898話では、ジェルマの援護を受けて、
ルフィとサンジがようやく脱出できるところまでお伝えしてきました。
2人共、サニー号に乗る直前の所まで来ており、
このまま逃げ切ることができれば、
サンジを連れ戻し、リオポーネグリフも手に入れ、
ジェルマも生きて帰ることができるため、
ルフィ達は目的を全て達成することになります。
ただ、このまま終わる訳がないのが、
四皇「ビッグマム」です。
今回は、ビッグマムがケーキを食べてしまう直前で、
ビッグマム海賊団の動向について、
また、ルフィ達に立ちはだかる最後の”壁”が登場します。
何が一体立ちはだかるのか、
899話「最後の砦」あらすじ考察を見ていきましょう。
ビッグマムは一体どこへ・・・!?
前話898話のあらすじはこちら。
→→898話のあらすじ考察はこちら
現在のビッグマムの動向について、
ぺロス・ペローから報告があります。
なんと現在、ビッグマムが未だにケーキを求めて、
そのまま正気に戻らずにいる、という報告があったのです。
ぺロス・ペローも瀕死の状態になっており、
・右腕がない
・帽子や服がボロボロ
・かなり体力がない
という感じで、かなりダメージを受けています。
ペロスペローは長い時間ビッグマムと一緒にいて、
かなりの緊張状態にありながらも、重症を負っていました。
もしケーキを麦わら達がもって無ければ、
自分の魂が取られることから、
必死だったのだと思われます。
島の海域の方はいよいよ修羅場になってきて、
シフォンとベッジの二人がウェディングケーキを手放して、
ふんわり島においてきたのです。
ビッグマムがそのままケーキを食べに行ってしまうので、
これでビッグマムが一体どうなるのか決まります。
ぺロス・ペローが懸念していた、
「猛毒が仕込まれているのではないか」という最大の心配が残されています。
普通なら、ケーキに毒を仕込むものなのですが、
ルフィの仲間であるベッジと、心を許しているシフォンのことなので、
二人とも仕込んでない可能性も高いと思われますね。
ぺロス・ペローが考える選択肢は3つ。
1.ビッグマム死亡
2.ケーキがまずいし毒が効かない
3.毒が効かず、ケーキが上手い
この3つだというのです。
ビッグマムが毒を喰らって死んでしまったら、
ビッグマム海賊団は終わりを迎えて、
この島の住人達も食べていくことはできません。
四皇の一角が崩れることになるでしょう。
2つ目、ケーキがまずいし、毒が効かない場合はどうかというと、
これだと国を破壊し続けていくのです。
なぜなら、ビッグマムの癇癪をおさめるだけのケーキが目の前に現れるまで、
暴れ続けるので、そのケーキがない以上、ずっと暴れ続けるでしょう。
3つ目ですが、毒が効かないし、ケーキが上手い。
これは一番ありえる選択肢です。
ケーキがうまいって思えばビッグマムの癇癪が収まります。
ただ、管理人はあえてここで4つ目の選択肢が存在すると思います。
それが、
「ケーキに毒が含まれてない」
という選択肢です。
つまり、シフォンとベッジの2人は毒を仕込まずに、
むしろそのままにしておいてる、ということです。
なぜなら、サンジの言うことを聞いて、
腹をすかせている人間に飯を食べさせるのが使命なのだと
サンジは考えています。
だとすれば、腹をすかせた人間に毒を食わせるのは、
サンジが望んでいることではありません。
だからこそ、きちんと飯を食べさせて、
満腹になった後に、そいつをボコボコにする、
というのです。
なので、シフォンはそのサンジの真意を汲み取り、
いくらベッジがビッグマム殺害のことを言ってきたとしても、
絶対に毒を仕込むことはしないはずです。
・・・本題に戻ると、ペロスペローは
「覚悟を決めろ」
と言ってケーキの味をそのまま委ねられた状態で、
国中の人間がビッグマムの動向を見守っています。
すでにビッグマムは
ナッツ島を滅ぼしてしまってます。
そのことをしり、このままケーキが美味しくない状態であれば、
ホールケーキアイランド、
カカオ島、
リキュール島、カトラリー島など各島を滅ぼしていくのだと思われます。
ふんわり島では、住民が逃げ出していってます。
ビッグマムがプロメテウスに乗って、
追いかけて来ているのです。
シフォンはすでにやることはやり尽くしたので、
今では放心状態でサンジのことを考えています。
シフォン
「あのケーキを信じている。
黒足の料理の腕は総料理長の腕を凌ぐほど・・・」
シフォンはサンジのことをもの凄く認めていますが、
最後までケーキの行末を見守りたいと考えています。
しかし、ベッジが「逃げろ!」と言って、
シフォンを無理やり担いで逃げていくのです。
そして、いよいよビッグマムがケーキの前に登場します。
待ちに待ったウェディングケーキなので、
口からよだれがたれています。
早速ケーキを食べようとしていますが、
毒が本当にきくのか、否かはすぐに分かるはず。
果たしてどうなるのか・・・
一方でカカオ島に展開がうつります。
麦わらとサンジが脱出成功へ!
ルフィとサンジの二人が船に乗って、
「無事で良かったーー!」
と全員が喜んでいます。
ようやくサンジがサニー号に戻ってきた、
記念すべきときです。
ホールケーキアイランドを脱出するのに、
・サニー号が半壊
・ルフィ重症
・ペドロ死亡
など、多くの犠牲を出してきました。
それほどまでに、
ホールケーキアイランドでは無事ではすまなかったのだと思われます。
ただ、安心するのもつかの間で、
サニー号を砲撃する音が聞こえてきます。
それが、スムージー達です。
砲撃してきたのは、逃げているサニー号に距離を縮めてきて、
捕まえるのにもうすぐ、という場所まで来ていたのです。
そこに
「撃て!」
という声とともに、スムージー達の砲撃で船が沈んでいってます。
サンジの父、ジャッジの手によるものです。
ジェルマ66が援護をして、
次々と船が沈んでいってしまいます。
ジェルマの長であるジャッジがサンジをギロっと睨んでいます。
サンジを捨ててきた側の人間であるジャッジにとって、
ルフィの行動が不可解でしかないのです。
「そいつがなんだというのだ、”麦わらのルフィ”
そいつを連れ戻すために、命をかけたのか?」
と問いかけます。
サンジはジェルマの失敗作であり、
・皮膚も守られてない
・飯をたくだけで、王家のプライドもない
・弱者に対して情を流されてしまう
・脆弱な人間
など、総合的にみてもジェルマの失敗作だというのです。
それを聞いているルフィは「ありがとな!」と言って、
手を振ります。
すると、ジャッジがブチ切れます。
「なんとか答えたらどうだ!」
と答えますが、
ルフィはこのように答えます
「びっくりした、なんであいつ急にサンジのいいとこ全部いったんだ?」
と返します。
チョッパーも同様の反応のようです。
ジンベエも笑っていますが、
悪口ととらずに、いいところだと受け取るのも、
価値観の違いなのかもしれません。
(なぜ、ジャッジの言うことに対して、
ルフィ達は全くどうじなかったのか詳細は後述します)
ナミがそこで前方に敵が大勢いることに気づいて、
悲鳴をあげます。
大勢の大艦隊に挟まれてしまって、
麦わらの一味は再び万事休すです。
ジェルマの船だけでは到底逃げ切ることは難しく、
前には大艦隊、
後ろにも大艦隊と、
逃げることが難しい状況です。
そして、”あの”敵も再びやってきます。
それが、
ダイフクです。
ダイフクが魔人を操り、大型の魔人を操ることで、
攻撃をしかけてきます。
大鉈をもって船を叩き斬ろうとしてきますが、
サンジが食い止めます。
そもそも、どうして急に攻撃を仕掛けてこれたのかというと、
ダイフクの能力の範囲に入ってきたからです。
しかし、それ以上に急に敵も増えてきており、
明らかに驚いているナミ・・・
前方にいた船が全てパドルシップで、
普通に逃げることはほぼ不可能のようです。
ジンベエも万事休すか・・・
とさじを投げる状況です。
するとそこに、海面から盛り上がった”何か”が登場します。
それが、魚人島にいたワダツミ。
「許さんのラー!」
といって、近くにいたビッグマムの船をなぎ倒しています。
ジンベエの仲間である魚人海賊団の仲間がジンベエを見送るために、
助けにきたというのです。
つまり、これでジンベエが仲間となって麦わらの一味になることも確定です。
アラディン
「ナワバリを出るまでは俺たちはまだ部下でいいよな?」
そう答えますが、それ以降はルフィの船に乗って、
仲間として迎え入れるということになりますね。
ここで、ワダツミやアラディン達が来たことで、
船に乗っている人間たちを全て海に引きずり堕ろすことがかのうとなります。
ルフィ達はジェルマ、魚人海賊団の援護を受けて、
このまま逃げることができますね。
色んな人間を仲間にすることが、
ルフィの才能の一つでもありますが、
こうやって最後まで守られていくのでしょう。
今回のポイントをまとめていきます。
なぜ、ルフィはジャッジが言ったことに対して、悪口と思わなかったのか?
今回、ルフィがジャッジと対面したときに、
ジャッジ・・・サンジの悪口を言った
ルフィ ・・・サンジの長所を言われた
という認識の相違がありました。
会話が全く成り立ってないとも言えますが、
そもそもどうしてそういう状況になったのかが重要です。
一つはジャッジ自身にとって、
サンジは利用価値がない、
「使えない人間」だったということでしょう。
つまり、利用しようと思っていて、
それに対する対価が得られないから、見切りをつけたのです。
この関係性は非常にしんどいです。
面倒をみたから、それに対して、対等な対価を得たい、
と考えているとそれが帰ってこないときに裏切りと捕えてしまうからです。
一方で、ルフィはどうかというと、
目の前で困っている人間がいたら、とにかく助けるという考え方を持っています。
なので、そこに対する見返りは全くありません。
仲間になることを誘うこともありますが、
それはその人間が”いいやつ”だからです。
いいやつだから、仲間にしようとしますが、
仲間にならなかったからといって執着することはありません。
(ジャッジはむしろ執着の塊です)
だから、ルフィの周りにはルフィを慕って、
応援する人間が集まるのです。
ルフィを自然と応援したいと思う人間が大勢集まるのです。
それはルフィ自身が非常に魅力的で、自分のエゴなどを一切度外視して、
自分たちを助けてくれた恩があるから、
みんなそれに答えようとしているのです。
今回の魚人海賊団の人間達も直接ルフィと関わりがあったというより、
ジンベエがお世話になった海賊、
ということで、間接的な関係性ですが助けに来てくれてます。
それはルフィの魅力がそれだけ多くの人間に伝わっているとも言えるでしょう。
ルフィ
↓
ジンベエ
↓
アラディン
といった感じですね。
だから、こんな感じで皆迎えに来てくれたのです。
今後もワノ国編へと突入していきますが、
ルフィの最大の魅力である、その場にいる人間を仲間にする力を発揮して、
カイドウ、幕府と戦っていくものと思われます。
頂上戦争がかすむくらいの大きな戦争になるようですが、
どれだけの戦いになるのでしょうか。
見ものですね!
次号、900話にてビッグマムが復活し、麦わらの一味がなんと全滅してしまいます・・・
→900話の考察はこちら