972話「煮えてなんぼのおでんに候」から、
おでんがいよいよ処刑されました。
やはり、当サイトで考察してきた通り、
おでんは赤鞘九人の部下達全員を救い、
自らが盾となって守って死んでいきました。
彼の最後の遺言である「ワノ国を開国せよ」
という言葉が、今回のワノ国編で最も重要なテーマの一つでしょう。
それでは、一体ワノ国を「開国」とは一体何を意味しているのか、
一体何を目的としているのか、見ていきます。
>>ワノ国に隠されたすべての未回収伏線と回収される可能性のある伏線を考察した記事はこちら
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972話を振り返り、ワノ国の開国とは果たして?
⇛973話でオロチとカイドウはどう敗北するのか考察!
⇛ワノ国編のネタバレ考察はこちら!
972話「煮えてなんぼのおでんに候」では、
おでんが何度も口にしていたそのセリフが、
最後そのまま語られて、死んでいきました。
国中の人間が、おでんに候と叫んでいたシーンは
圧巻でしたね。
これはひとえに、おでん自身が
ワノ国の国民から非常に愛されていたことの現れだからでしょう。
しのぶが福ロク寿率いる御庭番衆に捕まり、
おでんが裸踊りをしていた真相を語ったことに対して、
追求するシーンがありました。
福ロクジュ自身は完全に、おでんを裏切っていて、
“真実”を遠ざけようとしていることがわかります。
裸踊りをしていたおでんに対して、
失望していた一般民とは違って、
明らかにオロチ・カイドウ側の人間に成り下がってます。
これは非常に重要なポイントになってきて、
光月一族に仕えていた人間の完全なる反逆なのです。
つまり、おでんがカイドウに勝つか否か、
オロチに従うか否かという以前の話で、
「自分達はおでんよりもカイドウ・オロチについていった方が、
完全にメリットがある」
と考えているのではないでしょうか。
それは、オロチというより、
どちらかというとカイドウと目的が共通しているからだと
管理人は考えてます。
オロチはもとより、単なる復讐者であり、
ワノ国に対して何の思い入れも、執着もありません。
民衆が死亡しようが、国が滅びようが、
外国から人が攻めてこようが知ったことではないのです。
自分の身の安全が保証されてさえいれば、
好き勝手に何でもやる人間です。
一方で、カイドウは972話「煮えてなんぼのおでんに候」を見ると、
明らかにオロチとは一線を画しており、
(まがりなりにも)海賊としての信念を持っていることが明らかになりました。
それが、オロチに伝えた
「ババアの件は悪かったな。殺しておいた」
というセリフです。
ババアというのは、マネマネの実の能力者であり、
モモの助に扮しておでんの前に登場した「黒炭ひぐらし」のことでしょう。
カイドウとしては、実力としておでんに劣っていたかもしれない中で、
ひぐらしの能力、マネマネの実の能力によって
九死に一生を得たことが屈辱でしかなかったのでしょう。
そもそも、カイドウって趣味が自殺といってた割に、
おでんとの戦いでは必死になっていたりするので、
「本当に死にたがっているのか?」
という疑問も出てきますし、
「以前にまで言われていた程の不死身なのか?」
とも思えてきますね。
それはさておき、問題はというと、
カイドウが何を本当の目的にしているのか
ということです。
自殺というのも、自分の思うようにならないことへの
逃げとして、最後死のうとしているのだと思われます。
元に、空島から飛び降りたときにも、
「白ひげのじじいはうまくやった」
ということもつぶやいていました。
カイドウ自身も
「有終の美」
を飾ろうとしているのではないでしょうか。
つまり、死に方です。
死に際です。
海賊としてどうやって死んでいって、
何を残そうとしているのか、
それを模索しているのではないでしょうか。
・・・となれば、カイドウが一番目的としているのは、
海賊王ゴールド・ロジャーの死に方だと
管理人は考察しています。
この世のすべてを手に入れて、
世界中の人間に自分の名前を轟かせて、
最後死んでいったロジャーのような死に方を
求めているのではないでしょうか。
ちなみに、カイドウはおでんが残していった、
航海日誌をはじめとして、情報を引き出すことを目的としています。
なので、973話以降では今まで触れられていなかった、
航海日誌の在り処について、間違いなく言及してくるはずです。
おでんがロジャーの船に乗って、
ラフテルまで辿りついてこの世のすべてを手に入れて来たのです。
カイドウは航海日誌の存在に気づいたとしたら、
それを全力で奪いに来るはずです。
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ワノ国を開国するとは一体何を意味するのか?
続いて、気になるのがワノ国を開国するということでしょう。
これが最も重要なテーマです。
まず、972話「煮えてなんぼのおでんに候」の中で、
ワノ国を鎖国したのは光月一族であると、
おでんが初めて明らかにしました。
これは、強力な力からワノ国を守るためだと
告白しており、800年の時を超え現れたときに、
その人間を迎え入れる国でなければならないのだと。
もともと、ワノ国というのは、800年前までは、
世界に接していた国だったのですが、
それ以降は隔離されたのです。
巨大な力からワノ国を守るためだというのです。
ワノ国には何かが間違いなく眠っています。
それはかつて「黄金の国」と呼ばれていた過去と
関係があるのかもしれませんが、
開国とは、国を開くということ
つまり、外から人を迎え入れるということです。
外から人を呼べるようにして、
もてなして交流して、
世界を変える人間と協力して、
時代の夜明けを待っているのです。
巨大な力というのは、単に古代兵器を指しているのではなく、
悪魔の実をはじめとした、能力者や、
天竜人のイム様達が持っているであろう特別な力を指しているのかもしれません。
ワノ国の光月一族が隠し持っていた、
ポーネグリフを残す技術や、
ゾウ編でテレパシーで会話を成り立たせるのは、
かなりの特殊な能力です。
本題に戻ると、ワノ国を開国するということは、
外の世界の人間を迎え入れる必要があり、
まずは将軍オロチを引きずり降ろさないといけません。
カイドウ・オロチを倒して、二人が屈服して、
船に乗るという可能性は殆どありませんが、
光月一族が何かしらの目的を持って
800年前に国を閉ざしたのは間違いありません。
ワノ国は世界中から狙われていて、
ワノ国自体が海に触れられないように、
外から人が来ないようにしているのです。
大物達はこぞってワノ国に関わっていっている
これは海軍を引退したセンゴクが残していったセリフです。
白ひげ、ロジャー、赤髪に好かれた
おでんが海賊として国の外に出たように、
かつて、ロックス海賊団でもワノ国に接触していたり、
またはこの800年の歴史の中でワノ国に関わろうとしてきた
記録が残っているのかもしれません。
それはワノ国を通して、ポーネグリフを紐解く情報が眠っているからではないでしょうか。
少なくとも、おでんはポーネグリフをすべて解読もでき、
石に文字を彫ることも可能でした。
世界の夜明けとは、世界中を巻き込んだ戦争です。
そのときに、ポーネグリフによって、
世界の歴史が明らかになる可能性が出てきます。
それが光月一族の手によって、明らかになる日がきます。
その時が強大な力を持つ人間、つまり天竜人達の威厳が失われる日を意味します。
なぜなら、天竜人=絶対的な支配者
であり、そこに対して一切の疑問を持っていないはずだからです。
でも、もし天竜人が世界中の人間を抹殺したり、
暴力をふるい続けていたり、ひどいことを繰り広げてきたのだと思われます。
古代兵器、プルトン、ウラヌス、ポセイドンも使ったりして、
破壊してきてできたのがグランドラインであり、
強大な力だったのかもしれません。
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