悪魔の実がそもそも悪魔の実と呼ばれている所以
ワンピースに於いて、悪魔の実は記念すべき第一話から登場しています。
主人公であるルフィはこれを食べて、7歳の頃からゴム人間となり、12年後に至るまで、10億の男カタクリを撃破しています。
さて、そんな悪魔の実ですが、多くの謎を連載23年目にしても残しております。
その謎について考えた時、一つが何故に悪魔の実が悪魔の実と呼ばれているという事でなのです。
どうして、悪魔の実と呼ばれているのか、その理由について考察していきます。
悪魔が取引したから悪魔の実とならない
まず、悪魔の実の名前を切り取って考えると、悪魔は主語になりますので、悪魔の実とそのまま悪魔が所有している実だという意味になります。
つまり、悪魔の実とは悪魔から貰う実ともいえます。
ところが、23年も経ち、ワンピースに悪魔という存在は出てきていません。
悪魔の実と呼ばれているのにも関わらず、悪魔が出ていないのです。これは当然、悪魔から貰った実という事を一切否定していると言えます。
超常の実、超人の実、異能の実、選ばれし果実、ワンダーフルーツとか候補は無かったのか?
更に言えば、悪魔の実が悪魔という存在が居て、それを見定めた人間に渡していて、貰った人間が悪魔から貰った悪魔の実と呼んでいるとすれば、納得できます。
しかし、悪魔という存在は出てきていません。
であるならば、どうして悪魔の実と呼んでいるのか?
そもそも、能力を手に入れられるなら、他にも名前の候補はあったと思います。
例えば、人を超えし能力を持つなら、超人の実と、マーベルやDCコミックのヒーローやヴィランのノリで付ければいいでしょう。
他にも選ばれた人間でないと、口に出来ない希少価値の果実で選ばれし果実。
食べると不思議な力が手に入れるワンダーフルーツの様な、超だったり、不思議だったりと名前を付けるべきです。
しかし、一貫として悪魔の実と誰もが呼んでいます。
ここまで来ると、悪魔の実と名付けた理由はなんなのでしょうか?
ただし、ワノ国では妖術、忍術と呼んでいる
ただし、外海から閉ざしているワノ国は、忍術や妖術と呼んでいます。
例えば、くノ一のしのぶは、セクシー忍法ジュクジュクの術と呼んでいます。
錦えもんもフクフクの術と呼んでいます。
管理人としては、悪魔の実と呼ぶよりも忍術や妖術と称して、呼んでいる方が説得力があります。
しかし、故にどうして外海では悪魔の実と呼んでいるのでしょうか?
恐らく名付けた理由の一つとして、以下が考えられます。
実を食べた人間がことごとく、海に沈み続け、いつしか悪魔の仕業と考えるようになった。
連載一話の時点で、シャンクスはゴムゴムの実を間違えたルフィに対して、海に嫌われ、一生カナヅチだと言われます。
つまり、この時点悪魔の実は食べると泳げないモノと決まっていました。
このことから、考えるに悪魔の実と呼ばれるようになったのは、泳げなくなる事から由来していると思います。
恐らく、悪魔の実と呼ばれる前にその果実を食べて体に変化が出てきた人間が歴史上に出てきました。
悪魔の実を食べることで、普通の人間と一線を超す超常的な力を持つ事が出来、それを武器に略奪等、自分の為に力を使う人間もいたでしょう。
ところが、悪魔の実を食べた人間が誤って海に落ち、そのまま死んでしまう事例が何回もありました。
悪魔の実を食べた人間には、泳ぎが得意な人間や魚人もいたでしょう。しかし、例外なく海に嫌われ死んでしまう。
そういったことの積み重ねから、やがてあの果物を食べてから溺れるようになったと誰かが気付き、あの果物が超常的な力を得るという一方的なメリットではなく、カナヅチになると誰もが考えるようになったのでしょう。
ワンピースの世界でも、海は母なる海や人間に幸をもたらしてくれる神様の贈り物と考えていたのでしょう。
しかし、あの果物を食べると、泳げなくなる。まるで神が嫌っている悪魔の様に、反対の恐怖の対象として悪魔の実と名付けたのでしょう。