ナミが受けたベルメールの影響
ナミといえば、麦わらの一味の航海士であり、ルフィ、ゾロ、サンジを纏めて締めあげたり、長年金に関する金銭感覚が半端なく、鑑定士の鑑定結果を覆したり、航海術だけでなく、天候を読み取る直感に優れています。
また、サンジ不在の間の炊事やルフィの麦わら帽子を直してあげる等、家庭的な一面もあり、非常に魅力的な女性です。
さて、そんなナミは、大恩人であるベルメールの影響を与えられています。
ナミの故郷は戦争により、街が滅びてしまい、ナミは生まれながら戦災孤児となってしまいました。
そこから、義姉であるノジコと共にココヤシ村に移り住みました。
まず、ココヤシ村での生活はアーロンが来るまでから、ナミの生活は豊かとはいえませんでした。
最大の理由は、ココヤシ村の特産物といえるミカンは、そのミカンを育てる農家が多い事もあり、ミカンはそこまで売れ行きが良くなかったのです。
ワンピースの世界は、飛行機やタンカーといった大型貨物船や輸送機が飛べない、または焦げない程に天候や海王類、海賊の存在もあり、物流が極めて発達していません。
なにより、人は都心部に住みますから、田舎であるココヤシ村にそこまでの人はいませんので、珍しくないみかんを大量に買う習慣もないので、ミカン農家はある意味金持ちになりにくい仕事といえます。
ベルメールがそのまま海兵として働いていたら、多少の報酬は出たと思いますが、その場合は現場勤務でる海兵では家を留守にする必要があり、なにより、ベルメールは政府に預けるよりも自分が育てたいとある種彼女の意志を貫いたといえます。
ベルメールはココヤシ村の不良娘であり、昔からヤンチャで手が付けられないと言われていたので、その意志は筋金入りでしょう。
ナミとノジコとベルメールに共通するのは、勝気または強気という気質の持ち主で、ベルメールは今の時代、女の子でも強くならないといけないと言っていたのにも起因しています。
ナミはベルメールの行動を現在でもしている
まず、ナミは基本的に勝気でルフィをげんこつで制裁出来る程、人物ですが、彼女なりに優しさを持っているといえます。
例えば、ルフィが大切にしている麦わら帽子をバギーによって、串刺しにされ、壊れてしまったのを直したのは、ナミでした。
このナミの裁縫技術は、アーロン一味に入る前、ベルメールによって授けられたといえます。
他にもカモ肉ローストのミカンソースはナミの得意料理ですが、元々はベルメールが最後に作っていた食事でした。
この様に、ナミは航海士でありながら、航海術だけでなく、スリや逃げ足や審美眼だけでなく、お洒落や裁縫技術や料理などをベルメールに教わったといえます。
実際に、サニー号にはベルメールが作り、ノジコが代わりに育てているミカンの木が植えられています。この手入れをしているのは他でもないナミでしょう。
オダッチ曰く、このミカンの木は特にルフィが触るとナミの逆鱗に触れるものらしいです。