この外道はどうなるのか?
エニエスロビーの戦いで、登場したスパンダムは覚えている方は少ないかもしれません。
スパンダムは周知の通り、ウォーターセブンでトムが命を失った元凶ともいうべき男でした。
世界政府は、所詮天竜人が世界中の人間から徴収した天上金で創られた組織なので、そこから生まれる人間は権力者の息子、娘であり、能力が無いにも関わらず、重役になれてしまうこの世で最も怠惰な連中です。
なんの努力も苦労もなく、金と地位を手に入れられるそんな立場は、非常に腹が立ちますが、当然、スパンダムも特に労せずして、サイファーポールナンバー5の指令長官に収まっていました。
スパンダムの実の父親であるスパンダインはサイファーポールナンバー9の指令長官であり、息子スパンダムはそのコネクションでサイファーポールナンバー5の指令長官になれたのです。
しかし、スパンダムは指令長官としては自分の地位と手柄しか考えておらず、上昇志向は高いのですが、それに器がついていってない男でした。
スパンダムに関して言えば、世界政府という世界最大の極悪組織に生まれてからずっといる男なので、成長性も心意気も無い只自分の出世しか頭にない男でしかありませんでした。
ところが、指令長官になったにも関わらず、スパンダインが病床に伏せ、これまでのコネクションが使えなくなり、殺される事はないのですが、かつての部下であったルッチにこき使われる下っ端の地位に堕とされました。
会社員でいえば、社長から平社員になったという降格ぶりです。
決して、自分の力が秀でていた訳ではなく、全てコネクションで繋がっていた愚かな男の顛末といえます。
そして、ワノ国では、オロチという男もまたスパンダムと同じ様な男でした。
臆病、気弱、全てがゴミ屑のオロチ
オロチは初めこそは、五大大名の黒炭家の男でしたが、祖父が毒殺を企てていたのがバレ、そのまま処刑され、黒炭家への恨みが無くなる事はありませんでした。
黒炭家そのものを無くそうとするワノ国の国民による黒炭狩りが横行し、オロチは企てていた祖父が死んでも自分はいつか殺されると怯えていました。
ところが、ひぐらしと蝉丸によって、復讐を手に入れる事が出来、二十年間ワノ国で豪遊の限りを尽くせる大悪党にまで上り詰めたのでした。
しかし、あくまでオロチは担がれたのであって、スパンダムと同様に与えられたモノにしがみついていたに過ぎませんでした。
実際に、カイドウに首を切り落とされたオロチは、瞬間自分がそれまで成してきたモノは単なるしがみついていたものに過ぎなかったのです。
火をつけ、自暴自棄を選ぶほど、ただ復讐と豪遊するしか能がない中身がスカスカの悪党に過ぎませんでした。
オロチは死亡する
まず、オロチは死亡する線が良いでしょう。
この世に生かせておくには禁句なほどの大悪党です。二十年間、ワノ国を苦しめた悪業は地獄の責め苦すら生温いです。一体どれ程の命が散らされたのか、オロチは即刻死亡させるべきキャラといえます。