ゼウスとナミの相性はバツグン?
ゼウスと言えば、そもそもはビックマムのソウルから発生した雷神の異名を持つ生きた雷雲なのです。
ところが、ビックマムのソウルにも関わらず、ナミと息を合わせていたと考えられるシーンがありました。
その最たる例がオロチ城でのゼウスブリードテンポです。
ゼウスからしてみれば、ナミはホールケーキアイランドを半壊させ、結婚式やウエディングケーキを崩壊させた最悪の一味の女航海士でとてもかわいい彼女です。
ビックマムのソウルからすれば、元凶の泥棒の言う事を聞くというのは言語道断なのですが、本当に素直にナミの言う事を聞き、ゼウスブリードテンポを引き起こしています。
なんらな、サンジにナミのしもべは自分だという始末です。
これって、どう考えても可笑しくはないでしょうか?
自分を奪ったナミの言う事を聞くなんて、普通にありえません。これはもしかすると、ローラの様に完全にビックマムに見切りをつけて裏切る可能性があります。
ビックマムの言う事を聞くとナミの言う事を聞くの違い
上記の”言う事を聞く”というのは、ナミとビックマムとでは種類が違います。それを説明しますと、ビックマムの言う事をきくというのは、まんま親の言う事を聞くという事です。
ゼウスに限らず、ナポレオンとプロメテウスはビックマムのソウルから創り出されましたが、ペルソナのように我は汝、汝は我の様な自分自身ではなく、子供の様な関係性です。
変な話、自分のソウルとはいえ、プロメテウスやゼウスの口調はビックマムを模したソウルになるのではなく、我が子の様な関係になっているのです。
親子と言えど、人格は違うのは当然ですが、自分のソウルなのに自分自身の分身にならないのは不思議な話です。
つまり、ビックマムとゼウスの関係は親子関係です。
では、ナミの関係はなんでしょうか?
もう分かっている人もいると思いますが、まんまペットと飼い主がナミとゼウスの関係です。
ゼウスはナミにウェザーエッグを貰い、喜んでいました。更にゼウスはあろうことか、敵のナミの言う事を聞き、初のゼウスブリードテンポを繰り出しました。
これはいくらなんでも、急すぎる展開です。ソウルとはいえ、食べ物で敵に利用されるのはあってはならない裏切りです。
そして、ゼウスはそのままナミの機転で放電され、ナミのしもべということになりました。
といっても、しもべというよりもペットという関係の方がしっくりきます。
ナミは子供にやさしく、現実に居れば、保母さんになっていたという母性があるキャラで、普段はお金に目が無く、男衆にも制裁のげんこつを繰り出す彼女ですが、麦わら帽子を裁縫で直したり、サンジの代わりにご飯の支度を一身して行う等、普通に家庭力がある女性です。
これは面白い事にビックマムとナミは大きな対比になっております。
ビックマムはビックマムという名称の割には、母親力は皆無です。
子供は確かに80人を超えますが、家事に勤しむシーンなど無く、お菓子を食い尽くす、お菓子が収めれないから制裁する、プリンやローラやシフォンを冷遇し、挙句の果てには愛想を尽かされ、シフォンが脱出するという始末。
ビックマムという母親の名を冠する異名を轟かしながら、その実は母親らしくない強烈な矛盾を孕んだキャラ、それがシャーロットリンリンなのです。
しかし、ナミは前途の通り、泥棒猫という異名を持ちながら、家庭的な一面を持ち合わせるというビックマムなんかと比べると、遥かに母親らしい振る舞いが出来るといってもいいでしょう。女子力に関して言えば、ビックマムとナミでは雲泥の差でしょう。ビックマムというよりもババーグラトニーの方が合っています。
最終的にいえば、ゼウスからすれば、愛情を与えてくれるという価値基準で考えれば、断然ナミの方が圧倒的に可愛く女子力がある女性なので、最終的にゼウスはシフォンと同じようにビックマムに生み出された存在にも関わらず、離れるでしょう。