ワンピースに関する全ての謎について、
こちらではお伝えしていきます。
・ワンピースとは一体何なのか?
・ラフテルはどこにあって、そこには一体何があるのか?
・空白の100年では一体何があったのか?
・ジョイボーイの正体は?
・古代兵器とは一体何に使われていたのか?
など、当サイトの中ではこれらの謎にすべて答えてきましたが、
(詳細は過去の記事をご覧ください。かなり膨大な数の記事が眠っています)
それ以外にも数多くの謎が残されています。
・ラスボスはイム様なのか?
・マリージョアに残されている、重要な宝とは一体何か?
・巨人族のロキは果たして最後まで登場するのか?
・シャンクスとルフィはどこで再会するのか?
などなど、連載を進めていく中で謎は増えていってますので、
この記事の中で”すべて”をまとめていきます。
ただ、その量はあまりにも膨大になると思われますので、
(ちょっとした些細な出来事や、)
直近で話題になっている「ワノ国」あたりからまずはお届けしていきます。
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ワノ国編での伏線・考察!
ナミのファッション代はルフィの食費に次いで掛かっている件について
二年前の空島編で、ホワイトベレーから罰金を支払えと言われた際に、踏み倒した麦わらの一味。
その時の船の残金は5万ベリーしかなく、船長であるルフィは「どうして、そんだけしか残っていねェんだ?一体何に使ってるんだ!!」と怒っていたが、「オメェの食費だよ!!」と逆にツッコまれていた。
この当時、麦わらの一味で最も出費が高い=ルフィの食費だ。
では、二番目に出費が高いのはナミのファッション代ではないかと私は考えた。その根拠を示していきたい。
根拠その1;そもそも、麦わらの一味の金銭管理はナミが担当。…
さて、そもそもである麦わらの一味の金銭管理はナミが担当しているのは間違いない。
サンジが美女を見た時、□アイになるが、ナミの場合は金銭が絡むとベリーアイになる。
それ程、金銭にうるさいと同時に勘定が得意ともいえる。
実際にゾロはローグタウンに訪れた際に、刀を買おうと思い、ナミにベリーを借りたり、上記の様に残金5万ベリーとルフィの質問に答えている。
この事から、ナミは麦わらの一味の金銭管理を任されているのだ。
だが、それはつまり、ナミは自由にベリーを引き出せるという事だ。
つ、つまり?
根拠その2:仲間の出費に厳しいが、自分の出費に甘~いナミ
根拠その1の続きからハッキリ言おうと思う。
そう、ナミは自分の為の出費にベリーは惜しまないと言えるのだ。
早い話、浪費家の面を持っている。
例えば、空島で手に入れた黄金の取り分をほぼ自分の取り分にしようとしていた。
その事に、皆からツッコミを入れて、「冗談よ。」と言っていたが、
本気でやろうとしていたかもしれない。
更にナミはW7でバーベキューをした後、ルフィをボコボコにした後、
豪華な家具を買おうと思っていたり、
好きな服を買いたいと思うなど、
ファッションやインテリアにはケチケチしたりせず、どーんと金を掛けたい性格の様だ。
これは恐らく、ベルメールに育てられている中で、義姉であるノジコのお下がりばかりを貰っていたので、
その反動で自分の服が欲しいという欲求を積もらせていたのだろう。
なにより、アーロンパーク編が終わった後、これからは自分の為にお金を使うと言っているので、
この時から浪費したと思っていたのだろう。
とはいえ、値切れる物は値切ろうとする考えもあるので、
魚人島の服屋でひたすら値切ろうとしていた。
更に、ウソップにクリマタクト制作を頼んだが、
材料費は恐らくナミは出していないかもしれない。(ウソップの自費の可能性がある?)
根拠その3:麦わらの一味になってからは自分の為にお金を使うと宣言している。
根拠その2にも書いていたが、ナミは10年間ココヤシ村を1億で買おうと考えていて、
ルフィがアーロンを倒して終わった後、10年間の頑張りはこれにて終了となった。
故に今まで自分は10年間我慢してきた分、買い物欲求も高まったのだろう。
まとめ:ナミには頑張ってきた分、素直に浪費してもいいかも?
根拠を3つ書いてきたが、ナミのこれまでの人生を考えれば、
ベルメールを喪った時から、ナミの気持ちは正に地獄であったろう。
死にたいと思い、楽になりたいと思った筈である。
だが、それでも彼女は逃げ出さずに自殺せずにルフィがアーロンをブッ飛ばすまで頑張ってきた。
ルフィがアーロンをブッ飛ばしてくれたおかげで、ナミの10年の重荷はようやく解放されたと言える。
若い青春時代を村を救うために時間を使ってきた彼女に少々の浪費ぐらい目をつぶっているのではないだろうか?
ビックマム不在の間のトットランド崩壊の危機へ~
ビッグマムがいないトットランドでは、国が崩壊の危機に瀕しているのではないか?
という考察をお伝えしていく。
ジンベエよりも早くワノ国へ現れたビックマム
ルフィ抹殺の為に動いているが、ここにきてカイドウと同盟を組むなど分からない展開になっている。
そして、ビックマムが不在というのがトットランド現状である。
私はここから四皇の一角が崩れるのではないかと考える。
トットランドはビックマムありきの国である
やはり、トットランドを維持していく為にはカタクリ、
スムージー、ペロスペロー、オーブン、ダイフク、クラッカー、スナック等の息子、娘達は難しいと私は考える。
何故かというと、もし他の海賊が攻めてきた時に防ぐことが出来るのが難しいからだ。
例えば、今日であれ程に無茶苦茶なビックマムの統治が続いているのは、ビックマムが強い事に他ならないからだ。
ビックマムがトットランドを建国してからも、敵対する海賊がいたかもしれないが、彼女に敵う事はなかった。
故に今日まで、支配が続いていたが、ここに来て支配が揺らいでしまっている。
そう、主人公ルフィがクラッカーやカタクリを倒し、ビックマムの国から脱出出来たからだ。更にルフィが事実上“五番目の皇帝”と位置付けられている様になった。
いうなれば、ビックマムはルフィによって今日まで築いてきた支配に綻びが出来てしまった。
つまり、ビックマムは敵う相手ではないと世界中に知らしめる様になった。こうなると、ビックマムに攻め込む海賊が現れるのではないだろうか?
四皇で危険なのは、黒ひげ海賊団
私は黒ひげ海賊団がワノ国編終了後、いよいよ本編で本格的に動こうと考えている。現に黒ひげはマリージョアの混乱に乗じて、何かを奪おうと考えているようだ。
恐らくというか、黒ひげもルフィと同様に海賊王になる事を目指しているなら、ほかの四皇が邪魔ではないかと考えているからだ。
なにせ、ビックマムはロードポーネグリフを所持しているからだ。しかも、それまで陸に上がっていたビックマムがワノ国におり、子供達も大部分が船に乗っている。
もし、これを黒ひげ海賊団が知っているなら、四皇潰しに躍起になるではないかということだ。
そして、最初の方のカタクリ達ではトットランドを守るのはビックマムよりも劣るという話になる。
大部分の戦力がワノ国にいるなら、防衛は難しく傘下の海賊団もベッジやジンベエがいなくなった以上にかなり弱体化しているということだ。
ビックマムは血縁同士の繋がりは強くても、それ以外の傘下との繋がりはあまり強くはない。身内だけで組織を固めた結果、ほかの傘下を迎え入れる度量が弱いのだ。
ハッキリ言って、今四皇で陥落しそうに弱いのはビックマム陣営なのはまず間違いないと私は思う。
身内だけで海賊団を固めた故に、仲間を増やしにくくなった。
ルフィを慕う者たちは多い。これぞ、人徳の差。
対して、ビックマムはお菓子を奪うために国を滅ぼすことを平気でやってきた。
傘下の魚人海賊団もビックマムを慕って傘下に入ったわけではない。
あくまで、白ひげ亡き後にお菓子を献上するというビジネスライクな関係だ。
そのビジネスライクな関係でさえ、脱退しようとすれば、死のルーレット。もはや、何もいうまい。
つまり、この世にビックマムを慕って、未曽有の危機を助けてくれる仲間が身内以外にいないということだ。
ワノ国編でカイドウと共にビックマムが敗れたら、彼女の支配は一気に終焉を迎えるだろう。
それまで、国を滅ぼされ恨みを抱いた国や海賊団が大軍団を築いて、トットランドに一斉に攻め入る。
ああ、恐ろしい。つまり恐怖で統治してきた支配が裏目に出て滅びてしまうという訳だ。
それ程にビックマムの支配は実はかなり脆いのだ。
いうなれば、自分の我を突き通して我儘を突き抜けた結果、
その我儘を超える野望を持つ若者に支配が揺れて、
ワノ国で完全に止めを刺される。
これがビックマムが海賊になった日から68歳になって、
膨れ上がったつけなのだ。
つけは何十年経っても払わないといけない。
対して、ルフィはいうまでもないが、それぞれの国に感謝されているという事だ。
麦わら大船団はともかく、白ひげ海賊団、革命軍、アラバスタ、ドレスローザ、
魚人島といったいわゆる友達が大勢いるのが、麦わら一味の最強の武器だ。
ビックマムワンマンチームと訳が違う。
いうなれば、身内経営の会社と世界中にある仲の良い会社ぐらいに違う。
ミホーク曰く、ルフィはこの世で最も強い力を身に着けているのだ。
世界会議編:誰が死んだのか?~サボは現在、生きてるのか考察!
ワノ国編第二幕が終了した後、世界情勢に移った。
その際に、世経にサボの記事がA両面という
新聞の中でも最も目立つ構成で描かれていた。
革命軍はサボの事で何かが起こった事にそれぞれの感想を漏らしていたが、
革命軍は状況確認の為に敵の本拠地マリージョアに向かいそうだ。
更に、サボの記事と同じ紙面に誰かの死亡記事が出ていた。
誰が死亡したかは明確になっていない。
今回の考察の問題点は、サボの記事と死亡記事がミスリードではないかという事だ。
我々読者から読めば、サボの記事と死亡記事が出ているので、
サボが死んだのではと考えられるが、これは引っ掛けではないかという事だ。
そもそも、革命軍のメンバーはサボが死んだとは一言も発しておらず、
ステリーにしても、マキノにしても、サボが死んだとは言っていない。
つまり、読者がさもサボが死んだと思えてしまう錯覚に陥る。
ではなく、あくまで死んだのは“誰かということ”。この誰かが分かっていないという事だ。
一体誰が死んだのか…今回の考察はその死者を明らかにしていきたい。
サボは決して、モブではない。そして、ぽっと出の国王達ではない。
まず、死亡記事が出る人物と言うのは、相当に有名な人物ではないかと私は思う。
世経を取り締まるモルガンズが有名人ではない死亡記事を特集として組むとは思えないからだ。
要はモルガンズが率先して死亡記事を出さないといけない人物だ。
当然、これはマリージョアで死んだ人間だと考えられる。
そして、死亡した人間を読者から分からない様にしているのだ。
これは情報をぼかす事で後々に大々的に明らかにするという手法と考える。
では、読者が死んでびっくりする人物。当然、上記に書いたがぽっと出の国王ではない。
彼等が死亡しても、ハッキリ言ってモブに過ぎないのだ。この考察では省く。
つまり、モルガンズが死亡記事を出し、
読者が死んだことで驚く人物がマリージョアで死亡した。
もう、此処で答えを言うが、私はネフェルタリ・コブラ。
ビビの父親がマリージョアで死んだと考えている。
つまり、死亡記事とはネフェルタリ・コブラの死亡記事だ。
コブラが死亡したと思える根拠
その1:コブラは世界政府にネフェルタリ家が何をしたのか聞き出そうとしていた。
二年前、コブラはロビン「私の夢には敵が多すぎる。」という言葉から、
自分達ネフェルタリ家が何をしたのか聞いてみたいと考える様になった。
二年間、コブラは考えた結果、
病気にも関わらず是が非でも世界政府に歴史を聞くべく、
レヴェリーを通じて、五老星への謁見を申し出ている。
その際、五老星はネフェルタリ家を下界に降りた裏切り者とみており、
更にはコブラが何かに気づいたのではと考えていた。
つまり、話が抉れたら、コブラを消すと考えていたかもしれない。
コブラが世界政府に答えを聞くというのは、
世界政府にとってそれほど驚異なのだ。
オハラの件しかり、インペルダウンの脱獄囚しかり、
奴らは隠蔽し続けてきた組織だからだ。
そして、五老星はイム様に歴史より消すべき灯について聞き出した際、コブラを消せと命じたのではないだろうか?
その2:レヴェリー終了後、ビビとコブラ達が出てきていない。更にガープからアラバスタ王国に関する事件が伝えられる。
レヴェリー解散後、リュウグウ王国の面々は帰路についていたが、
ビビ達が帰路についたシーンはない。
レヴェリーに向けて出港するシーンがあったにもかかわらずだ。
更に、ガープがアラバスタ王国に関する事件があったと、出港直後で明らかになった。
これは上記のコブラ死亡事件があった事を伝えようとしたのではないだろうか?
以上の事から、コブラは世界政府に歴史の答えを聞き出そうとしたが、
それを良しとしないイム様達に消されたのではないかという事だ。
そして最後に、最初のサボの記事について、絡めたいと思う。
私はサボが新聞の記事に乗り、革命軍の面々からあのサボが信じられないと言っている場面がある。
これはサボがコブラ殺害の犯人として新聞に載せられていたのではないだろうか?
サボはくま奪還の為に、マリージョアで大将二人と戦った襲撃犯と言える。
世界政府はこれを利用し、襲撃犯がコブラを殺害した事にしたのではないだろうか?
つまり、革命軍がサボ死亡の記事ではなく、
サボがコブラ殺害の犯人になったのを読んで驚いたのだ。
ドフラミンゴ再登場は一体いつになるのか?
ドレスローザ編でルフィのキングコングガンで地の果てまで吹き飛ばされたドフラミンゴ。
その危険性から、そのままインペルダウンレベル6に送り込まれた。
現在は監獄の中で新聞を読みながら、
世界情勢を知って笑っているようだが、
このまま新聞を読んでいるだけでこの男がフェードアウトするのだろうか?
今回はドフラミンゴが扉絵で再登場を果たすのではないかと考えてみる。
何故そもそも、ドフラミンゴが扉絵で再登場を果たすと考えたのか?
ドフラミンゴは過去から現在に至るまで、語りつくしたキャラと言ってもいいが、
問題はドフラミンゴがマリージョアに眠る何かを知っているという事が
今回の考察の肝だ。
つまり、ドフラミンゴは我々読者が知らない聖地マリージョアが
ひっくり返る秘密を既に知っているのだ。
この事実がある限り、ドフラミンゴが本編で絡む事が予想される。
ベッジが終わった後の扉絵がドフラミンゴ
順番で言えば、ベッジよりもドフラミンゴの方が早くするべきだが、
それは置いて、ドフラミンゴの方が物語で特に関わってきそうだからだ。
ベッジは海賊であるが、目的は敵の首を獲る事にあり、
覇権争いに参加しているとはいえない。
ベッジと比べると、ドフラミンゴの方がマリージョアの秘密を知っている分、
本編でも重要な立ち位置になる。
さて、扉絵にドフラミンゴが再登場すると書いたが、
その他のドフラミンゴファミリーもインペルダウンに収監されているのは間違いない。
ドフラミンゴがレベル6とすれば、
最高幹部はレベル4~5か幹部はレベル3ぐらいに居そうだ。
そう考えると、敵でありながら、
サイの妻になったベビー5はかなりラッキーと思われる。
では、ドフラミンゴが扉絵の主人公になるという事は、
ドフラミンゴ自体が脱獄を企てていると考えているからだ。
ドフラミンゴは本来監獄の囚人に渡される筈がない新聞をコネで読んでいるとSBS
で記載された。
となれば、この男のことだからこのままシャバに出ずに終わるとは到底思えない。
既に脱獄の算段をしているかもしれない。
どのように脱獄するのか?
まずドフラミンゴが脱獄する場合、悪魔の実の能力者をしばる海蝋石の錠をなんとかしなければならないが、
これ自体はまだ後回しでもいい。
ではどうすればいいか?
恐らくであるが、インペルダウンの守りが薄くなる事を
狙っての騒ぎを起こすかもしれない。
それをするのが、幹部たちの仕事だ。
能力さえ発動できれば、ネバネバ、イシイシ、パムパム、アトアト、ホビホビ、ヒラヒラ、トントンなどの能力者ばかり。
ドフラミンゴファミリーは幹部や最高幹部の殆どが能力者であり、
特にホビホビやアトアトやパムパムやイシイシやベトベトはかなり厄介だ。(ヒラヒラやトントンは騒ぎを起こすにはあまり地味。)
そんな能力者が無差別に能力を使えば、インペルダウンは大混乱になる事は間違いない。
表であれだけ大それたことをしたファミリーがこのまま終わるとは思えない。
ドフラミンゴの目的はあるのか?
さて、ここまで扉絵の考察を進めたが、
ドフラミンゴが脱獄をした事が扉絵のゴールとはならないだろう。
もし、ドフラミンゴが脱獄するのであれば、目的が必要だからだ。
そう、ドフラミンゴの目的を一ついうのなら、ルフィへの復讐もあるだろうが、
個人的には天竜人を引きずり下ろすのを自ら率先してやりそうだからだ。
958話「約束の港」の考察!ロジャーとおでんの親密な関係が明らかに…
世界が「大航海時代」を迎える少し前、大海原に浮かぶ一隻の大船では笑い声とともに、仲間との別れを惜しむ宴の席が設けられていました。
「お前についてきてよかった」「ロジャー………!!!」
その場で男がそのように言うと、酒に酔っているロジャーはその男を“おでん”と呼び“感謝しているのはおれ達だ”と返します。
これに老人が、ロジャーに飲みすぎだと注意すると、ロジャーは“飲んだくれの医者に言われたくない”と言っては互いに睨みあい、乱闘が始まってしまいました。
また、その少し離れた場所でレイリーがおでんに“手を貸そうか”と進み出ており、これに続く様にバギーとシャンクスも我こそはと名乗りをあげます。
すると、これにおでんは3人に礼を言うと、“「光月」のおれ達がやんなきゃな”と言いました。
次いで、自分を“次郎”呼ばわりすることに不満を漏らすバギーをよそに、「ワノ国」が国を閉ざし続けていることに疑問を持っていたことを口にします。
「勝手に飛び出して今更「将軍」やらせろなんて虫のいい事ァ言わねェが………」
「意思は必ずつないでみせる……!!!」
そう言っておでんは、手にしていた盃に口をつけ酒を喉に流し込みました。
「国に残した優秀な家臣らと共に!!」
「「ワノ国」を開国し!!」
「20年以上先の!!」
「“未来”を待つとしよう!!!」
おでんのこの言葉に、宴会に同席していた“ロジャー海賊団”一同は樽型のコップを掲げ、おでんの健闘を祈ります。
船は、陽気な笑い声で包まれていたのでした。
それから25年後、「ワノ国」ではいくつもの太鼓が打ち鳴らされています。
―ワノ国 第三幕―
「白舞」の「刃部港」では、今まさにオロチを乗せた船が出航しようとしており、それを送り出す人々で賑わっていました。
対し、オロチもこれに上機嫌で、家来や人々もこの良き日がオロチの威光であると称えます。
片や、福ロクジュはというと、狂死郎が都の留守番であることを指摘すれば良きに伝えるよう家来に言い、
家来も狂死郎が宴に参加できないことを憐れんでいました。
こうした中、「ワノ国」一の広大さを誇る「刃部港」の巨大な波止場には、もみじの木々が所せましと並んでおり、絶景とうたわれるモミジが舞い散っています。
それは、あたかもオロチの出航を祝しているようで、人々の歓声とともにオロチを乗せた船はゆっくりと「刃部港」を後にしようと動き出していました。
その船上では、オロチが紅葉を楽しむため家来に酒を持ってくるよう言っており、家来に諌められていました。
それは、これからカイドウに会うがゆえのものでしたが、オロチはカイドウも酔っているとすれば構わないと返します。
「総勢四万の“大宴会”!!今年も盛り上がろうぞ!!」
このように言っては、大宴会を心待ちにするオロチ。
年に一回、「鬼ヶ島」では「ワノ国」を支配する両者が出揃い、両軍総出での“大宴会”が開かれます。
また、それと同時に「花の都」でも「火祭り」が行われ、盛大に賑わっていました。
「飲めー歌えー♪」
「今日は都の「火祭り」でェ~~~~~~い!!!」
男は、このようにかけ声をかけると、年に一度の飲酒解禁であることを告げます。
これに人々は歓声を上げ、あるものは酒を持ってくるように言い、ある子どもはリンゴ飴をねだっていました。
さらに、ある家屋では女が友人を急かしており、
その友人は髪型が思う様にならないことと早く友人の元に行きたい気持ちから、焦りの色を見せています。
その外では、やぐらを取り囲むように人々が踊っており、
女が澄みきった空を見上げ“今夜は綺麗な満月が見えそう”だと口にしていました。
人々は、年に一度の祭りを思い思いに楽しんでいます。
一方、「ワノ国」はその広大さから郷ごとに季節や天候が極端に異なっており、局地的に空はその顔色を変えています。
それは、決戦の集合地である「兎丼」の「常影港」も例外ではなく、
空には「花の都」の晴天が嘘のように黒い雨雲で覆いかぶさっていました。
また、それとともに雷鳴が響き渡っており、錦えもんたち9人の目の前では悪天候から大波がうねっています。
そのあまりの荒ぶりように、しのぶは涙ながらに“今夜は無理”だと言い、
モモの助も日をあらためるよう錦えもんに進言していました。
対し、錦えもんはそれを神妙な面持ちで聞いており、その横では雷ぞうが一隻も船がないことを指摘、
またイヌアラシもネコマムシの姿が見えないことから、ネコマムシが間に合わなかったことを口にします。
次いで、菊の丞が確かに「兎丼」を制圧したことを、河松は採掘場に一人もいなかったことを告げました。
さらに、これに続けてカン十郎が四千の兵がどこへ行ってしまったのか疑問を呈すると、酒天丸は「常陰港」に襲撃された跡があることを指摘します。
そうした仲間たちの言葉に、錦えもんもスマシが反応せず誰一人連絡がつかないことや、「火祭り」の夕刻時「常陰港」に集合するという暗号を、判じ絵を眺めつつあげていきました。
「なぜ誰も来ぬ!!?」
「一体どこへ消えたのだ!!?」
目の前では、変わらず海が荒れ続けており、錦えもんは順調だと思われた矢先“集合場所に誰も現れない”という思いもよらない事態が起きたことに、動揺を隠せずにいます。
ですが、それとともに連絡が取れず現れない仲間達の身を案じるのでした。
そうした、錦えもんたちの心情を知る由もない都の人々は、やってきた神輿に賑わいをみせています。
「常陰港」では、錦えもんがルフィにヒョウ五郎、またイヌアラシ銃士隊やロー、さらに「希美」にいる地武えもんに、必死になってスマシに向かい呼びかけていましたが、スマシからは一向に返事はありません。
片や、雷ぞうはいつにもなく必死な様子を見せている錦えもんの様子に驚き、それとともに錦えもんの心中を察し言葉を発せずにいました。
また、それは菊の丞やカン十郎も同じで、両者ともに神妙な面持ちで錦えもんの言葉を聞いています。
このような中、錦えもんは自分たちは「光月おでん」の家臣であることや、
主君の思いを討ち果たすため20年も前からやってきたことを、声を張り上げ訴え始めました。
「もはやあの時死んだ命燃やし尽くすべくやってきた!!!」
「されどこんな命では足らん!!!」
「敵は4万!!!」
「助太刀をお願い致す!!!」
それは、錦えもんの心からの叫びで、
錦えもんは重ねて協力を乞う言葉を発しようとします。
すると、そうした錦えもんを見かねた酒天丸が“よす”よう声を荒げました。
次いで、しのぶが泣き崩れモモの助も必至に涙をこらえる中、空と海を見るよう言ってはその荒れざまを理由に、
“自分たちは天にも見放されている”のだと語りかけます。
さらに、その傍らではカン十郎が、集合地であるこの場所に未だ誰一人として現れないことから、
“彼らの身に何かあったに違いない”という推測を口にしました。
「……」
「小舟ならあるぞ…」
「使えそうだ」
その時、イヌアラシが口を開きます。
そして、このように言うとおもむろに一隻の小舟を荒れ狂う海に浮かべ始めました。
これを錦えもんは諌め止めようとしますが、イヌアラシが表情を変えることはありませんでした。
そうして、集合地である「常陰港」に人々が集まらず錦えもんたちが途方に暮れていた頃、「鬼ヶ島」では大宴会が開かれていました。
「鬼ヶ島」内の部屋には、楽器の音色が響き渡っており、オロチが女性を両腕に抱え上機嫌に笑っています。
しかし、オロチのその笑顔の裏にはある秘密が隠されていました。
それは、この「決戦」前夜のことで、「常陰港」での事態につながるものだったのです。