ロジャーに近づくルフィ
ルフィがマントを羽織るシーンはなんだか、ルフィが海賊王になったような錯覚に陥ります。
なにせ、ワンピースの世界ではマントはかなり重要なファッションだからです。
海賊王ゴール・D・ロジャーは処刑前からマントを羽織っており、白ひげも四皇と呼ばれる様になった時から、マントを羽織っています。
海軍本部も少佐以降からは正義という漢字が縫われたマントを羽織る事を許されます。
この様に、ワンピースの世界では、マント=功績を残してきた人間が羽織る事を許されていると考えられます。
さて、そんなルフィがマントを羽織ったという事は、ルフィの中で何かしらの移り変わりがあったのかもしれません。
ルフィの様な漢が、マントを羽織る意味
そもそもの話、長年ルフィを追ってきた管理人は改めてルフィを見ますと、この男がマントを羽織るという事が、信じられないと思うのです。
順を追って説明しましょう。
まず、ルフィの服装を見てください、赤のシャツ、デニムの半ズボン、草履、トレードマークの麦わら帽子という出で立ちです。
ハッキリ言うと、身軽、軽快、自由奔放なイメージを受けます。
実際にルフィの恰好は一貫して動きやすいといえます。
ルフィはゴムゴムの実を駆使した肉弾戦を得意としており、動きにくい服装は逆効果といえます。
つまり、事実上ファッションとしても、動きやすい服装としても、ルフィの服装は一貫して完成しているといえます。
ナミの様なオシャレに興味があるとは思えませんし、サンジの様に身だしなみにチェックしている訳でもありません。
なにより、ルフィは風呂を一週間に一度しか入らないタイプで、服装にそもそも目が向いていないのです。
だからこそ、ルフィがマントを羽織るのは大きな意味があるといえるのです。
ロジャーを意識しだした現れ
このマントを羽織るという行動は、無意識にルフィが目指すべき海賊王の姿が現実化してきた表れと管理人は考えています。
マントを羽織るというのは、古来から権力者が好む服装と言えます。
何故なら、一般庶民にマントを羽織るという考えそのものが無いからです。
なにせ、権力者と違い、一般庶民はマントを羽織るよりも、別のことに気が行くからです。
普段の仕事、人付き合い、世の中の渡り方、マントを羽織って出歩くのはそもそも自分がやる必要が無いのです。
では、どうしてマントを羽織るのか、それは自分をカッコいいと思っていたり、自分の理想に近づいているという前向きな考えの表れと管理人は思います。
ルフィにとって、カイドウは超えるべ四皇であり、挑戦者というよりも今のルフィは五番目の皇帝と呼ばれる程に恐ろしく強くなっています。
そんな男がマントを羽織ったというのは、いよいよ彼の中で、海賊王に近づいた。ラフテルに行くのがいよいよ目前に迫ったといえるのです。
と同時に、管理人としては、モンキー・D・ルフィの冒険に終わりが近づいていると言わざるおえないといえます。