複数ある正義
ワンピースの海軍では、正義とはなんなのかが、重いテーマとして作中に影を落としています。
実際に君臨する正義、清らかな正義、だらけきった正義、どっちつかずの正義、ゆとりある正義、徹底した正義、知略による正義など、自分なりの正義を掲げる海兵がこれだけいます。
問題は、現元帥である赤犬はこの徹底した正義によって動いているという事です。
本部を新世界に捉えるなど、次世代に対応しようとしていますが、管理人は最近赤犬の正義に疑問を持つようになりました。
その正義は、天竜人に向かないのか?
赤犬は過剰、苛烈、過激、とか行が並ぶほどに海賊を滅ぼす硬骨漢です。
問題は、その正義が天竜人に向いていないのではないかと管理人は考えたのです。
考えなくても、シャボンディ諸島で長年ヒューマンショップを営んで、そこから奴隷を買い、マリージョアで奴隷を引き連れていました。
現代社会で、もし爆弾付きの首輪をかけて公衆の面前に赴けば、即逮捕でしょう。
しかし、ワンピースの世界では、法が天竜人に向くことはなく、絶対的な支配者。正に暴君といってもいいでしょう。
つまり、赤犬の掲げる正義とは、海賊に向きますが、上司である世界政府及び天竜人に向いていないのです。
これはどうしてでしょうか?
あれ程、徹底した正義を掲げる赤犬が、天竜人に対してその悪行を今日に至るまで断罪していないといえるのです。
そう考えると、正義といってもその実態は、絶対にその正義は世界政府や天竜人に向かないといえるのです。
赤犬は世界政府に対しては、かなり従順である
特に管理人が類著だったのが、赤犬はあくまで世界政府に対して、意外にも従順なところがありました。
確かに赤犬は海軍トップといっても、政府管理下における軍隊です。分を弁えているといえますが、元帥に推薦したのは世界政府側です。
故に赤犬としても、逆らえないのでしょう。
しかし、そうなるとこうも考えられるともいえます。此処からは世界政府の今後の行動とそれに従うであろう赤犬についてです。
赤犬の正義の行方は、世界政府による弾圧
もしかすると、赤犬は世界政府や海軍こそが絶対的な正義だと過剰に考えていると思います。
もっといえば、正しくなければ生きる価値無し。つまり、自分を含めた世界政府こそが正義であり、それ以外に悪と考えていると思います。
そうなると、恐ろしいのは世界政府の今後の行動です。
オダッチは今ワノ国が終わった後、世界的な巨大な戦いに入る。
つまり、最終盤に向けた戦いが繰り広げられるという事です。
そこに世界政府が関わらないわけがないと断言出来ます。
現在、王下七武海を逮捕する為に、海軍が動いていますが、それを指示しているのはやはり世界政府でしょう。
もっと言えば、世界政府は革命軍が攻め込んできたことで、国への弾圧を強めるでしょう。
恐らくですが、世界政府加盟国の中でも、革命軍の思想に触れ、世界政府へ反旗を翻して、革命軍に協力する国も続いたのでしょう。
それをひっくるめて、世界政府は赤犬に政府に逆らう国を弾圧しろといってくるかもしれません。
言うなれば、赤犬の正義は世界政府を存続するための正義ともいえます。