バーソロミューくまのニキュニキュの実で飛ばされたフランキーであるが、
彼が飛ばされた島はカラクリ島と呼ばれる島であった。
今回はカラクリ島の考察を進めていきたい。
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●カラクリ島のサイボーグアニマル!
描写の少ないカラクリ島であるが、其処にはサイボーグアニマルと
呼ばれる機械仕掛けの動物がフランキーを襲ってきた。
イヌやゴリラやサイやライオンにフランキーの様なサイボーグ手術を施した動物達。
一匹、一匹の武装はライフルを所持した海兵一人一人よりも強力で尚且つ手強い印象を私は受けた。
この事から、カラクリ島自体にもゴリラ大佐率いる海兵が駐屯しているが、
サイボーグアニマルというこの島独自の防衛戦力がいるのだろう。
●カラクリ島で生まれた天才“ドクターベガパンク”
カラクリ島で忘れてはならないのが、ドクターベガパンクだ。
彼は45巻でコビーの話からその存在が明かされ、
海王類を避ける技術、パシフィスタ、
黄猿のレーザー等の発明品を手掛けてきた。
そして、生まれ故郷で過ごしたベガパンクは、
カラクリ島自体が冬島で住人を暖めさせる土暖房システムを作り上げた。
だが、未完成である為、実用化しなかった。
ベガパンクはこの事で皆を暖かくする事が出来ないと悔しい気持ちになる程、心が優しい人物だという。
さて、そんな彼だが上記の様に兵器を開発する科学者でもあり、
フランキーが起こした“バルジモアの悪夢”で人類の宝でもあるベガパンクの研究所をフッ飛ばしてしまった。
表の研究所が無くなったことで、彼が秘密裏に研究していた兵器研究所にまで辿り着いた。
この兵器研究所の存在自体は島の住人も知らなかったらしく、
フランキー自身もどちらかというと、こちらの方に用があったという。
実際にフランキーは二年後、ロケットランチャーやファイヤーボールやニップルライト?や
ラディカルビームやフランキー将軍等などの発明品は
ベガパンクの研究をヒントに生み出されたものだろう。
と、ベガパンクは兵器などの発明品だけでなく、
血統因子の発見などの余りにもマルチな分野で大活躍している人物で、
尚且つかなりの人格者ではないだろうか?(シーザーやジャッジと比べると天と地の差がある。)
●世界政府とカラクリ島
さて、それ程分野が発達したカラクリ
島であるが、私は少しこの島が心配である。
それは世界政府との関わりという点だ。
ハッキリ言って、世界政府は自分達の支配の為には
破壊工作や隠蔽工作を何百年も続けてきた組織だ。
特に私が世界政府がやってきた中でも恐ろしいのが、
世界一の考古学者が集まったオハラをバスターコールで焼き払ったという事だ。
そもそも、島を焼き払う前に、多くの考古学者達は海軍を通して殺害されている事も含めてだ。
オハラの考古学者が殺されたそもそもの原因はポーネグリフを解読している事にあるが、
クライマックスに近付いている今日であれば、それよりも進んだ答えが分かる。
そう、ポーネグリフを解読できる即ち“ラフテル”を到達するのを防ぐためである。
つまり、世界政府はラフテルに辿り着けられる力をオハラの考古学者達を
二十二年前の時点で解読出来ようとしていたので、遂には島ごと消したわけなのだ。
ここまで書くと、オハラの考古学者達はラフテルへ到達出来る力を持っていた訳で、
実際に光月おでんがポーネグリフを解読出来るのもオハラと同様で彼は実際にラフテルへ辿り着いた。
纏めると、ポーネグリフを解読できる=ラフテルへ到達される可能性があるというのが、
世界政府の認識ではないだろうかと私は考えている。
では、考察に出ているカラクリ島はラフテルへ到達出来る力を持っているのだろうか?
私はポーネグリフを解読出来なくても充分ラフテルへ到達出来る力を持っていると推察する。
だが、世界政府がオハラ以上に恐れているのはカラクリ島自身の科学力にあるという事だ。
●世界政府はカラクリ島の科学力をオハラ以上に恐れている可能性は十分にある
ワンピースの世界の様に現代を生きる時代的に遅れている様に見える。
例えば、ルフィのフーシャ村はどうだろうか?
万が一フーシャ村が世界政府に反旗をひるがえしたとしよう。
だが、島々と連絡できる電伝虫はあるか?
カラクリ島のようなサイボーグアニマルのように島独自の防衛勢力があるか?
武器は製造出来るだろうか?
答えはまるでお話にならない。
そもそもフーシャ村はゴア王国の一部であるが、半場忘れられている村で、
二年前も海軍本部中将ガープが駐在してくれる事を心強いと言っているので、
フーシャ村には海軍がおらず、12年前に山賊にルフィが襲われる際に海兵が居ない時点で
フーシャ村は風車が回るのどかな田舎でしかない。
そんな田舎が反旗をひるがえしたところで、
世界政府はとてつもなくデカい溜息を吐きつつ楽々に鎮圧出来るだろう。
だがしかしだ。カラクリ島が反旗を翻した場合はどうだろうか?
海軍が居なくても、二年前のフランキーを逃走させる程に強いサイボーグアニマル。
そして、その気になればベガパンクに迫る科学者がロケットランチャーやミサイルランチャーや
ICBMや戦車や戦闘機やウィルス兵器etc.…。
と、ハッキリ言って、オハラ以上にぶっ飛んだ恐ろしさを生み出せるかもしれないのだ。
そう、いくら優秀な科学者であるベガパンクを生み出したとしても、
自分達に従順な国でなければ政府としても恐ろしいのだ。
丁度、ドラゴンボールのフリーザが超サイヤ人を恐れ、
まだ部下であったサイヤ人を星ごと滅ぼしたように、オハラ以上の危険がカラクリ島にあるかもしれない。
故に、カラクリ島は海軍が駐屯する世界政府加盟国としていないと、
敵国となるのを防がなければいけない。
最後に図式とすればこうあらわされる。
カラクリ島の立ち位置=もし、敵国となればかなり恐ろしい科学力=軍事力を持った国だという事だ。