青キジの最大の目的は、赤犬を止めること
ワンピースの世界では多くのキャラが登場し、ルフィの様に海賊王になるという夢だけでなく、人生を懸けて目的を遂げようとするキャラが大勢います。
例えば、ルフィの同盟相手であるローは、当初全く接点がないと思われたドフラミンゴを討つ事が最大の目的でした。
この様に、麦わらの一味の様に夢でなく、敵討ちを遂げたい等の復讐で動いている人間が多数います。
金獅子のシキも、空島メルヴィユでアイキューを使って、島の動物を凶暴化させたのは、かつて敗れてしまったロジャーの故郷イーストブルーを滅ぼすことでした。
ゼットも、いうなれば、新世界の海賊を滅ぼし、大海賊時代を終わらせる事でした。
ドフラミンゴも、天竜人として再度迎えなかった世界を滅ぼすことなど、一個人ではなく、その世界そのものを滅ぼそうとするキャラもいます。
そうじて、強い恨みが復讐心を育て、その対象が滅ぼすまで、目的を遂げる。
その過程で、自分が滅びようとも、恐ろしいまでの目的といえます。
そう考えると、赤犬もまた復讐者として目的を果たそうとしているのかもしれません。
そして、青キジもそんな赤犬を止めようとしているかもしれないのです。
原作で、どのような関係であったのか?
赤犬、青キジ、黄猿は三竦みに捉えられていますが、実際三人がどのような絡みをするのかは本編ではほとんど語られていません。
例えば、黄猿は戦桃丸とおじきと呼ばれていますが、赤犬や青キジとどう接しているのかは全く分かりません。
更に言えば、三人はほぼ同じ時期に海兵になったと考えます。青キジ19歳、赤犬23歳、黄猿26歳の時に入隊していますが、文字通り、仲良く入隊したとかではなく、単に入隊時期が同じ時期だったといえます。
そう考えると、三人が仲良く友達というよりも、偶々同じ時期に入って、意図せず同じ時期に大将へなったと、特別三人が強い絆で結ばれている訳ではないようです。
青キジにしても、スモーカーやガープ、おつる、ゼファーと絡んでいますが、同じ大将である赤犬や黄猿に絡んでいません。
黄猿に至っては、互いに認識していても、興味がないように見えます。
恐らくそれは、赤犬の考えが関係していると考えます。
赤犬は非常に海賊を忌み嫌っており、殺害を拒んでいない
青キジは、だらけきったイメージもありますが、アニオリで登場した海軍超新星のグラント達を筆頭に、若い海兵にも慕われているようです。海軍の野犬ともいわれるスモーカーも彼を頼って、新世界入りを果たした程です。
つまり、青キジは意外にフレンドリーな人物だといえるのです。
しかし、そんな青キジでも、赤犬と仲良くなれなかったのでしょう。
青キジは二十二年前のオハラの件で、赤犬がオハラの避難船を砲撃した際に、「あのバカ程、やり過ぎるつもりはねェよ!!」とサウロへ言い放ちました。
これは、既に赤犬の心は、青キジを寄り付けない程に過激な排他思想になっていたと言えます。
そして、元帥を賭けた戦いに負けた青キジはなんとしても、赤犬を止めなければと思い、海軍とは別のやり方を探しているのでしょう。つまり、二人が再度ぶつかるのは時間の問題です。