死にたがりのカイドウはやはり本編中で死ぬ
カイドウと言えば、自殺という趣味を公言しています。兎も角、暇があると、空から投身自殺を繰り返しているようで、死に様に誰よりも価値を見出しているようでした。
そして今、そのカイドウはルフィという脅威の前に死の危険が迫っているのです。
そう、ある意味ではカイドウは今自分が求めた死に場所、恐らく海賊王よりも欲していた展開が迫っているといえるのです。
今回はそんなカイドウの死の可能性について考察します。
おでんの桃源十拳とおでんの釜茹でに耐えきった姿をみたカイドウ
カイドウはそもそも、ワノ国へ乗り出したのは、ワノ国が天然の要塞と武器づくりにおいて世界政府ですら一目を置く程に、技術が発達した国だったからです。
行く行くは、ワノ国全土を工業都市に変えるつもりだったのかもしれません。
しかし、その目論見はおでんの桃源十拳で殺されそうになります。
まず、あの時点で黒炭ヒグラシのババアが居なければ、確実に死んでいたでしょう。
故に、あの時のカイドウは紛れもなく死ぬ可能性が絶対だったと思います。
そして、極めつけはおでんが怪我が治っていない状態で、1時間の釜茹でを耐えきったということです。
これにより、カイドウは一生おでんに敵わないと理解させられたといえます。
恐らく、このころから、カイドウはおでんに負けたのに生きている。矛盾に頭を悩まされていたと思います。
更にいえば、この時のカイドウから今のカイドウの方が数段強くなったといえるでしょう。
人間は、一つの記憶で人生を棒に振られる
故にカイドウは、おでんに負けたあの日から、絶対に敵う事がないおでんに悩んでいたと思います。
酒の量も裏を返せば、素面のトキの頭がさえている状態で、おでんに敗北を負わせられた桃源十拳を思い出したくなかったのでしょう。
酒に酔えば、余計な事を考えなくても済む。カイドウはそう考えていたのでしょう。
二十年前は野望に燃えていたカイドウはいつしか、表ではワノ国を海賊の楽園にする計画と、無作為に起こる自暴自棄に振り回されていたのでしょう。
言うなれば、自分の人生において、真剣みが無くなったと言えます。
ドフラミンゴの取引相手はそういう生きて目的を遂げたいが、死にたいという思いを持ち続けた男だといえるでしょう。
カイドウ、落命の日
カイドウは世界最強生物、サシでやるならカイドウと言われながらも、死を誰よりも望む男でした。
自分を殺せる相手が今、ルフィという事になるでしょう。
恐らく、カイドウはルフィが戦ってきた敵の中で、負けを求めていた男だと思います。
その気になれば、ルフィは充分敵を殺せる力を持っています。あくまで拳による殴打と拮抗する実力もあり殺しには至っていないのです。
現にルフィは全力でぶつかるも、最後のフィニッシュ時は体力を使い果たしているので、万全とはいかないのです。
もしかすると、カイドウはルフィが止めを刺さなければ、今度こそ自殺するかもしれません。