950話では、
・キッドが無事に兎丼から脱出へ!共闘する可能性はあるのか?
・ルフィがカイドウと同様に裏切るのか?という疑問に対してルフィの回答は?
・ルフィがチョッパーに治療をしてもらうことに
・「スナッチー」の意味が判明!
・タイトル「兵どもが夢」の意味とは?
です。
それでは、950話「兵どもが夢」についてみていきます。
950話「兵どもが夢」ネタバレあらすじ!
前回までのあらすじはこちら。
⇛949話「ミイラ」でルフィが死亡の真相…
「兎丼」内の巨大な階段の上。
そこではキッドが、ルフィと交わした言葉を思い返していました。
それは、キッドがルフィに「またカイドウとやるのか?」と尋ねた時のもので、
「一緒にやるか」と誘うルフィにキッドは「バカか!!」と一蹴します。
また、そこにはキラーがオロチ達の手により
人格を崩壊させられてしまった事実がありました。
自身の“ジキジキの実”の能力により、
巨大な左腕を作りだすキッド。
その表情は怒りでゆがんでおり、
脳裏にはかつて同盟を組んだホーキンスたちの裏切りとともに、
「もう誰も信じねぇ」という決意が浮かんでいました。
さらに、「ここで殺さないことを寛大に思え」とルフィに言ったことを思い返しては、
豹変してしまったキラーを引き連れ、
その歩を進めます。
「行こうぜキラー」
「仲間達を取り戻しに!!!」
頼れる右腕と固い決意とともに、
その場を後にするキッドでした。
このような中「囚人採掘場」では、
ルフィの言葉と行動により希望を持った囚人に、
雷ぞうがルフィのことを説明していました。
対し、囚人たちは“ルフィが海賊”だと言う雷ぞうの言葉にたいそう驚いては、
カイドウとルフィを同一視し“いつ裏切ることか!”と口にします。
これに雷ぞうは、慌ててそれを否定し様々な海賊がいることを挙げれば“接すれば分かる”とし、
“あの男こそがカイドウの討伐の“要”なのだ!!!”と、
囚人たちに言って聞かせていました。
一方、そうした必死の雷ぞうと疑う囚人たちの様子をヒョウ五郎は困った様子で見ており、
“何かが足りない”と感じつつも囚人たちの生気が戻って来たことを認めます。
また、そうしたヒョウ五郎の目の前で、
雷ぞうの囚人への説得は続いていましたが囚人たちの疑いは未だ晴れず、
そればかりか疑いの目は雷ぞうにも向けられ、これに雷ぞうは驚きます。
こうした雷ぞうと囚人たちのやり取りにヒョウ五郎は、
囚人たちの心を動かしたルフィの姿を探すのでした。
そうして、雷ぞうが囚人に真実を明かすも信頼を得られないでいる頃、
ルフィは物陰に身を隠しており、本来ならば居るはずのないお玉の身を案じていました。
これにお玉は謝罪すると、
ルフィが無事であったことに安堵します。
しかし、その姿は明らかに苦しそうで、
モモの助はお玉の言葉に驚きルフィを指さします。
次いで、チョッパーはそうしたお玉とモモの助に“触るなよ”とすれば、
“効かねェ”と強がりながらも結局身を隠す羽目になっているルフィを叱りつけ、
それとともに“ミイラ”の抗体を必死になって作り出していました。
加えて、モモの助がルフィを“バカなのにやっぱりすごい”と口にすると、
ルフィは“ミイラ”により湯気を立ち昇らせ、
“お前ホントにバカだし臆病だし弱ぇしビビりだしどうしようもねェな!!”
と言い返します。
これにモモの助は怒りルフィに抗議しますが、
今にも殴りかかりそうなその勢いに
お玉は慌ててモモの助をなだめます。
これにルフィは、そうした二人のやり取りにしびれを切らせ、
瓦礫を投げ飛ばしモモの助を隠れていた場所から追い出してしまいました。
それにより、モモの助は慌ててその場から走っては逃げ、
思わず囚人たちの背後に姿を現してしまいます。
思わぬ存在が目の前に現れたことに驚く囚人たちに、
見つかってしまったことに固まるモモの助。
すると、どうでしょう。
男の1人が感激したように涙を流すと、囚人であった人々はモモの助に向かって正座し、
その場で恭しく頭を垂れたのです。
「モモの助様………」
「よくぞご無事で!!!」
そうした人々の様子に、ヒョウ五郎は人々に足りなかったのは夢であり
戦いのその先であることに気が付き、モモの助は目の前の人々が
自分に向け頭を下げているその様に圧倒されていました。
それとともに、人々の目に映っているのは自分自身ではなく先代のおでん、
つまり父親の姿でありその背後にある“光月”という名のもつ大きな何かであると考えます。
ですが、モモの助はすぐさまそうした人々の重圧に気おされないよう自身を鼓舞すれば、
“皆聞いてほしい”と口を開き、20年前おでん城で何が起きたのか、
また自分たちが今まで何をしてきたのか説明しようとします。
これに人々は、それまで雷ぞうの言葉を疑っていたことが嘘のように、
モモの助の言葉を受け入れるのでした。
そのように、人々の前に立ち必死になって
彼らの心を掴もうとしているモモの助を、
河松は安堵の目で見守っています。
また、横に居る雷ぞうに“急ぎ行きたい場所がある”と告げれば
決戦前には必ず合流すると約束しました。
対し、雷ぞうはそうした河松の言葉を了承するのでした。
こうして、「囚人採掘場」で捕らわれていた人々の心が一つになろうという頃、
「九里」ではアシュラ童子が錦えもんと
イヌアラシを連れあるところに向かっていました。
「これが“20年”だ」
「雲をつかむような伝説を信じ続けることは」
「いかに難しいことか………」
「“10年”がピークだった…」
「―しびれを切らして「鬼ヶ島」へ向かい」
「みんな死んだ……!!!」
このようなアシュラ童子の言葉とともに、
目の前に広がるのは無数の墓標で、
これに錦えもんとイヌアラシは言葉を失います。
片や、アシュラ童子の脳裏には、
10年前仲間たちが決起した時のことが思い浮かんでいました。
「おでん城」が焼かれ、カイドウ達に「ワノ国」を支配されてから10年、
彼らは焦りを憶えていました。
それは、自分たちが10年という年月を経て衰えたことや、
20年“赤鞘九人男”たちを待っていたら自分たちの体力がますます衰えてしまうという、
事実からくるものです。
「本当に帰ってくる保証もねェ奴らを待ち続けろと!?」
こうして必死に訴えかけてくる彼らに、
アシュラ童子は錦えもんたちを信じるよう説得します。
「オロチに従わねェおれ達には」
「食う物もない…!!」
「戦う前に病気で死んでしまうよ」
そうした彼らに、アシュラ童子は言葉を失ってしまいます。
このような中でも、カイドウ軍による破壊行動は続けられていました。
カイドウ軍は、明らかにそれを面白がっており、
カイドウに従わない人々の井戸を壊しては、
畑を焼いていきます。
そして、とうとう彼らの我慢が限界に達してしまいました。
“限界だ”と訴えかける男に、
アシュラ童子は“犬死だ”とすれば“「光月」の名で大軍組まにゃあ勝機もない!!”と、
再度引き留めようとします。
ですが、彼らの決心はすでに固まっていました。
「せめて……刀を持って死なせてくれ……!!」
「死ぬのなら「侍」として死にたい」
「止めないでくれ!!!」
それは、カイドウ軍によりぎりぎりの生活を強いられてきた彼らの心からの声であり、
唯一残った“侍”としての矜持でした。
次いで、これを静かに聞くアシュラ童子に彼らは言葉を続けます。
「覚えてるか?」「ガキの頃…………!!」
「度胸試しによく叫んだ」
「自分を大切にするから」
「人間はビビるんだってな!!」
「“名前”を捨てろ」「“知恵”を捨てろ」
「頭を空にして飛び込むのみ!!」
「声を上げろ!!」
「“捨名―――ッ知”!!!〈スナーーッチ〉」
雄たけびとともに船に乗り込み、
「鬼ヶ島」へ向かう男たち。
これに酒天丸は涙ながらに、戻るよう叫ぶのでした。
時は戻り現在。
目の前には変わらず、「鬼ヶ島」で散っていった同志たちの墓標の数々が広がっています。
「なぜ20年もの歳月が必要だったんか…」
そう口にするアシュラ童子に、イヌアラシと錦えもんは口々に、
「成せばわかる筈!!」「必ず意味がある…!!」と言います。
するとここで、アシュラ童子は「おでん様を疑う気はない…」と口にすれば、おもむろに刀を抜きました。
それから刀を掲げれば、自身の部下へこのように告げたのです。
「おい!!野郎共!!刻は八日後火祭りの夜!!」
「「光月」の名において“鬼ヶ島”へ討ち入り」
「海賊カイドウと将軍オロチの首を取る!!」
「覚悟あるものはついて来い!!!」
そうしたアシュラ童子の言葉に、
部下である「頭山盗賊団」の人々はそれを快く承知し、
この日を心待ちにしていたことを口にしては、
「康イエ様の死はムダにしねェ!!!」と叫びます。
一方、こうしたアシュラ童子の言葉と行動に喜んだのは錦えもんで、
満面の笑みを浮かべる錦えもんに“あの日のままだろう”と言えば、
次のように付け加えました。
「昔は歳が同じだったが…」
「おいどん達ァ増して20年分強ェど!!!」
さらに、アシュラ童子がイヌアラシに同意を求めれば、
イヌアラシもアシュラ童子と肩を組み「確かにそうだ」と陽気に笑います。
対し、錦えもんはイラつきをあらわにし、
“黙れジジイ共”と言えば“足を引っ張るなよ”と皮肉を込め返しました。
すると、これに反応したのはアシュラ童子で「あァ!!?」と言えば、
2人は一触即発となってしまいます。
これにイヌアラシは、困ったような口ぶりで2人を止めるのでした。
このようにして、ついにアシュラ童子が錦えもんたちの仲間になった頃、
「花の都」の「はずれの森」ではゾロがオロチの部下である忍者たちを斬ってのけていました。
鋭い剣さばきとともに、最後の忍者を斬りつけ、
悔しがり倒れる部下を背後にゾロは静かに剣を鞘に収めます。
その後、ゾロはこの森の奥にある「閻魔堂」というお堂に戻っていきました。
次々と襲い掛かってきた、
忍者たちとの戦いを思い返し、息をつくゾロ。
その時、女が手を出しふすまをそっと開けました。
そこから顔を出したのは日和で、
自分が足手まといになってしまっていることをゾロに詫びます。
こうした日和に、ゾロはそれを肯定しつつも気にしないように言い、
あわせて日和に死なれてはモモの助に合わせる顔がないと付け加えるのです。
次いで、ゾロが以前身を隠していた雪の家に戻るかと日和に尋ねると、
日和は“隠れられればどこでもいい”とすれば、おトコの身を案じました。
対し、ゾロはおトコを仲間に任せたから大丈夫だと言えば、
自分の刀を取った奴のところに戻りたいと返します。
また、日和はそれを受け快諾すれば、
「鈴後」の“おいはぎ橋”だと確認します。
ゾロは、そうした日和の言葉に牛鬼丸を思い浮かべれば、
“決戦までに取り返さないと腰の収まりが悪い”と口にしました。
「オロチを許さねェ」
そう言ってはその場で横になるゾロに、
ハッとする日和。
「トノヤスの仇は……必ず討つ」
ゾロのこの言葉に、日和は神妙な面持ちになり、
このように口にしました。
「オロチは………私の手で」
「殺したいくらいです」
日和のこの言葉を、
ゾロは真剣な面持ちで聞くのでした。
所変わり、「花の都」。
そこではホーキンスが、ドレークに声をかけていました。
それはドレークがおかしなそぶりを見せたことに対するもので、
ドレークはそれに「何でもない」と返します。
そこでホーキンスは、「さっさと済ませるぞ」と付け加えたドレークに、
「仕事は簡単だ」と返しました。
「吐いてくれればすぐに終わる」
「こいつらと“麦わらの一味”は繋がってる」
「このワノ国で一体何を企んでいるのか全部喋って貰おう!!」
2人の目の前には、捕らわれの身となったローがいました。
仲間を人質にされ、自身も捕らわれたにもかかわらず、不敵に笑うロー。
その瞳に、絶望という文字はありませんでした。
950話完…
951話に続く…
「兵どもが夢」について…
今回、松尾芭蕉の句、
「夏草や兵どもが夢の跡」
の句から、「兵どもが夢」というタイトルが付いていました。
非常に重要な意味があると思ってまして、
まず、この芭蕉の句では、藤原氏の栄華が現在は「夏の草」が生えている状態だと、
その儚さを謳ったものでした。
それが「兵どもが夢の跡」から表現されているように、
侍たちの夢が跡として残っている風景だということです。
しかし、今回のワノ国編では、
「兵どもが夢」と言っていて、
肝心の跡が残っていません。
それはなぜかというと、跡ではなく、
今現在にその夢が託されているからということではないでしょうか。
まず、アシュラ童子が10年前に死んでいった仲間たちの墓を案内しました。
その墓の数はかなりのもので、
まさに「兵どもが夢の跡」
と言える状態かもしれません。
しかし、それは違っていて、
実際はおでんが死亡して20年後の現在において、
その兵どもが時空を超えてやってくるという予言の通り、
兵どもが夢を持った状態で、存在しているというメッセージにも受け取れます。
しかも、ルフィ達も、ローや元白ひげ海賊団の人間たちも勢揃いで、
カイドウと立ち向かおうとしています。
兵どもがかなり増えています笑
950話では、1000話まで折り返しで、
残り50話の中継地点ですが、
光月一族の夢が途絶えぬまま、
現実のものとしてこれから動いていくのではないかと思われます。
951話でビッグマムとカイドウの秘密が明らかに…
前回までのあらすじはこちら。
⇛949話のネタバレ考察
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