サイファーポールは世界政府の最強の諜報機関である
物事は緊迫した状況であれば、たとえ世界政府であっても、今までの様な余裕に構えているのは出来なくなるといえます。
どうしてかというと、ルフィの存在とその強さと彼に協力する仲間たちは全体から見ても、最強の海賊団と言えるからです。
なので、世界政府が初頭手配した3000万ベリーの時と比べると、新世界の四皇がいるので放置気味にするのもよく分かってしまいます。
ところが、そのつけが今、何十倍にも膨れ上がり、カイドウを倒すことになれば、もう自分達は世界最強の海賊といっても過言ではないからです。
故に世界政府としては、全力全開で麦わらの一味を倒さないといけなくなりました。
諜報している場合ではない?
紀元前四世紀、インドの宰相カウティリアは「政治と戦争は諜報活動で決まる。」といっていました。
要するに、人知れず、その国の弱点を見つけ出し、誰にも気づかせない様に戦争が始まる前に弱体化させて、一気に攻めるという事です。
例えば、ある巨大な国が居るとしまして、妖艶女スパイが秘書に扮し、有能な男スパイが革命家と扮したとしましょう。
女スパイが国の役人を色仕掛けで、弱点を見つけ、有能な男スパイが市民を焚きつけて、政府そのものが腐っている様に人知れず焚きつけます。
すると、国民は重税や国が犯罪国家そのものであると認識すると、自由と断罪を求め、一気に反乱を始めます。
当然、国というのは国民の方が圧倒的に数が多いので、もし反乱になれば、政治家に勝ち目はありません。
結果、政治家は投獄または即刻処刑され、その国を治めていた政治家などは全て滅んでしまいました。
しかしここで重要なのは国が滅んだのは、戦車や戦闘機ではなく、女スパイの弱点探しと男スパイの焚きつけによって、国民そのものが国を滅ぼす力に変わったという事です。
ひとつの門を壊すのに、小さな石では破壊出来ませんが、何百万の人間が一斉に小石を投げたら、破壊出来るように一点に集約されたパワーは甚大な破壊力を秘めています。
という風に、国を滅ぼす場合、何も戦争ではなく、諜報活動で滅ぼせるということをカウティリアは知っていたのです。
ところが、ワンピースの世界ではそれが通用しなくなってきました。
それは四皇個々の強さが強すぎることに起因しています。
あくまで、対人間ならまだしも人類の規格を超える集団には、たとえ諜報を要いても、負ける可能性があるのです。
なにより、カイドウは自分達の海賊団に紛れ込んでいたドレークの正体を見破ったので、そういうはなも効くのでしょう。
そして、諜報機関は一人の戦闘集団となる
今のワンピースの世界は、恐らくかつてない程に修羅場となると思います。
その理由は、世界政府と天竜人にもう恐れをなすどころか、国々が世界政府の上にたつ政治家、天竜人を滅ぼそうと考えて居るからです。
革命軍だけでなく、世界政府に加盟していた国が全部敵に回れば、世界政府は滅びるしかないでしょう。
そして、その急先鋒といえるルフィをサイファーポール零が滅ぼそうとするでしょう。