ゼウスの過去
ゼウスはここに来て、ビックマムとプロメテウスから、役立たずと愚痴を零されていました。
基本的に、人間は激怒しているときに、言葉を正すのではなく、荒い方向に振りまわります。
いうなれば、暴言、罵倒、頭ごなしに悪態をつくのです。
つまり、あのプロメテウスとビックマムの発言は他らなぬ本音であり、ゼウスへの最終的な評価に至ります。
あれ程、遠く離れたワノ国へやってきたのに、ここまで来て、ゼウスがドジであることに頭が来たのでしょう。
そもそも、ウェザーエッグを用意したからといって、敵の食べ物に釣られるのは、危険な行為です。
とはいえ、ビックマム本人も食い煩いがあるので、そもそもソウルを生み出した本人に問題があるわけなので、ゼウスの前に自分はどうなんだといえるわけです。
故に、ゼウスはビックマムの食欲を最も現したソウルといえます。
プロメテウスは優等生で一番初めに生み出されたビックマムのソウルだとすれば、ナポレオンは人見知りのソウル、ゼウスは一番新しい末っ子のソウルかもしれません。
いつから、ゼウスが生まれたのかは分かりませんが、確実にプロメテウスとナポレオンよりも遅いのは明らかでしょう。
一番幼いので、行動に難が出てしまう
1010話覇王色で、愚痴を言われていたゼウスを登場時から考えてみると、プロメテウスとナポレオンと違い、眠そうな目が特徴的でした。
確かにビックマムのソウルである以上、強力なのは間違いないのですが、プロメテウスとナポレオンと比べると、やはり性格面で自分の抑えが出来ないようです。
子供は大人に育てて貰い、年齢を経るごとに、人前で大泣きで暴れたり、大きな声で騒いだり、社会で暮らす一員としての自覚が芽生えてきます。
しかし、ビックマム本人は育ての親マザーカルメルに甘やかされて育ち、善悪の判断基準、パワーをコントロール出来ない面が次第に表出されるようになりました。
パワーに身を任せ、武力で物事を片付けるまさに暴君に等しい恐ろしいババアです。
故にゼウスの性格はそのビックマムの性格を受け継いでいるといえます。
プロメテウスとナポレオンは、コントロール出来ていますが、ゼウスだけはそのコントロールが出来ておらず、明確にビックマムのソウルの中で不出来な印象を持ってしまったといえます。
なので、ウェザーエッグをほいほいと食べてしまう問題行動に移ってしまうのです。
自分の居場所を作れなかったゼウス
いうなれば、ゼウスは普段の生活。つまり暴君ビックマムの元で離れず暮していたので、自分の成長が出来ずにいたのです。
プロメテウスとナポレオンはビックマムの命令を聞きますが、ゼウスはビックマム本人の食欲を最も受け継いでしまい、ビックマムから役立たずの烙印を押される事になります。
いうなれば、ビックマム本人が成長出来なかったのが、生み出したソウルにも受け継いだというのが、正しい見解といえます。
ある意味で、ゼウスはソウルとして自立したいと切に願っているのでしょう。