モモの助が鍛えた意味
モモの助は本来であれば、28歳とルフィよりも9歳年上の男として年を取っていました。
ところが、二十年の年月を経てタイムスリップしてしまい、八歳児のまま現在まで生きています。
さて、いくら少年漫画と言えど、8歳児が戦うのは世紀末リーダー伝たけしの主人公たけしの七歳という超特例中の特例を除いて、ありません。断言出来ます。
しかし、リーダー伝たけしはいうなれば、七歳?とは言わんばかりの筋骨隆々の漢でしたので、ある意味、年齢詐欺、肉体詐欺もいいのですが、モモの助は正真正銘の八歳児なので仕方ないかもしれません。
ところが、重ねて言いますが、モモの助八歳を比較するなら、実の父親である光月おでんを絶対に外せません。
おでんは二歳の頃にクマを倒したり、九歳の頃に博打に負けて腹を立てて、ゴロツキを懲らしめる等、兎も角生まれた時からその最期を遂げるまで、破天荒な生き方をしてきました。
という風に、モモの助とおでんを比較するとまるで話にならない程に、モモの助の凡ぶりとおでんの非凡ぶりが明らかでしょう。
カイドウもおでんの息子がモモの助と思わない程に、モモの助はおでんと比べるとどうしても劣っている風に見えるのでしょう。
しかし、鬼ヶ島の戦いに移り、モモの助はこれまえの思いを吐露し、自分なりの思いをぶつけていると思います。
今回はそんなおでんの息子、ワノ国の将軍になろうとするモモの助について話していきます。
モモの助の開花はルフィに似ている?
窮地に追い込まれた時、開花するとレイリーはルフィに対して発言していました。
覇王色の覇気の持ち主であるルフィは、王の資質を持ち、王の資質とは即ち、全ての人間の上に立てる精神の持ち主と言えます。
精神にも当然強さがあり、夢を諦めない、自分の野望に驀進する、自分の信念を曲げないなど、古来から日本でも精神の強さは重要視されていました。
そして、土壇場においても精神が折れずに強敵に立ち向かえるのは、キン肉マン主人公、キン肉スグルも凄まじい土壇場の力、火事場のクソ力で悪魔将軍、ロビンマスク、バッファローマン、ウォーズマン、アシュラマンの様な強敵を次々と倒しています。
ドラゴンボールの主人公である悟空も、特に有名なフリーザ編において、金色の怒れる戦士スーパーサイヤ人に変身し、それまで優勢を敷いていたフリーザを怒涛の攻めで追い詰め、最後はそのままバカヤローかめはめ波で止めを刺す等、少年漫画に於ける土壇場での力は王道と同時に頂点ともいうべき大事なシーンといえます。
そんな中、実質ワノ国の将軍になることを言っているモモの助が戦わない理由が無いのです。
オロチに止めを刺す
モモの助の最大の敵はカイドウですが、オロチも同様です。
オロチは自分の両親の命を奪った仇であり、戦わない理由が無いのです。
なにより、モモの助というキャラは恐らく今後続いていくワンピースサーガにおいて、貴重な子供キャラ、いうなれば成長し、どんな活躍を見せてくれるのか期待できるキャラです。
いうなれば、オロチと戦う事は、モモの助というキャラの幕開けといっても過言ではないでしょう。