891話では、ビッグマムがプロメテウスを顕在化させて、
超巨大化した状態でサニー号を追い詰めるところで終わりました。
いよいよ、サニー号を襲おうとする瞬間に、
ウェディングケーキの匂いがして、
ビッグマムがその香りを嗅いで、サンジ達とビッグマムとようやく対面間近となりました。
892話ではなんと、サンジがようやくサニー号に帰ってきます。
ケーキを完成させて、サニー号に戻り、
麦わらの一味の仲間たちと久々に再会します。
(現実世界の時間感覚だと一年ぶりくらいになりますね)
そして、今回の目玉は何と言ってもルフィvsカタクリの一コマ。
ルフィが腹を刺されて負傷をしてしまいます。
どうしてルフィは負傷したのか、この真相についてお伝えしていきます。
ビッグマムがサニー号からベッジに標的を切り替えて・・・
前話891話のあらすじはこちら。
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プロメテウスを超巨大化させて、
サニー号を正に襲おうするときでしたが、
ジャストタイミングで、ベッジ船が到着します。
完成させたウェディングケーキを持ってきて、
サンジがサニー号に手を振ります。
(体をクネクネさせていますが、主にナミに対してだと思われます笑)
ベッジ
「よく生き延びたもんだ、船長不在で」
この一言がホールケーキアイランド編を物語っています。
これはワンピースの物語の中で、かなり特殊な事例の一つだと思われます。
船長のルフィが中心となって、その島のボスを倒す、
というパターンがこれまでの展開の王道パターンでした。
しかし、今回に限っては相手の「ビッグマム」は四皇であり、
強すぎるというのも一つありますが、
ビッグマムを直接倒すという方法でないのもありますが、
ルフィ以外の人間がビッグマムと立ち向かう
ということがこれまでにない展開だと言えるでしょう。
これは麦わらの一味が次のステージに立ったともいえるかもしれません。
ルフィがいなくても、ルフィ以外の人間が四皇と渡り合える程の実力を持っているので、
これからワノ国に行ったとしても、互角以上に戦うことが可能になるでしょう。
本編に話を戻すと、
サンジがハートマークを多発させて、
「ナミさーーん!」
と連呼しています。
いつものサンジの姿に戻っていますが、
そのオーラにジンベエは「覇気ではないな・・・」
とすぐにわかります。
この描写で分かることは、覇気かどうかは離れていても
分かる人間には分かる、ということでしょう。
覇気を間近で感じる時は、さすがに分かっていました。
シャンクスの覇気のときはもっとも有名だと思います。
ただ、今回新たにわかったのが、
覇気を身近で体感してなくても、
覇気であることが分かるということです。
つまり、覇気もハンターハンターの念能力のように、
目で確認できるものであるということです。
覇気が仕えるにも関わらず、それを隠している人間がいたとしても、
見る人がみたら「あいつは覇気の使い手だ」と見破ることもできるのかもしれませんね。
そして、ビッグマム側では、ベッジ船に乗っているサンジを見て、
「?」マークが出ています(笑)
(そりゃそうですね、なんで踊っているのか不思議に思うはずです笑)
そして、ぺロスペローの葛藤がここから始まります。
なんとウェディングケーキを再現していることも驚きではありますが、
一番の驚きは、それに加えてその場にベッジがいるということでしょう。
つまり、ビッグマム暗殺のために、毒を入れているのか、
もしくは爆薬を入れているのか、何かしらの仕掛けをしているに決まっている、
と思うからですね。
ケーキを破壊すべきか否かは、非常に悩むところです。
ケーキを破壊しない・・・ビッグマムがケーキを食べたら、毒か爆薬で死んでしまう
ケーキを破壊する・・・ビッグマムの癇癪が一掃ひどくなる→「ホールケーキアイランド」が滅ぶ
どっちを選択してもいい未来は待っていないものと思われます。
ただ、実際のところ、ベッジはケーキに爆薬や毒を仕掛けることはないようです。
・・・というのも、ケーキを食べたベッジは、そのあまりの美味しさに、
ビッグマムもこれで満足するのではないかと思ったからでしょう。
つまり、ビッグマムの食い煩いはこれで治まると考えているのです。
その後で、ビッグマムを暗殺すればいいという算段です。
(ここからベッジの狙いが見えてきますね。)
なので、ケーキを食べさせるところまではサンジとの約束の元、
しっかりと守ることは間違いありません。
サンジの任務(役割)はケーキを食べさせてビッグマムを鎮める、
ということですので、それを果たすまでは一切手を出させないのだと思われます。
ただ、食後は自由です。
ケーキを食べた後で、ベッジ達がビッグマムに対して何をしようが、
逃げようがそれは自由であるので、そこからはサンジが関わるところではない、
ということのようです。
あくまでサンジは腹が減っている人間に食べ物を渡して、
食べさせるということに使命感を持っているようです。
サンジはここからプリンのラビヤン(魔法の絨毯)に乗って、
サニー号まで乗せていってもらいます。
これにて、サンジの役割は一段落ついて、
晴れて麦わらの一味として仲間に戻ることになったのです。
一方、その頃ビッグマムはというと、
「ウェディーングケーーキ!」
といって、プロメテウスとナポレオンを従えてベッジ船に乗っているケーキを狙ってきます。
全速力で逃げ切ろうとしているベッジですが、
目指すは「リキュール島」だというのです。
この島を選んだのには何か理由があると考えています・・・
リキュール、つまりお酒の島でもあるので、
これらを使ってビッグマムに罠を仕掛けるのではないかなと思われます。
サンジがサニー号に戻って・・・
サンジがプリンが操るラビヤン(絨毯)に乗って、
ヒュンと、船に戻ってきます。
サンジが戻ってきたことで、喜ぶ一同ですが、
驚くべきはナミがサンジに抱きついているところです。
これはワンピース史上、絶対に描かれてこなかったワンシーンです。
ナミがサンジに抱きつくということは一切なかったのですが、
それに気づくサンジ・・・
そこから、さらに抱きつこうとした際に、
ナミはさらりと交わします。
「どうしてナミはここでサンジを交わしたのか?」
という素朴な疑問ですが、
これって完全に下心をとっさに感じてナミは逃げたのだと思われます。
サンジのことは確かに仲間として認めていて、
料理人としての腕前ももちろんのこと、必要な存在だと考えていると思います。
ただ、自分に対して好意を持っていることは悪いことではないのですが、
率直にいうと「キモい」って感じたりすることもあるので、
それで拒否られたのかなと思われます。
ゾウ→ホールケーキアイランドと結構な時間でサンジ不在の時間が続いていましたが、
それでもサンジと抱きついていた時間は数秒程度・・・
サンジの恋がナミと成就する日はかなり遠いようにも感じますね。
本題に戻ると、
ここから、ビッグマムの行動はどうなっていくのか、
船内での話し合いが開始します。
船の惨状に気づくサンジ・・・
ビッグマムにかじられたり、引き剥がされて、
プロメテウスが来たときには色んな所が燃やされていました。
正直、ジンベエがいなければ船は沈められていたことでしょう。
そしてここで、ブルックがとっさのウソをつきます。
サンジ
「ペドロとキャロットはどこに?」
・・・サンジは、ペドロが自爆したことを知らないのです。
これに対して、ナミが気まずそうに答えようとしますが、
すかさずブルックが、
ブルック
「戦い疲れて二人とも寝ています」
と応えるのです。
ペドロがまさか自分の身を犠牲にして
自分たちの仲間を守ってくれたことを知ったら、
サンジは恩義に感じて、ミンク族に対して畏敬の念を持つことは間違いありません。
サンジもゾロと同様にかなり義理堅い人間ですので、
ペドロの一見で、ワノ国編でのミンク族との協力体制はより強固なものとなるでしょう。
ここから、ビッグマムvsベッジの戦いが繰り広げられていきます。
ベッジが船に乗っているケーキを餌に、
ビッグマムをおびきよせていきます。
■ベッジ側
ぺロスペロー
↓
ビッグマム
↓
ベッジ(with ケーキ)
↓
リキュール島
■サニー号側
スイート三将星
↓
サニー号
↓
カカオ島(with ビッグマム艦隊)
このような形で分担していきます。
スイート三将星という新しいキャラも出てきましたが、
14女・・・スムージー
15女・・・シトロン
16女・・・シナモン
の3人です。
素朴なギモンとして、シトロンとシナモンはともかく、
「スイート」と言っているからには、
スムージーってスイートなのか?
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
確かに、甘い果物とかを使っていると思いますが、
スイートという分類に対してスムージーが属されるのかというと
微妙な気もします。
あんまりスムージーをお菓子的な感覚でとらえたことがないので、
この辺りはどういう意味合いなのか分かりません。
ただ、スイート三将星にスムージーも数えられていることから、
間違いなく、スムージーはスイートに属している、ということなのでしょう。
またまたそれましたが、
カカオ島にはビッグマムの艦隊が大勢待ち構えていることを知る一同。
これはつまり、「強敵認定」されているということです。
これまでも、クロコダイル、CP9、ドフラミンゴ、色んな海賊たちが最後の最後で油断して、
麦わらの一味に負けて、逃してきました。
同じ轍を踏まないためにも、確実に仕留めて、
強敵として認定することで一切の油断を排除し、
一味全員を抹殺しようとしてるのだと思います。
ベッジサイドでは、
またまた衝撃の事実が発覚します。
なんとベッジがペロスペロー達に対して、
「ママの癇癪ならおれたちに任せろ。介抱してやる」
と喧嘩を売るようなことを言ってました。
これはシフォンの助言でやったことなのです。
ビッグマムに狙われている状況の中で、
ベッジとしてはさすがに暗殺というのはリスクが高く、
ケーキを食べさせた後に狙うという考えはなかったのだと思われます。
シフォンとしては、「恩返し」というのは一貫してて、
サンジの腕を信じて作ったケーキなので、
そのサンジの役割を全うさせるためにも、
毒を仕込まずにケーキを食べさせようと考えているのでしょう。
シフォンの考えに共感したベッジは、
「全くそういうとこ大好きだぜ!」
と大喜びです。
この流れからしても、リキュール等にケーキをおいて、
ベッジ達は逃げ切るのではないでしょうか。
ビッグマムがケーキを食べている最中に、
船をおいてそこから逃げ切るのだと思います。
ルフィvsカタクリでルフィが致命傷・・・
カカオ島で残り3時間あり、
約束の時間に到着するものと思われます。
その時間にルフィがカカオ島のどこに現れるのか、
全く検討がつきません。
鏡の数というのは無数にあるので、
本当にカカオ島に来れるのかも分かりません。
そもそも、カタクリに勝たなければ鏡を探すことすら不可能な状況です。
そんな中で大艦隊も待ち構えていて、
麦わらの一味の少数精鋭では全く歯がたちません。
しかし、サンジの中ではカカオ島を通過する方法をひとつだけ考えているというのです。
カカオ島ではオーブン率いる息子達が包囲網を作り、
絶対に麦わらを逃さないようにしています。
城の爆発もルフィ達がやったことで、
それによって癇癪をビッグマムが起こして混乱を起こしたのもルフィ達の仕業だと思われてます。
ルーキーの海賊にここまで荒らされたのだとすれば、
逃したら、世界中から笑いものにされるでしょう。
絶対に失敗できない任務でもあるため、
ここから各自家に戻り、町中の鏡を割るようにオーブンから命令されます。
大切な鏡は海に沈めればいい、とのことで、
(それって大丈夫なのかなと疑問もありつつ)
最終的に生きた鏡というのは一枚のみだというのです。
万が一、他の鏡から麦わらを逃した場合、
その一家全員を処刑するようです。
それだけ麦わらを強敵として認定しているからこそ、
この策を取っているのです。
鏡の世界ではルフィとカタクリの戦いが繰り広げられています。
ルフィの見聞色が徐々に近づいていってます。
極限状態で感覚が磨かれている、というのはある意味でサイヤ人みたいですね。
どおからともなく、キュインという音が聞こえて、
ルフィの足に何かが貫通します。
これで、ルフィの体がガクガクと震えてしまって、
うまく動くことができないように見えますね。
その直後で、カタクリがモチ突きをルフィに対して攻撃してきますが、
ビュっと動いたものの、右足がずるっとコケてしまって
うまく避けることができずにルフィの左脇腹に穴が空いてしまいます。
これはフランペが不敵な笑みを浮かべていることからも、
ルフィの足に毒針のようなものを攻撃したものと思われます。
もちろん、インペルダウンにてマゼランの毒で耐性は付いているとは思いますが、
流石に100%完全に毒を克服しているわけではないでしょう。
どうして毒なのかというと、ビッグマムに対してベッジが毒を盛ろうとしていたことが
伏線になったのかなと考えています。
(ワンピースでは、シーンが違うところでそのワードが重要になることはよくあります)
つまり、ベッジが使わなかった毒は、むしろルフィに対して使われてしまって、
それによってルフィが今大変な状況になっている、と考えています。
いずれにせよ、ルフィの体を貫通させる程の攻撃を受けたのはクロコダイル以来だと思われますので、
今回勝ち残ったとしても支障をきたすほどの大ダメージです。
毒が盛られてしまったのだとすれば、ここからルフィが回避するには、
レイリーのアドバイスを思い出して、心を鎮めて見聞色の覇気を発揮するより他ありません。
毒を克服するくらいの集中力で、ここから一気にカタクリを倒すのではないでしょうか。
おそらく、カタクリは今までほとんど攻撃を喰らったことがないため、
自分自身を鍛える、ということは、ほぼほぼしてこなかったのではないでしょうか。
(ルフィのゴムゴムのガトリングを一回喰らっただけでも、
普通に気絶してしまうくらいの脆さかなと)
そういう油断や隙がある時点で、カタクリはまだまだだと言えるでしょう。
ルフィvsカタクリの戦いはもうすぐ決着がつくように思われます。
ルフィの見聞色の覇気の覚醒、カタクリの脆さ、この辺りがキーワードになるのではないでしょうか。
次号、893話のあらすじはこちら。
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