二年後に入り、群像漫画に磨きが掛かった
長年、ワンピースを読んでいて飽きもせず、今も読み続けている理由は、ルフィ以外の登場人物が多く、言うなれば、キャラが多い分、掘り下げが出来るからだと考えれます。
考えてみてください、全ての漫画で主人公の過去しか描写されず、他のキャラの過去を一切名言しない漫画は一つも無いと言えるではないでしょうか?
これがもし、掘り下げられたのが主人公だけで、他のキャラに不幸な過去や因縁あるキャラ、野望など一切無ければ、物足りない漫画になるでしょう。
キャラに過去があり、今に至るからこそ、物語は引き立つと言えるのです。
ワンピースはこれを島ごとに冒険し、その島に登場するキャラの過去を描写することで、主人公の過去の掘り下げが終わっていても、常に新しいキャラと島が出るので、新鮮な気持ちで読める。
つまり、島間を移動して、新鮮さをリセットしている漫画と言えます。
故に管理人は、ワンピースは他の漫画に無いほどに多くのキャラを動かす群像漫画と思っています。
しかし、それが二年後になると、麦わらの一味だけでも、9人となり島の規模も大きくなったり、登場するキャラも膨大になり、戦闘描写がかなり簡略化されるようになったのです。
今も思い返しても、ルフィについで戦闘描写が多いゾロであっても、二年後はヒョウゾウをほぼ一撃で倒し、モネに苦戦する事なく大震感で斬り伏せ、ピーカと戦った時が二年後で長い事戦ったタイマン、鎌ゾウは一撃で倒しています。
どうでしょうか?
二年前の特に、Mr.1、カクと比べると、明らかに戦闘員であるゾロの一番の見せどころであるタイマンが簡略化されているという事実。
これが群像漫画の欠点の一つ、言うなれば、キャラが多くなればなるほど、見せ場が少なくなっているという事です。
大看板ジャックですら、鮮明な戦闘描写なく、スーロン化したネコマムシとイヌアラシが倒した結果が映し出された
何より、最近の衝撃は、大看板であるジャックが倒された描写しか写されていない事実です。
管理人として、ジャックは、大看板でありどう考えても、ナンバー4の位置づけに居る男なのです。
つまり、飛び六砲やナンバーズよりも戦闘描写を多く締め、見せ場が多くないといけない立場の強キャラなのです。
それが、いくらネコマムシとイヌアラシがスーロン化したとしても、余りにもアッサリしたやられ方で管理人は恐ろしくびっくりしました。
大看板という幹部でもこんなにアッサリ片づけて、嫌な予感がしました。
そう、管理人が上記で書いたタイマン描写が露骨に減っているという事なのです。
ともかく、今のワンピースは開ければ、状況を映し出すシーンや情報を多く出すコマが多く、いうなればキャラが多すぎて、麦わらの一味ですらぽっとした扱いになっているのです。
ゾロが唯一の星か?
管理人としては、今後、タイマン描写があるのはルフィVSカイドウは必ずぶつかる規定路線なので、問題は他のキャラ。
特にワノ国編に置いて、ヒロインである日和姫と絡みがあるゾロにはタイマン描写が期待されます。
読者としても、結果しか出されていないジャックよりも、きちんと開始と過程と決着が描かれた最高の”タイマン”を読みたいものです。