851話では、プリンの正体が発覚し、ヴィンスモーク家を全て破滅させるという、
ビッグマムの本性が明らかになりました。
それを知ったサンジが、プリンの部屋の前から逃げ出して、
自分が何をするべきか、涙ながらに実感するのでした。
そして、死亡したと思われたジンベエがいよいよ登場します。
852話「ジェルマの失敗作」についてみていきましょう。
あらすじ1:レイジュが真相を知る・・・
前回のあらすじはこちら。
⇒851話「シケモク」でプリンの正体も
レイジュの体が硬い皮膚をしており、
また回復力が尋常でないことから、医務室にいる医者たちが驚いています。
翌日の結婚式には出席できるだろう、
とのことでした。
ヴィンスモーク家に対して、きちんと報告をしようとしますが、
そこにあの男が登場します・・・
目を覚ますレイジュですが、
横にサンジが座っていてタバコをすっています。
サンジがいることに驚くレイジュですが、サンジも雰囲気が重たそうです。
レイジュが足を痛めていますが、
自分の足を兵士に撃たれたと記憶しているようです。
そして、縛られて身動きが取れない、
ビッグマムの兵隊。
おそらく、サンジが縛って捕獲したのでしょう。
そして、サンジがレイジュに対して何があったのか説明をするのでした。
サンジとしては、レイジュたちヴィンスモーク家に恨みはありますが、
目の前で自分と一緒に死んでしまって欲しくはないのだと思います。
やむを得なく、説明をして、助けようとしているのではないでしょうか。
(ただ、サンジの心情としては辛いものもありますね。)
あらすじ2:ジンベエが復活してルフィとナミを救出へ
囚人図書室では、全員が炎で焼け焦げてしまっています。
炎でみんな”熱い”と言って逃げ出します。
どうやら本を丸ごと焼いてしまったがために、
全員脱出することができたようです。
ルフィも「プハーーー」と言って、
ナミと一緒になんとか死なずに済みました。
ナミが「なんか昔もこんな目に遭った気が・・・」と言ってますが、
それはリトルガーデン編でMr.3に捕えられた時のことだと思われます。
モンドールの本は燃やすことだけが唯一の脱出手段であり、
ルフィが腕を千切らずにすんだようでした。
ジンベエが自分たちが初めて出会ったのも
インペルダウンの牢獄だったので、
ルフィとジンベエは牢獄に縁があるのではないでしょうか。
周囲には無数の本が眠っており、
その数に応じて囚人たちも隠れているというのです。
それだけビッグマムの部下は優秀であり、
力をつけているということなのでしょう。
(しかし、本人が気絶してしまっては意味がありませんが。)
ジンベエはどうやらビッグマムの傘下にいたようですが、
そこから抜け出してしまったようです。
謀反とのことで、もう逃げ出すか戦うしか選択肢は残されていないものと思われます。
魚人島でビッグマムとの関係で立場があると言っていましたが、
その立場自体も「今捨てた」ようです。
つまり、ビッグマムを裏切ったことが「確定」したのです。
一方で、ルフィは眠くなってしまって、
腹が減ったと言って倒れてしまいます。
ルフィ自身、生きているだけで人の3倍以上のエネルギーを消費するとのこと。
それだけ食べる量も多くなるのだと思いますが、
サンジにご飯を作ってもらうまでルフィは我慢を通すようです。
サンジも含めて自分たち全員が騙されていることに気づいたので、
なんとかそれを阻止しようとルフィは決意をするのでした。
そして、城内に早速突っ込んでいくルフィ。
物怖じしないルフィはさすがですね。
真実を語るサンジと冷静なレイジュ・・・
サンジが全てを語った後で、「信じるのか?」と質問しますが、
レイジュはサンジのいうことを全て信じるとのこと。
プリンがいい子を演じていて、周囲の情報を嗅ぎ回っていたというのです。
結婚しようが、結婚しまいが、ルフィ達をた助けてくれようが、
もともと成立しないとのこと。
サンジがそのことを知ってショックを受けています。
サンジ一人が犠牲になればいいと思っていたようですが、
全くそんなことはなく、幻想だったとのこと。
レイジュも冷静に語ります。
「さすがの父も少々驕ったわね。」
とのこと。
レイジュ的には冷静に「いい機会」だというのです。
「ジェルマがそのまま滅びるべき」だと。
そのまま気づいてないふりをして、ビッグマムの計略通りに死を覚悟しているというのです。
しかし、それを必死で止めるサンジ。
昔の手助けくらいで、「恩を感じる必要はない」とサンジに言います。
(サンジとしては自分を逃がしてくれた恩人とも受け取っているのかもしれません)
そして、衝撃の一言が・・・
レイジュ
「あなたは麦わら達と逃げなさい」
その言葉に思わず「あぁ!?」と怒るサンジ。
それで逃げられてもバラティエで恩人のゼフ達の命が狙われてしまうので、
そのことを心配しているのでした。
ただ、レイジュは冷静で、「逃げてから考えればいい」というのです。
レイジュがどうしてサンジを逃がそうとするのかというと、
過去に父親と母親が喧嘩したことを覚えているからだというのです。
その際、母達は無感情に生きてしまうことを反対しており、
父ジャッジに対して「そんなことをしたら人間じゃない」と大反対。
しかし、ジャッジは戦争に勝てればよく、
怪物になるために強行的に手術を施したというのです。
しかし、母親ソラは父の野心を阻止するために、
“薬”を飲んだのでした。
劇薬を飲んだために、四つ子として生まれてくるサンジ達に
影響を及ぼすことになったのでした。
しかし、サンジ達以外の3人は人間の感情を持たずに、
人間を超える異常が次々に見つかったのでした。
サンジはというと、唯一感情を持ち合わせた優しい人間として
生まれてきました。
動物にエサを与えたり、料理を作ったりして、
人間として成長をしてきたというのです。
一方で、母親の方は後遺症で衰弱してしまったのでした。
レイジュはサンジが人間として成長して、
お弁当を作ったり、動物に優しくするなど、
人として成長していることに嬉しかを感じたようです。
母親は自分の後先が短いことを知りながらも、
サンジが無事に生きていることに心の底から嬉しがっていたのです。
ソラはサンジが「早く治ってね」と言ったことに対して、
「世界一いい子」と泣いているのでした。
そのまま死を迎えたソラに対して、
すべての元凶はサンジにあると考えたようで、
辛く厳しく当たるようになったのでした。
「サンジはできそこないの失敗作」
と言われて育ったサンジ。
母親から命がけの抵抗で守られて
生まれてきた子供。
(劇薬を飲んで、血統因子に変化が起きたとのことでした)
「だから、サンジは誰よりも優しい」
ということなのでした。
自分だけ感情を持って生まれてきた理由を知り、
驚くサンジなのでした。
サンジ出生の秘密が明らかになりましたが、
その理由として母ソラが劇薬を飲んだことが原因だというのでした。
ソラが死亡し、ジャッジが望んでいたものとは異なる形で生まれたようで、
サンジがどうしてきつく当たられていたのか、
その理由もはっきりしましたね。
暴れまわるルフィとサンジ逃亡の流れへ・・・
地下「囚人図書室」よりルフィ達が逃げたために、
包囲網を作っています。
しかし、ルフィはむしろ最前線の敵に向かっていき、
サンジがどこにいるのか聞き出そうとしています。
一方で、宝物の間では、
新たに問題が発生しました。
ジンベエが謀反したということがバレてしまったのです。
警戒する幹部達ですが、気分屋のビッグマムの耳にそのニュースが知れ渡れば、
計画に支障が出るというのです。
もし、失敗しようものなら部下達全員がどうなるのか、
わからないほどの何かが起きるというのです。
そのため、全力で阻止するべく、
4階から3階までの通路を塞ぎ、
それ以上は上に上がれないようにするのでした。
そこでルフィ達を捕獲して、殺すことも辞さないのでした。
ジェルマは過去の栄光にすがりつく、
破壊者であり、ビッグマムが最も欲しているのはジェルマの科学力だというのです。
なので、そこさえ手に入ればあとはどうでもよく、
海上レストランに対して人質に取っているだけだというのです。
人殺しの集団とはいえ、サンジにとって自分の肉親が目の前で殺されるのが耐えられないのだと思われます。
レイジュとしても、情は残っているが、
父親の命令には逆らえないものとして改造されているようで、
自分も死を選ぼうと考えています。
サンジの腕のブレスレットの方も、
爆発しないようにすり替えているというのでした。
サンジが一体何を求めているのか、
察しているレイジュ・・・
麦わらの一味達と一緒にこの島から出るように
促されているのでした。
サンジはどうも心が揺れ動いているように
見えますが、おそらくそんなレイジュ達を放っておけないものと思われます。
ジェルマ4人の力を借りて、四皇ビッグマムと立ち向かっていくものと思われます。
ジェルマには無限に兵隊の数を増やしたり、
身体を強固にする技術など、様々な力が目白押しです。
ビッグママムと戦うことが考えられるのではないでしょうか。