休載明けのため2週間ぶりとなる今週号のワンピース。
物語の展開が早く、毎週来る新しい情報に飲み込まれそうな読者からしたら、ちょうどいい休載だったかもしれませんね!
さて、今回も当然激アツな展開となっております。
お見逃しなく!
前回のあらすじ
1025話では、大人になったモモの助がついにルフィを乗せて鬼ヶ島へと飛び立ち、何とかカイドウのいる屋上へと辿り着きました。
道中、城内で暴れ回ったことから色々な人に目撃され、ちょっとしたパニックにもなっていましたね。
また最後のコマで、モモの助に乗ったルフィと、龍の姿のカイドウが空中で睨み合っている絵は圧巻でした。
そんなこんなでどんどんスケールが大きくなっていくワノ国の戦いですが、今回は一体どんな戦いが描かれるのでしょうか。
ワンピースネタバレ1026話「天王山」あらすじ
お玉の安否を心配する飛徹
舞台はワノ国花の都、火祭りを楽しんでいるのはおトコと飛徹。
おトコの安全を守りながらも、飛徹はお玉とのやりとりを思い出し、安否を気にしています。
どこへ行く!!
お玉ァ!!
許してけろ!!
お師匠様
いてもたってもいられないでやんす!!
いかん!!
引き返せーー!!!
飛徹&お玉
お玉のことを案ずる飛徹の上空、分厚い雲の向こう側に、ついに鬼ヶ島が見え始めます。
そして鬼ヶ島では、何やら騒ぎが起きています。
鬼ヶ島全土に報告される、屋上の状況
一方の鬼ヶ島屋上ではルフィ、モモの助vsカイドウの戦いが繰り広げられようとしていますが、その様子を屋上にいるメアリーズがワノ国全土へと報告しています。
謎の龍について報告します!!
現在屋上には
傷ついたヤマトぼっちゃんが一人!!
そして上空に…
信じがたい光景…!!
二匹の龍が対峙!!!
カイドウ様の青龍に対し!!
桃色の龍に乗る海賊
”麦わらのルフィ”!!
正体は不明!!
敵であることは間違いありません!!
メアリーズ
この報告によって、謎の龍が現れていること、ヤマトがカイドウと戦っていたこと、そしてルフィが無事だったことが明らかになりました。
とは言っても、当のモモの助自身はまだまだびびっている様です。
モモの助を勇気づけるルフィ
空中でカイドウと対峙するも、そもそもの戦闘力でカイドウに敵うはずもないモモの助は完全に逃げ腰になってしまっています。
カイドウが”熱息”で攻撃を仕掛けてもモモの助は避けるのみで、挙句「自分は戦いに来たわけではない」と言い出します。
そんなモモの助に対し、ルフィは勇気づけようとしてかこんなことを言っていました。
おいモモ!!
カイドウに噛みつけ!!
ルフィ
するとルフィは”ゴムゴムの象銃”を繰り出してカイドウを殴り飛ばし、隙を作ります。
モモの助はルフィの言葉を思い出しながらも怯えていましたが、これまでにカイドウに味わわされてきた様々な出来事の怒りからついにカイドウに噛み付くことができました。
カイドウは一瞬怯んだものの当然ダメージを与えることができず、モモの助がピンチです。
何してる小僧ォ!!!
カイドウ
モモの助を助けようとヤマトが駆け寄りますが、その瞬間にルフィが再びカイドウを殴り飛ばします。
どうやら先程の象銃とは違い、覇王色を纏った攻撃の様です。
ピンチになるイヌ、ネコ
一方、ピンチになっているイヌアラシとネコマムシ。
どうやら満月が雲で隠れ、月の獅子化が解けてしまったようです。
その原因は、”龍”の登場によるものだとのこと。
龍は”雷雲”を呼ぶ…!!
今宵の月はもう見納めだな…
ハァ…
ハァ…
……もう一撃もくらえば
おれはもう立てもしなかったかもな……!!
ジャック
モモの助とカイドウの”双龍図”が大量の雲を雲を呼んでしまった為なのでしょう。
ペロスペローと対峙しているネコマムシも同様に月の獅子化が解けており、あと一歩のところまで追い詰めておきながら一転、絶体絶命のピンチです。
ルフィとカイドウの衝突で天が割れる
その頃屋上では、ルフィがモモの助を鼓舞しています。
モモ!!
お前が噛みついたのは「四皇」だぞ!!
この世にまだ
恐ェもんがあんのか!!?
!!!
………!!
な…
ない!!!
行け!!
お前は飛べる!!
鬼ヶ島止めて来い!!
カイドウにはおれが!!
必ず勝つ!!!
ルフィ&モモの助
勇気を出してカイドウに噛み付いたモモの助の行動を讃えるのと同時に、高いところに怯えるモモの助を鼓舞することもできたようです。
このやりとりはメアリーズを通して鬼ヶ島全土へ流れており、あの巨大な桃色の龍がモモの助だったこと、ルフィが全く臆することなく戻ってきてカイドウと再び戦っていることが全員に知れ渡りました。
侍達の士気も当然上がっています。
その言葉を聞いたカイドウはすかさず人獣型になり、ルフィと衝突します。
おれに勝てる可能性でも
あんのか!?
生きてんだから
無限にあんだろ!!
カイドウvsルフィ
覇王色を纏った攻撃で再び衝突したその時、天が大きく割れました。
報告します!!
天が…
割れ……
メアリーズ
メアリーズは二人の覇王色の衝突によりあっけなく気絶、報告は途中で打ち切られました。
決着を見せるイヌ、ネコの戦い
覇王色の衝突により天が割れたことで、雲に覆われていた満月がまたもや露わになりました。
それにより三度の月の獅子化に成功したイヌアラシ、ネコマムシは、一気に決着をつけにかかります。
”おでん一刀流”
”猫笑衝突(ネコニコバーン)”!!!
”犬斬威矢(イヌスパイヤー)”!!!
ネコマムシ&イヌアラシ
渾身の一撃により、ペロスペロー、ジャックともにノックアウトとなりました。
決着を見せたイヌアラシの背後、2階の障子の隙間からは何やら見覚えのある顔がのぞいています。。
この男はまさか…
ワンピース1026話の感想&考察
今回の考察ポイントは次のようになっています。
- 今回のタイトル「天王山」とは?
- 次号、ついに花の都の人々が鬼ヶ島に気づく?
- モモの助の能力はどこまでできるのか?
- ”ヤマト!!?”の真意とは?
- いまだに生きているオロチはどうやって誰が倒す?
それでは見ていきましょう!
今回のタイトル「天王山」とは?
まずは今回のタイトルとなっている「天王山」ですが、その意味を調べて見ました。
ここ数回、日本の伝説や神話などに基づいたタイトルが多くついているのに比べると、比較的わかりやすいタイトルだったかと思います。
天王山…かつては本能寺の変の後、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と明智光秀が戦った場所が「天王山」と呼ばれる場所であり、関ヶ原の戦いと並んでこの戦いも”天下分け目の戦い”と呼ばれています。
ここから転じて、勝負の分かれ目であったり、勝敗を大きく左右するような絶対に負けられない戦いのことを「天王山」と呼ぶようになったそうです。
では、今回の話でいう「天王山」とはどこのことだったのでしょうか?
イヌアラシvsジャック
一戦目はやはり、イヌアラシとジャックの戦いでしょう。
この戦い以外にもカイドウ軍の幹部との戦いは描かれていますが、それらの戦いとの圧倒的な違いは相手との因縁でしょう。
イヌアラシはジャックによって、祖国であるモコモ公国を非常に残忍な方法で滅ぼされています。
おでんの因縁ももちろんありますが、それ以上にこの戦いはまさに”負けられない戦い”と言えますね。
ネコマムシvsペロスペロー
ネコマムシも同様です。
イヌアラシと一緒に戦ってもいいくらいの因縁がジャックにはありますが、それだと流石に力の差がありすぎるのでしょう。
ネコマムシの部下であるペドロを殺した張本人、ペロスペローがちょうど一人で来ていたこともあり、ネコマムシが戦っていました。
イヌアラシと同じく、部下を殺された因縁がありますから、こちらもまさしく”負けられない戦い”ですね。
ルフィとカイドウの衝突
そして最後はルフィvsカイドウです。
これは”負けられない戦い”というのもそうなのですが、どちらかというと”天下分け目の戦い”という方にかかっているのかなと思います。
二人の衝突によって”天が割れた”のがまさにその比喩なのかな、と考えることもできそうですね。
そしてこの天が割れる描写は、これまで四皇同士の衝突でしか描かられてこなかったため、ついにルフィの覇気が四皇に追いついたということも表しているのかもしれません。
次号、ついに花の都の人々が鬼ヶ島に気づく?
今回ついに、花の都側から鬼ヶ島の様子が描かれました。
距離としては十分視認できる距離なのですが、分厚い雷雲に隠れているために人々は気づいていない状態のように思います。
ということは、今回ルフィとカイドウの衝突で雷雲が晴れましたから、次号あたりで上空の鬼ヶ島に人々が気が付く展開が来るのではないでしょうか?
そして今回、ルフィはモモの助に「鬼ヶ島を止める」ように伝えています。
ということは、人々が鬼ヶ島に気がついて逃げ始め、その上空で巨大な龍の姿をしたモモの助が必死に鬼ヶ島を止めようとするような展開になるのかも知れません。
またその背後ではギア4の姿になったルフィが、もう一体の龍であるカイドウと交戦し、その姿を見た花の都の人々がルフィのことを「明王様」と呼ぶようになるのかも知れませんね。
モモの助の能力はどこまでできるのか?
カイドウの”熱息”に対して、自分も何か吐くようにモモの助はルフィに言われましたが、特に何もすることはできませんでした。
そこまで期待していたわけではないので意外性はさほどありませんでしたが、モモの助の能力って一体どこまでのことができるのでしょう?
そもそもこれはモモの助の実力不足でできなかったのか、それともモモの助が食べた人工悪魔の実が失敗作だからできなかったのか、はたまた火を吐く能力は龍によるものではなく、カイドウ固有のものなのか…?
この辺りを考えてみたいと思います!
モモの助の実力不足
一番シンプルなのはやはり、まだまだモモの助が実力不足だということでしょう。
特に龍の能力をきちんと扱えるようになって間もないどころか、まだきちんと能力を扱えることすらできるようになっていませんから、火を吐くなんてまだまだできたものではないのかも知れません。
何せ中身はまだ8歳の子供ですからね。
しかし空の飛び方をマスターした次には、火を吐けるようになってくれると読者的にはかっこいいかな、という感じですね。
モモの助が食べた実が不完全
あるいは、モモの助が食べた実が不完全であるがために、火を吐くことができないのかも知れません。
ご存知の通りモモの助が食べた悪魔の実はベガパンクが作った「人造悪魔の実」で、本人曰く”失敗作”だと言われています。
今のところ特に失敗作らしき部分は見えておらず、読者の間では「実は成功作なのではないか…?」と実しやかにささやかれていましたが、もしかしたら失敗作である所以がこのあたりに出てきているのかも知れません。
龍の姿形になることはできても、人獣型や細かい特殊能力などは使えない可能性がありますね。
まあとは言え空を飛ぶことはできていますから、”姿形だけしか真似ることができなかった”というわけでもなさそうです。
となるとやはりモモの助の実力不足の線が濃厚でしょうか・・・。
火を吐くのは龍の力ではなく、カイドウの力
もう一つの可能性として、実は火を吐けるのは龍だからではなく、カイドウだからなのでは・・・という説です。
今回の話でも名言がされましたが、龍は”雷雲”を呼ぶとのことで、火というよりどちらかというと雷を扱うことができそうです。
「ではあの火は何だ?」というところですが、実はワンピースの中には何人か、火を吹くことのできるキャラがいます。
フランキーもそうですし、キッド海賊団のヒートもそうですね。
そして火を出すといえば今タイムリーな話題として、自然に発火する「ルナーリア族」の存在も明らかになり、カイドウの右腕であるキングがまさにルナーリア族だと明かされたところでした。
もしかすると、カイドウが火を吐くことができるのはキングの血統因子を調査したか何かによる、カイドウ固有の理由7日も知れません。
”ヤマト!!?”の真意とは?
今回の描写の中で少しだけ気になったのがこのシーンです。
噛み付いたモモの助に対してカイドウが怒りを顕にしているシーン、ヤマトがモモの助を助けようとして「離れてモモの助く…!!」と声をかけようとしていたところをルフィが先にカイドウをぶっ飛ばしてしまったのですが、このヤマトを見たモモの助が「ヤマト!!?」というリアクションをしているのです。
状況的に驚くほどのことでも無ければ疑問に思うほどのことでもないので、もしかするとここでヤマトは変身しかけていたのではないでしょうか。
モモの助はまだヤマトの変身後の姿を見たことがない、というか能力者であることすら知らないと思いますから、変身しかけて顔が変わり始めているヤマトを見たのだとすれば、モモの助のこのリアクションも納得がいきます。
次回あたり、変身したヤマトも交えて、幻獣バトルが繰り広げられるのかも知れません。
いまだに生きているオロチはどうやって誰が倒す?
さあそして最後のコマにはあいつが出てきました。
そう、オロチです。
こんなに弱いのに、こんなにしつこく生き延びてくる敵キャラはなかなかいなかったのではないでしょうか。
読者からのヘイトもかなりのものになってきていると思います。
まあそれはさておき、一体どうやって生きていたのかと言うと、やはり能力によるものでしょう。
前回赤鞘達で切りかかったときにはたしかに八岐大蛇の全ての首を落とすには数が足りていませんでしたから、その分で生きていたのだと思います。
それにしても本当にしぶとい・・・。
では一体誰がオロチを倒すのかと言うと、やっぱり傅ジローなのではないかな、と思います。
傅ジローと日和こそ、憎きオロチに20年間も仕えた張本人達です。
傅ジローはしばらく姿を見せていませんが、恐らくは日和と合流しており、日和と共闘の様な形でオロチを討つのではないでしょうか。
宝物庫で赤鞘達を助けたのはやはり日和であり、傅ジローが日和の保護に向かっているという前提ですが。
となると、日和の持っているもう一本のおでんの愛刀「天羽々斬」の行く末が気になるところですね。
いかがでしたでしょうか。
今週号は大きな動きこそなかったものの、着実に物語を一歩進めた回でした。
またオロチの再三に渡る生存判明が本当に憎たらしいですね。
ワノ国編についてはまだまだみたいですが、オロチについては早々に退治されることを祈ってやまない筆者です。
それではまた来週、お会いしましょう!