923話では、いよいよカイドウの真の実力が明らかになります。
・カイドウがルフィに殴られ、おこぼれ町を破壊・・・
・お玉が死亡してしまった可能性について
・カイドウが龍から鬼へ戻ってしまうその意味とは?
・ルフィ敗北へ・・・死亡してしまう真相
923話「四皇カイドウvsルフィ」見ていきましょう。
カイドウがルフィに殴られ町は壊滅へ・・・
前回までのあらすじはこちら。
→922話でカイドウの真の能力が明らかに・・・
「おこぼれ町」上空。
無情にも、仲間たちの隠れる「おでん城跡」を跡形もなく消され怒れる
ルフィの「ゴムゴムの象」が、カイドウの脳天に振り下ろされた。
それにより、カイドウの頭は「おこぼれ町」の家屋に打ち付けられ、
それら家屋は破壊されてしまう。
「おこぼれ町の」住人たちは空から降ってきたカイドウに巻き込まれまいと、
必死に逃げており、ルフィはカイドウの頭上でなお怒りの形相を浮かべている。
また、こうした騒ぎは遠くにいるホールデムの部下たちにも伝わっており、
いきなり騒ぎが起きたことに驚くとともに、
空に見える人影不思議がるもすぐに横綱浦島とホールデムを倒した人物だと気が付いた。
ルフィがカイドウに手を出したことに、
住人たちが恐怖し逃げ続ける中、
ルフィは「おでん城跡」に向かい走っており、意図せずカイドウにより攻撃されたナミたちの安否を心配していた。
一方、酒天丸も馬上からこれを遠巻きに眺めており、
自身の感じる胸騒ぎを理由に部下たちへ先に山へ帰るよう言う。
「スピード様ァ~~~~~~~~!!」
すると、ルフィの下へホールデムの部下たちの叫び声が聞こえてきては、
ルフィが振り返ると、そこにはボロボロになったスピードが横たわっており、
ホールデムの部下たちに囲まれていた。
ルフィがそれに驚き、「ウマ美じゃねェか!!!」と叫ぶとともに駆け寄っていく。
また、「なぜスピードがここにいるのか」「お玉はちゃんと送り届けたのか」尋ねると、スピードは「途中、カイドウ様に見つかり戦ったがご主人さまは守れなかった」と返した。
息も絶え絶えに答えるスピード。
その言葉通り、お玉を天狗の家へ送り届ける道中、
スピードは「おこぼれ町」へ向かうカイドウに見つかってしまい、
「妙な報告を受けている」とすれば制裁を受けたのである。
対し、これにルフィは怒りに震えており、
その脳裏にはリンゴを手に
「今日のおしることリンゴの味を一生忘れない」という、
お玉の笑顔が浮かんでいた。
その天狗の家へつながる道の道中には、割れたリンゴと血痕があり、お玉が横たわっている。
地面の土を握りしめ、
「おれがちゃんとついて行くんだった」
と後悔するルフィは、そのままうなだれる。
「麦わら屋!!てめェ何やってんだ!!」
するとそこへ、勝手にカイドウへ攻撃したルフィに怒ったローが駆け寄ってきた。
「あの巨体だからおそらく何が起きたのか分かっていない」としては、逃げるように促すロー。
だが、ルフィの怒りはすでに頂点に達しており、すでにルフィはこの場でカイドウを倒す気でいた。
「錦えもんたちもおれとお前の仲間達も」
「無事かどうかもわからねェ!!」
そのように怒りをあらわにするルフィを止められずにいるローの目の前で、
更にルフィはカイドウにこう叫ぶ。
「カイドウ!!!こっちだァ~~~~!!!」
これによりカイドウも巨大な頭をこちらに向け、住人たちも散り散
りに逃げながらも、酔った様子のカイドウに戸惑う。
互いに睨み合う、ルフィとカイドウ。
ルフィを見下ろし「お前は…」と口にするカイドウに、
ルフィは名乗り「海賊王になる男だ」と言う。
対し、カイドウはルフィのこの言葉の直後、口を開いた。
これに、部下と住人たちも「熱息」が放たれることを察し、我先に逃げようとする。
しかし、カイドウにより放たれた「熱息」は家屋を巻き込みその場を破壊しつくした。
カイドウの攻撃の直前、ルフィはスピードを抱え飛び上がり難を逃れたが、その場の被害は甚大である。
そこでルフィは、気を失っているスピードを部下たちに預けては飛び上がり、
右腕を巨大化させ「覇気」を纏わせた。
「“ゴムゴムのォ”」
「“象銃乱打“~~~~~~!!!!」
そのままカイドウの巨大な顔を、メッタメタに殴っていく。
その様を、遠巻きからスピードの部下が驚き見ている中、
攻撃の手を緩めずカイドウを殴り続けるルフィ。
そして、その威力によりこれまで空中で戦っていたカイドウもついに地に落とされ、
大ダメージを食らい龍化も解除、人の姿に戻る。
これに部下たちは、カイドウが格下であるはずのルフィに
劣勢を強いられていることに驚きつつも、カイドウの無事を案じた。
対し、カイドウは立て続けにルフィから攻撃を受け、
また部下たちの目に恥をさらされてしまったことに屈辱を感じ怒りに震え小さく唸る。
そんなカイドウにルフィは、「ギア4弾む男」を発動させ、
カイドウに反撃の余地を与えまいと次の攻撃準備に入った。
「“ゴムゴムの”ォ・・・・・・」
見上げてくるカイドウに向かい、拳を振りぬく。
「“猿王群鴉砲”!!!」
そう言っては、再度カイドウに連打の嵐を浴びせるルフィに、
また一方的に打撃を受け続けるカイドウ。
そうしたカイドウにルフィは、渾身の連打を打ち込み続ける。
その後、周囲の部下たちが見守る中、嵐のような攻撃がふと止まった。
息を切らせるルフィに、叫び声をあげるカイドウ。
攻撃を受けた勢いそのまま殴り飛ばされ、地に付す。
これに周囲の住人はざわめき立ち、ローはルフィの行動に歯を食いしばり、
ホールデムは注視し、酒天丸はカイドウがルフィに一方的に
やられている事実に驚きの色を見せていた。
だが、このように数多くの視線が集まる中、
むくりとカイドウが起き上がり金棒に手をかける。
直後、雷鳴が突如鳴り響いた。
「“雷鳴八卦”!!!」
瞬間、先ほどまでルフィの目の前にいた筈のカイドウは
いつの間にかルフィの背後におり、ルフィの体からは血が噴き出していた。
宙に弾んでいたルフィはそのまま地上に落下し、「ギア4」が解除される。
「何の王になるだと・・・・・・・・・・?」
「小僧ォ・・・・・・!!」
カイドウの目線の先には、先ほどまで優勢だったはずのルフィが
傷だらけの瀕死状態で血を流し横たわっていた。
さすがの四皇が一人カイドウ、
攻勢は瞬時に覆され、
ルフィ絶体絶命のピンチである。