく、
背には“豹”の字が入ったマントを背負っており、
その姿にお菊は驚いた様子でいた。
対し、ヒョウ五郎はそうした二人に言葉を続け語りかける。
「みなに正体を明かせ!!」
予想もしないヒョウ五郎のこの言葉に、
お菊たちは驚く。
「一度心を折られた者」「あるいは直接戦い」
「打ちのめされた者達を奮い立たせたくば……」
ヒョウ五郎の言葉をここまで聞くと、
2人とも納得したようで、雷ぞうは頭の布を取りお菊は夜叉の面を被っては、
そのままその場に居直る。
「まずは信頼を得なければ」
「確かに我らただの亡霊でしかない!!!」
そう言っては、それぞれに刀を構え立つその姿に、
囚人たちは驚きで呆気にとられつつも、
その立ち居振る舞いに見覚えを感じ取っていた。
これとともに、ルフィも拳を構えている。
それは、“ワノ国一の美青年剣士“残雪の菊の丞””と同じ面、
“福ロクジュのライバル忍者”であった“霧の雷ぞう”、
“侍であり最強の力士”であった“横綱河松”、
横に並ぶは“花のヒョウ五郎”の姿である。
こうして囚人たちが、4人それぞれの面影から当時の呼び名を口にすると、
チョッパーはお菊が男であったことに驚いた。
また、これにお菊が「心は女です」と愛嬌たっぷりに返すと、
ルフィは菊の被る面が恐いことを指摘する。
このような中、囚人たちはルフィの存在を不思議に思っており、
チョッパーはそれを静かに見守るが自分がスルーされると
ここぞとばかりに突っ込みを入れた。
一方ババヌキは、オロチの危惧していた
“戯言”が目の前で起こっていることに驚きつつも、
どうにかしてカイドウに報告しようと考えていた。
だが、それを口にしたババヌキに菊の丞が一言、
言い渡す。
「いえ……見たからには」
「その口閉ざして貰います」
刀を肩に担ぎ、静かにものを申し渡すような
菊の丞のこの言葉に、
危機感を覚えるババヌキ。
対し、菊の丞からは面越しにもその気迫が伝わってくる。
空気が張り詰める中、「囚人採掘場」の解放のための戦いが
密かに始まろうとしていた。
949話に続く…